津辺野山

全般 △259.5           房総丘陵
 江月水仙ロード赤伏(あかぶし)の南側に、ゆったりと展開する山が津辺野(つべの)山です。富山(とみさん)金
比羅峰からも、北西に丸く見えます。しかし、その西側は採石場のため山が削られ、海岸側からみますと無残な
姿が、前景になってしまいます。
 山の北側はJR内房線安房勝山駅から鋸南町町営の循環バスが走り、南側は岩井駅から南房総市(旧富山
町)のコミュニティバス富山線二部まわり国保病院前行きが走っています。

A 田子台遺跡の竪穴式住居

@あるけあるけコース 
 「歩こうよ 汗を流して 健康づくり・ヘルスパイオニアタウン事業 鋸南(きょなん)町」と書かれた大きな看板が
コースの始点2箇所に、かつてありました。嶺岡中央林道3号線の西側の山田入口と北側の県道184号線の佐
久間小学校((廃校)付近から明下(みょうが)まで、その二箇所と林道までの坂道二本をコースとして設定してい
たものです。お達者コース、はりきりコース、のんびりコースと命名されて、前述のみちを組み合わせています。
いずれも、県道側はバスの停留所です。
 全線完全舗装道路です。それらのコース設定とは関係なく、ルートを紹介します。きょなんまちウォーキングマ
ップ=5お花見コースの一部でもあります。
 @−1 嶺岡中央林道3号線の西側部分
 安房勝山駅→0.20←バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←田子台遺跡尾根筋の分岐点
→0.15←勝善寺旧地分岐→0.10←二部分岐→0.05←左に小径→0.10←丁字路の分岐→0.15←
横向き地蔵の分岐

 安房勝山駅下車。駅前から国道127号線を南へ進む。勝山橋を渡り直進すると道路は道なりに左折する。す
ぐに二又に出て左側を進む。今度は左が広い新道で、右側に狭い旧道のところで右側へ入ると、白銀(しろか
ね)の交差点だ。右側が田子台(たごだい)遺跡への道で左へ進むと、今度はバス停山田入口がある。ここには
嶺岡中央林道3号線の入口を示す標識もある。
 緩い登りの舗装道路の左手北側は緩い斜面で天寧(てんねい)寺方面の街並みが望まれる。この真下をトンネ
ルで富津(ふっつ)館山道路が通っている。道路の傾斜が緩くなると、右後側に未舗装の細い道路が取り付いて
いる。田子台遺跡へ山側から行く道だ。
 道路は尾根筋の道になり、左右に水仙畑が木々の間に隠れている。右手にベンチがあり、未舗装の道が取り
付いている。これは勝善寺の跡地へ行くもので、水平な道の先に広場があり、「勝善寺舊地」の石碑が建ってい
る。富山水仙遊歩道の展望所でもある。石碑の前に東屋があり展望がいい。
 道路は三又の分岐に出るが、右手は南房総市(旧富山町)二部(にぶ)へ下ってしまうもので、ここは左へ進
む。左手北側に小さな谷や畑を挟んでいた山が迫ってくる−新緑の中に山桜の点在しているのが見られる。紅
葉の色が常緑の葉とコントラストを見せている−左へ道が曲がっていくと、小尾根が迫る。そこに獣道ほどの幅
の踏み跡が急な斜面に付いている。見るとマーキングもある。津辺野山の登り口だ。
 今までの新緑・紅葉に替えて、セメントの山の崖が正面に覆い被さっている。この付近を頂部にして道は下り
になる。右手にベンチのある付近の道路は路肩がやや広い。左手へ道が曲がって、山の東外れを廻り込む所
には北へ下りの舗装道路が取り付いている。これは旧佐久間小学校(廃校)へ至る。
 この丁字路は右へ、尾根筋で進む。民家か別荘かわからないが、この尾根筋にも住宅がある。道路のゆるい
鞍部には地蔵像がある。その先右手には細い道が分岐している。下った後、147ピーク方面へ行く径だ。送電
鉄塔への径の分岐を見た後、右手にベンチがある。その裏手に溜池へ行く細い径がある。石柱には地蔵が彫
られているが、道路側を向いているのではなく、東側道路の方向を向いている。左手北側には、明下へ行く径が
分岐している。
 嶺岡中央林道3号線はまだまだ東へ続いて、ブロック造の龕に納まった地蔵像が左手に、三角点△213.8
に続く踏み跡を右に見ながら、伊予ヶ岳方面へ向かう。

B 津辺野山 倒木に囲まれた三角点標 片付けられただろうか

 @−2 旧佐久間小学校前から嶺岡中央林道の丁字路
 バス停旧佐久間小前→0.20←丁字路の分岐

 廃校になった佐久間小学校は県道北側のの旧道に面している。一つ東側の郵便局の更に東には「笑楽(わら
く)の湯」への案内看板がある。月曜を除く10時から3時半まで格安の料金で露天風呂が楽しめるという施設
だ。2014年7月末からは温泉を追い焚きした泉質に変わった。
 バス停佐久間小前から南へ進むと拡幅なった新道に出て、これを横断する。左右は田畑が広がり見晴らしは
いい。五差路も道なりに進んで谷の西よりにカーブしていく。別荘地かバンガローみたいな物が並んだ道をカー
ブしながら坂を登ていくと、右手西側は笹薮の山になってくる。かつて東屋のあった嶺岡中央林道3号線の丁字
路の東側には民家が並んでいる。
 右西側は尾根筋の道路で山田入口から白銀へ。左東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊予ヶ
岳方面へ向かう。

 @−3 明下から嶺岡中央林道横向き地蔵の丁字路
 明下→0.10←横向き地蔵の分岐

 バス停明下の付近は拡幅された新県道で、やや狭い道路を南へ進む。左右に民家がわりと多い。防火水槽
を右に見ながら道なりに坂道を登る。山の崖を左に巻いてカーブを繰り返すと、嶺岡中央林道3号線の丁字路
に出る。やや右手西側に寄った所にはベンチと地蔵像がある。
 右手西側は尾根筋の道路で山田入口から白銀へ。左手東側はやはり尾根筋の道路が続いている。これは伊
予ヶ岳方面へ向かう。

A田子台遺跡 ○70
 県指定史跡。田子台(たごだい)遺跡。弥生時代後期の住居跡二軒。第一号住居跡は、長径4.2メートル短
径3.6メートルの楕円形。第二号住居跡は長径9.6メートル短径7.5メートルの楕円形。
 バス停白銀→0.15←田子台遺跡→0.10←嶺岡中央林道分岐点

 白銀の交差点の右側が田子台遺跡への道で、洒落た標識もある。勝山学園のカイズカイブキで密閉状態の
フェンスの道路を進む。田子コミュニティーセンターの二又で左手へ緩い坂道を登る。道は左へUターンして急
坂を登る。案内標識もあるが、コンクリートに変わった舗装道路を辿ればいい。墓石の並ぶ丁字路で右折する。
左手に藁葺きの竪穴住居が復元されている。
 中に入ることが出来る。永い風雪に堪えられなかったのか傾いている。藁葺きも飛ばされて、外が眺められ
る。将来に希望を持ちたい。
 右折して長林寺の前を通る。畑や休耕地の草原の道路を進むとやや下って、嶺岡中央林道に取り付く。
 左へ折れれば道路を下ってバス停山田入口だ。
 右は林道をのぼる。尾根筋の林道の左右の斜面は水仙畑だ。これは伊予ヶ岳方面へ向かう。きょなんまち
ウォーキングマップ源頼朝コースの一部だ。

D 塚原の南側の登り口

B津辺野山 安房勝山駅から 東峰 △259.5 
 バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←田子台遺跡尾根筋の分岐点→0.15←
展望所=勝善寺旧地→0.10←二部分岐→0.05←左に小径→0.25=0.20←津辺野山

 白銀の交差点の側が田子台遺跡への道で、左へ進む。バス停山田入口バス停があり、嶺岡中央林道3号線
の入口を示す標識もある。緩い登りの舗装道へ入る。道路の傾斜が緩くなると右後側に田子台遺跡へ行く細い
道路が取り付いている。洒落た標識が案内している。
 右手にベンチがあり、勝善寺の跡地へ行く未舗装の道が取り付いている。二部へ下る三又の分岐に出る。
 嶺岡林道のまま東へ進むと、道路はやがて左へ道が曲がっていき、左に小尾根が迫る。そこには獣道ほどの
狭い幅の踏み跡が急な斜面に付いている。見るとマーキングもある。道路は完全舗装道路で、この付近が道路
の頂部で道路は下りになる。僅か東の右手にベンチのある付近の道路は路肩がやや広いので、ここには駐車
も可能だ。
 津辺野山へはこの狭い尾根径を登る。セメントの斜面で右下が見える尾根になるが、この付近から左手の緩
い斜面に踏み跡がずれる。曖昧な踏み跡になるが右側の尾根筋よりに踏み跡を求めると、東西方向の尾根筋
へと左へ尾根筋がカーブして行く。狭い尾根筋で小ピークに出る。西側へ一段下ると幅広い尾根筋になる。踏み
跡も見える。僅か数分進んだ先の左寄りに、赤い布切れのマーキングがある。右よりに踏み跡は続いている
が、ここで落ち葉の多い細い踏み跡を辿って左寄り、東西方向の尾根筋の南肩寄りを進む。踏み跡は薄いが歩
きやすい径で、赤い布のマーキングに導かれて、倒木に隠れた三等三角点標の頂上に至る。山名を示すものも
ないし、周囲に展望もない。
 三角点の北側の方にいい踏み跡が延びている。北側には窪地があって休憩には落ち着ける。しかし、この窪
地の北側は倒木のために通行不能の状態だ。多数の喬木が折り重なっている。 

C津辺野山 岩井駅から 富山すいせん遊歩道 東峰 △259.5
 富山すいせん遊歩道
1− 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱分岐→0.20=0.15←
勝善寺旧地分岐→0.10←二部分岐→0.05←左に小径→0.25=0.20←津辺野山
2− 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱分岐→0.10←勝善寺分岐
→0.05←バス停二部→0.15=0.10←尾根二部分岐→0.05←左に小径→0.25=0.20←津辺野山

 岩井駅から道の駅富楽里までは国道、県道を歩いて行けばいいのだが、狭い歩道で排気ガスを吸うよりは、で
きるだけ早くこれを避けたい。駅西側の国道を北へ進み、JAの建物を見て、その敷地の北側で右東に曲がる。
水田が広がり、富山が正面に見える。水田の真中の交差点、東電柱二部286柱で、左折して北へ向かうのが
一番いい。県道に突き当たる頃には右手に道の駅富楽里の特徴的な建物が見える。県道に突き当たって右折
する。
 高速道路・富津館山道路が1999年3月に富津竹岡インターチェンジから鋸南富山インターチェンジ間まで開
通し、2004年5月に富浦インターチェンジまで開通した。南房総市(旧富山町)には富山パーキングエリアが設
置され、これに先立って道の駅富楽里(ふらり)が高架の南西側に開設された。鋸南富山インターチェンジから
側道で、又国道から県道に入ってここに来られる。広い駐車場と食堂、売店、トイレがある。売店は地元物産品
だけではないので、調達の追加も出来る。
 県道を更に東へ進む。高速の高架を潜り、富山伏姫籠穴尾根道への分岐(東電柱二部245柱)を右に見た
後、道路の北側に富山水仙遊歩道の腕木型の案内標識がある。富山水仙遊歩道はここを一方通行コースの
出口としているので、北側へ進む小径の方向に案内標識の腕木はない。バス停馬場(ばんば)口のやや西側
だ。
 農家の家の脇と畑の中の径を進むと緩くカーブして竹藪の中を抜ける。斜路の左右には水仙がある。勾配を
増すと分岐の案内標識がある。

E 案内の看板 「ぶいあいえすてぃえいぴーおうあいえぬてぃー」では双眼鏡を上にしてます。

 左への径を進むと東屋のある展望所に出る。旧富山町と海岸が一望できる。その北側には一段低い平地と
緩い山があるのでシートを敷いての休憩には丁度いい。石碑は勝善寺の跡地を示すもので、真西へ未舗装道
路が続いている。僅かな距離で、嶺岡中央林道に出る。これを右に折れて進めば二部への分岐を経て津辺野
山の登り口へ至る。
 右への径を登ると神社がある。神社名はわからない。裏の祠に狐の陶製形があるが稲荷社とは限らない。そ
こを頂部に右へ曲がるとベンチが並ぶ、コンクリート舗装道路に出る。左へ折れて少々登ると、左右に建設資材
が並ぶ、嶺岡中央林道に出る。これを右へ折れて進めば二部への分岐を経て、津辺野山の登り口へ至る。
 県道を東電柱二部245柱の分岐から更に東へ進む。富山水仙遊歩道出口の分岐。バス停馬場口の先、
右手に勝善寺の石碑がある。更に東側の左手には富山すいせん遊歩道の看板標識がある。バス停二部の
先の左手に分岐があり、これに入る。
 舗装の坂道で左手に農家の庭先に通じる径がいくつかあるがいずれも直進する。東電柱二部146柱の左分
岐の道は、これに入るとZカーブの後、左右に水仙が多くなる。ベンチのある小径の分岐に出る。富山水仙遊歩
道の道の一部だ。
 左右の畑の斜面には菜の花、梅、桜(ソメイヨシノだけではなく)の花が咲く。Sカーブして嶺岡中央林道に出
る。右折して少々で津辺野山の登り口に至る。
 富山水仙遊歩道の看板と標識は(すいせん)だったり(水仙)だったりしている。

E VISTA POINTO と書いて何人の人に伝わるでしょうか。でも、ここです。多分ですが。

D津辺野山 安房勝山駅から西峰を経て
 バス停白銀→0.05←バス停山田入口→0.15←瀬戸口分岐バス停瀬戸口→0.05←登山口
→0.15=0.10←三本杭→0.25=0.20←西峰→0.15←津辺野山(東峰)

 鋸南富山インターチェンジから東へ進んでバス停瀬戸口を過ぎると、左側に塚原入口の看板が大きい。その
まま新道を進むと右手に二箇所ガードレールで道路が分岐している。二つ目の道路には大きな標識「津辺野山
登山口」がある。
 コンクリート舗装道で、始めは西向きですぐ南へ向く。右手に幅50センチほどのコンクリート舗装の歩道があ
る。これは以前西峰にあったという秋葉神社を下ろしたところに通じるもので、わずかな距離なので往復しても
いい。
 道路が東へ向き直ったところで未舗装道路になり、右側、丁字路型で分岐した山径へ入る。入ってすぐ左へカ
ーブして溝径になる。孟宗竹が径の真中にも生えている。二又では左へ進む。足元には黄色または赤色の杭が
径の幅に埋め込まれている。白い大き目の杭と赤黄の杭三本が寄せられて左手に埋められているところで右へ
曲がる。若干、倒木や草木が径を塞いではいるが、溝径が続く。
 正面が急に開けると、採石場の上部に出る。右手に鋸山から保田海岸方面が展望できる。そのわずか手前
左手の藪の中にマーキングがあるが、登るにはかなり急な斜面であること、獣径ほどの踏み跡も見えないことな
どを理由に、そちらへは進まないで、採石場の上部を横断する。
 南へ進んで広場に出る。その広場の南端に土手の低いところに踏み跡があり、林の中に入る。獣径が縦横し
ていて人の踏み跡のようなものはないが、左よりの裸地との生え際を想定しながら、高いところを目指す。猪に
よって掘り起こされた孟宗竹の林の中を抜け、桜の太い木との共生の箇所へ進む。
 南へ進んで広場に出る。そこで北側へ折り返し、右手に裸地との生え際を見ながら道路を進む。林に人一人
分ほどの幅、開けたところがあってここから林の中に入る。別種のマーキングがここにもある。疎林の中、高い
ところを目指して進むと廃車と詰め所が廃棄されているのを見る。猪によって掘り起こされた孟宗竹の林の中を
抜け、桜の大木との共生の箇所へ進む。
 赤い杭と古いマーキング、ヌタ場らしいぬかるみ。西峰だ。秋葉神社の石宮があったという塚は見つけられな
い。
 林で覆われた広い頂上だが、東へ進むとわずか下って、狭い尾根径になる。鞍部では北側に紛らわしい径か
踏み跡があるが、正面の尾根筋を進む。一旦小さく下るが、すぐ又、尾根筋で登る。左よりにも右側にも巻き径
の踏み跡がある。これらに誘われず、枝葉を分けて尾根筋を進む。一番高いところ、木々に隠れて三角点の標
識がある。

E勝善寺と富山水仙遊歩道展望所 
 岩井駅→0.25←道の駅富楽里→0.05←県道東電柱二部245柱分岐→0.10←勝善寺分岐
→0.05←勝善寺
 勝善寺分岐→0.05←すいせん遊歩道入口→0.20←展望所(勝善寺跡地)

 道の駅富楽里から更に県道を東へ進む。富山伏姫籠穴尾根道への分岐の後、道路の北側に富山水仙遊歩
道の腕木型の案内標識がある。富山水仙遊歩道はここを一方通行コースの出口としているので、北側へ進む
小径に案内標識の腕木はない。更に東へ進むと右手に勝善寺の石碑がある。
 俗名を大寺、菱川師宣ゆかりの寺だ。南側の斜面に鐘楼が見える。その道路を進むと左手に立派な寺があ
る。駐車場も完備して、奇麗なトイレも外にある。師宣の実妹が嫁いだので、ここの過去帳から師宣の没年がわ
かったという。
 県道を東へ少し進むと、すいせん遊歩道の看板案内がある。バス停二部の僅か西側だ。細い段径を登り坂
道を登ると左右は水仙畑になる。径の踏み面までも水仙が顔を出している。広い水仙畑の中を登って、ベンチ
があるところでコンクリート舗装道路に出る。
 左へ曲がる。緩い坂の舗装道路の左右にはまだまだ水仙畑が続く。山が迫って水仙畑が狭くなると、左に分
岐がありベンチがある。舗装道路から左の径に入ると、神社がある。社名はわからないが、ここの先で下り始
める。右手に細い分岐があって、これに入る。東屋の建つ展望所に出る。南側の展望がいい。勝善寺の跡地
を示す石碑が、北側の一段低いところにある。
 バス停二部から嶺岡中央林道を目指して左へ曲がってすぐ左に東電柱二部146柱の分岐がある。コンクリー
ト舗装の道路を登ると水仙遊歩道が左から合流するベンチの所になる。
 左側にベンチがあって舗装道路から左へ分岐して神社に至るところを、そのまま舗装道路を直進すると、嶺岡
中央林道に出る。資材置場になっている分岐だ。
 神社の分岐から下って県道へ至る径が富山水仙遊歩道の下りの径だ。

E 勝善寺本堂

F日枝神社・金銅寺から嶺岡中央林道の横向き地蔵へ 
 バス森→0.35=0.30←嶺岡中央林道(上井戸沢林道分岐)→0.05←井野浅間山北分岐→0.05←
タイノサ分岐→0.10←横向き地蔵の分岐

 Jバス停森の僅か西側が日枝神社で立派な社殿がある。バス停の脇の径を南へ入ると左へカーブして行く径
の右側に石段があり、鐘楼が見える。金銅(こんどう)寺で、鐘は戦時中供出されたものが、鋳潰されることなく
別の寺に回され、ここのものだとわかって返されたものだという。
 前の道路を進んで、十字路に出て左折する。左側の水田の斜面は水仙の畑だ。すぐ二又に出て、左手コンク
リート舗装道路に入る。道路は尾根道になる。周囲は針葉樹にかわり、道路が右へカーブして右手に展望があ
ると左手の嶺岡林道に出る。僅か西側の南側に町道上井戸沢線の分岐があり、少しずれた十字路状になって
いる。
 アスファルト舗装道路が緩やかな傾斜で東西に延びている。ここの西側は地形に変化が多い。右手にコンク
リートブロックの龕があって地蔵像が奉られている。右手に道路が分岐していて、左南側の路肩にはベンチ
がある。その裏手に溜池へ行く細い径がある。ここには地蔵像が奉られているが、道路側を向いているので
はなく、東側道路の方向を向いている。北側の径を下ればバス停明下に至る。

F 金銅寺鐘楼

G井野浅間山と滝の沢(タイノサ) ○150
 バス停井野→0.10←井野364柱→0.10←舗装端部→0.05←嶺岡中央林道タイノサ分岐
→0.05←井野浅間山北分岐→0.10←井野浅間山

 岩井駅から市営バス二部まわり国保病院行き乗車。バス停井野の北側にこじんまりした山がある。井野浅間
山だが南側の登り口は竹が多くて進みにくい。その西側の沢筋、東電柱井野364柱のところから入って右岸を
進み、民家の裏側の小道を抜ける。小滝の連続する沢を途中で左岸に渡る。滝ノ沢(タイノサ)の核心部だ。水
流が減り、水平になったところで右岸に移る。
 未舗装道はコンクリート舗装にかわり、三又を左へ進む。左下に水田を見下ろしながら嶺岡中央林道の鞍部
に出る。左西側は地蔵像の龕を経て横向き地蔵のベンチテーブルの丁字路に至る。右東側は井野浅間山の北
側の入口を経て、バス停森と上井戸沢林道分岐に至る。
 タイノサ(滝ノ沢)上部のコンクリート舗装の南端部から東ノ尾根へ向かって細い踏み跡がある。これを辿ると
井野浅間山の尾根筋に登り着く。尾根筋を南へ進み、小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側の急斜面
に小さな石祠がある。
 嶺岡中央林道の鞍部からは南側に水田とこのコンクリート舗装道路がある。ここと上井戸沢林道分岐との中
間、南側に未舗装道路が分岐している。これを入ると下りの溝径になる。左東側の尾根筋をこの溝径が踏み替
えるところで、この尾根筋に移る。右後ろから細い踏み跡が合流する。コンクリート舗装道の南端からの径との
合流点だが目立たない。小鞍部一つ隔てたピークがその頂部で、南側急斜面に小さな石祠がある。
 更に南へ尾根筋を下ると東側に平地のある鞍部に出る。その北側は高い岩壁で基部が僅かに穿たれ、小さ
な石祠が祀られている。尾根筋はそのまま南へ続くが、急傾斜の小径になる。杉林の北端には「サマ」の小さな
「石」がある。左へ横道を進むと民家裏手の竹林になる。踏み跡は続いていそうだが、竹に阻まれて屋根の近く
で進めなくなる。内田氏「房総山岳志」の紹介する南側の径だろう。嶺岡林道から下った岩壁の下までで戻るの
がいい。
 田子台遺跡の竪穴式住居は平成19年6月1日になって焼失したことが判明した。『前日、この付近は激しい
雷雨があったことから、このときの落雷によるものらしいという。鋸南町教育委員会と県が今後の対応を協議し
ているということだ』    房総丘陵