高鶴山

全般 ●326              房総丘陵
 烏場山の北側に隣接していますが、独立している山です。高鶴(たかつる・たかづる)山登山道を整備する地
元ボランティアがあって、とてもきれいにされています。

@ 東善寺 左が太いイチョウ ここで右へ曲がって、、、

@上神社、橋本から
 バス停上神社→0.15←バス停高鶴配水場→0.15←バス停畑青年館(県道右折)→0.05←商店前右折
→0.05←東善寺→0.20=0.15←尾根筋の十字路→0.10←高鶴山

 JR内房線・外房線鴨川駅西口下車。曽呂(そろ)終点行きバス乗車、バス停上(かみ)神社、バス停畑青年館
折り返し地点、下車。
 バス停上神社下車の時、鳥居の道路を南西へ進む。バス停苗目には民宿への分岐がある。しばらくは左手に
水田の斜面を見おろし、右手に果樹園などの畑を見上げる道路が続く。バス停高鶴(たかづる)配水場のある十
字路を直進すると、道路は下りになる。県道に出る箇所がバス停畑青年館で、右へ曲がると右手に商店があ
る。その商店の前も分岐になっている。商店の真南谷を挟んだ山裾には星ヶ池の標識が直接遠望できる。その
流れの僅か上流に星井滝(高さ約8メートル)がある。
 左へ分岐して更に下る道は熊野神社を経て烏場山へ行く。
 ここは右手へ緩く登る県道を進む。銀杏の大木(胸高さ周囲3.6メートル)の立つ東善寺の角には(東善寺)
「高鶴山登山口」という大きな看板がある。ここで右へ曲がる。突き当たりを左へ曲がると、水道の加圧ポンプ
がある。コンクリート舗装道路の尽きる手前で右へ曲がって山道に入る。要所に同好の方の設置された標識
がある。頂上まで何メートルという標識もある。蜜柑畑の脇の径を緩く登って行く。馬頭観音世音菩薩文字塔
の前で登り径は一息する。更にひと登りで左に曲がると尾根筋の十字路に出る。
 左は古峰ヶ原(こぶがはら)神社で、僅かな登りをして小ピーク−大峯(○260)−に開かれた祭壇の前に出
る。石祠や石碑が並んでいる。
 正面は堰へ行く径で、緩く下っている。
 右が高鶴山へ至る径る。始めは左山の緩い登り径だが、尾根筋になってやや傾斜が強くなる。石灯籠の先に
石尊神社があり、中には天狗面が祀られている。この社は台風で壊されたが、平成22年の夏に再建されたも
のだ。その脇に高鶴山と書かれた大きな標識があり、北側の展望がいい。妙献様と書かれた標識は、まだ先へ
の踏み跡を案内している。

A風早、畑の堰から
 バス停風早→0.10←左分岐→0.20←尾根筋の十字路→0.10←高鶴山

 バス停風早(かざはや)からは北側に嶺岡浅間山(やや西側)のアンテナと愛宕山の自衛隊のレーダー施設が
見える。十字路を南へ進む。右に分岐のある向かいには六地蔵像が立っている。左側に小さな駐車スペースが
あって、その先の左東側に未舗装道路が上っている。東電柱278柱。県道をそのまま進むと右手に駐車スペー
スがあって、そこが滝の上部だ。更に県道を進んで振り返ると金杖(かなづえ)の滝(高さ約20メートル)が眺め
られる。高い岩壁に水が流れ落ちている。山口の滝の別名だ。
 右手には大きな看板「畑のせき」があり、東側へ分岐する未舗装道路を進む。すぐに畑(はた)の堰(堀の堰・
正式名)に出る。ここからは山道になり堰上部の水流左岸で進む。水流を右岸に渡るとところが、「堀の沢三段
の滝」の上部だ。竹藪の中に開かれた径が谷の左岸の径になると尾根筋の十字路に出る。左が高鶴山だ。

@ 古峰ヶ原(こぶがはら)神社 僅かな登りで祭壇の前に出る。石祠や石碑が並んでいる。

B上神社、高鶴から
 バス停上神社→0.15←バス停高鶴配水場→0.35=0.25←高鶴山

 バス停上神社下車。鳥居の道路を南西に進む。バス停苗目には民宿への分岐がある。バス停高鶴配水場の
ある十字路を右折する。
 真っ直ぐな道が右に曲がり左に折り返す。その左手にコンクリート舗装の狭い道が取り付いている。東電柱高
鶴237柱。その道路がそこにある家だけの私道のような気のがする位置なので、見落としかねない。上神社に
近い民宿への道からでも、ここに着く。
 左右に墓所を見ながら道は左へ曲がり丁字路に出る。ここを左へ曲がると道路の舗装はなくなり、ミカン畑の
脇に出る。地すべり防止区域の標柱と案内標識の脇から右手へ急な山径を登る。
 しばらく登った先の小さな広場には石祠があるが、急な登りの径はまだ続く。左側の小ピークへそれる案内標
識に従うと、妙見大菩薩の石塔の祀られた南北に長いピークの北端に至る。僅かはなれて手水石もある。元の
径に戻ると展望のないピークに出る。そのまま左へ尾根筋を進む。高鶴山の頂上に出ると、妙献様と書かれた
標識が、今来た径を示している。天狗面の祀られた社も石灯籠もその先にある。
 低木の常緑樹、アリドウシの刺には気を付けよう。

C胴骨山 △235.9
 バス停曽呂終点→0.15←丁字路→0.20=0.15←胴骨山
 バス停曽呂終点→0.10←案内看板分岐→0.10←旧水田家住宅

 バス停曽呂終点下車。バス停付近には消防団施設、東側に商店もある。更に東側には西神社があり、その境
内には天然記念物指定の大スギがある。その南側には古い尋常小学校の校舎が残されている。県道を西へ進
むと直ぐに三又があり、左へ下る。正面の方向には胴骨(どうぼね・どうこつ)山が聳える。くすのき市民農園へ
の分岐の先、右手に丁字分岐があり、右折する。上三原347柱。
 左側斜面の先に赤い明神鳥居が見える社は合戸神社(神渡社)だ。道路の峠は十字路になっていて、右北側
へ折れる。舗装道路が山裾に突当って右に逸れる所左右に住宅があり、未舗装道を直進する。山崩れの防止
柵の間を抜けると真北に上る急な径が有る。左右に獣径程度の小径が分岐しているがあくまでも急登の参道を
登る。傾斜がわずか緩むとアリドオシが足元に現れる。舟形に彫られた手洗い石と大き目の石祠の前に出る。
左手やや西側に三角点石標がある。その先にも、まだ細い踏み跡が繋がっている。杉林と自然林の中、展望は
ない。
 有形文化財に指定された旧水田家住宅がバス停の西側にある。大蔵大臣(財務、財政)まで勤めたこの地方
出身の政治家水田三喜男氏の生家で、修理保存公開されている。駐車場も有る。

@ 古い社があり、中に天狗面が祀られている。
その脇に高鶴山と書かれた大きな標識がある。
2011年の台風で飛ばされてしまいましたが、最近、再建されました。本文参照。

D岩郷山  ○240  向山 ●236
 最近山名標識が設置され、伐採もされて展望がよくなりました。
 D−1 バス停曽呂郵便局から
 バス停曽呂郵便局→0.15←カーブミラーの分岐→0.25=0.20←岩郷山→0.15←向山

 鴨川駅西口下車、曽呂終点行きバス乗車、バス停曽呂郵便局下車。バス停は旧道にあり、曽呂川の南側の
新道(県道)へ。仲町橋から広い県道を西へ進む。右手の大きな飲食店に至るわずか手前、南へ分岐する丁字
路を左折する。やや急な舗装道路を道なりに登る。カーブミラー2本と東電柱曽呂736柱を左手に見て、右へカ
ーブする。山の中腹を西へ水平に進んでカーブミラーのある小さな分岐で左へ入る。
 左右は果樹園で、コンクリート舗装道路は尽き、夏みかん畑の柵に沿って杉林の中に入る。すぐ丁字路に突
き当り、これを左折する。直後の二又は右手山側の径を選ぶ。地すべり防止区域を示すコンクリート標柱4号を
見たあと、小尾根の先の小さな切通しで右へ廻る。
 @) 小尾根を右に置いたトラバース径が左へカーブし始めると、右手に小さな分岐がある。プラスチックの杭
が足元にあり、ミョウガが多い。緩い坂を登りきった尾根筋では、右へ二回連続して分岐を右へ折れると土の斜
面に足掛かりの切られた急坂を登って、伐採された山頂に出る。360度の好展望の西端には岩郷山の大きな
標識がある。
 A) プラスチックの杭が足元にある細い右分岐を見送ると、径は左へカーブして緩く登る。右手の尾根か低く
なりかけたところ、右後から細い踏み跡が合流している。Vターンしてこれに入る。尾根筋を進むと右北へ分岐
する下りがある。先ほどの分岐の合流点だ。左へ進むと又右への分岐があって、これを登ると急坂を経て、大
きな標識の岩郷(いわごう)山に至る。
 B) 右後から合流する細い踏み跡を見たあと、これまでの広い径は狭まり、右側の尾根は消えて、狭い尾根
筋の径になる。右への下り分岐を見送って左へ緩く登る箇所は伐採があだとなって笹が覆っているため入りにく
い。笹密生の中のマーキングは枝葉に隠れている。これを抜けると、伐採あとの平らなピークを右に置いて、径
は左へカーブする。やや暗い林の中の尾根径になり、小さな急坂で小ピークに至る。●236の向山(むこうや
ま)だ。左手北側と右手東側に下りの径が続いているが、進入はお奨めしない。

 D−2 市井原集会所から
 江見駅→0.15←踏切・日枝神社→0.05←丁字路→0.15←江見内遠野分岐→0.10←奥谷分岐
→0.10←市井原集会場→0.25=0.20←石祠のピーク→0.20=0.15←岩郷山→0.15←向山

 江見駅から駅前の道路を南へ進む。神明社の脇参道の石鳥居で右折する。神明社、小学校前を通ると宇遠
野踏切だ。この踏切を渡る。その後、県道は拡幅された道路になる。
 左手に店の看板の方が目立つ分岐がある。東電真門124柱のところが江見内遠野への分岐で、その後、県
道は狭くなる。左手に水田の広がる分岐が奥谷への分岐だ。市井原集会所を右手に見て右折する。二本ある
内、左よりにある県道とは並行に近い方の道を進む。
 右手に市井大明神の風化した石段の表参道を見送り、更に右手に新しいコンクリート石段の裏参道を見送
る。モルタル法面が水仙畑になったところ、東電柱真門717柱でこの水仙畑の径に入る。
 すぐ尾根筋に出る。邪魔する木の多い径の左側、尾根筋自身の方が刈り込まれた草地と苗木で歩きやすい。
そのまま進んで、薄い踏み跡の薄い藪の径になる。左右に分岐があるが、いずれも尾根筋を選ぶ。急登のピー
クには石祠が並ぶ。風化のため丸くなっている。一基は寄進者の名前が読み取れる。江戸時代のものだ。屋根
が前後逆になっている。この頂上は樹林で覆われ展望はない。左側はかつて藪が濃かったが、通りやすそうな
下りの径が見える。
 右手東側に尾根筋が続いている。小さなアップダウンを繰り返して、急登になりピークに出る。岩郷山で、嶺岡
から伊予ヶ岳、御殿山など特徴的な山のほか、360度全方向の山々が展望できる。大きな山名標識がある。
 ここからの戻りは標識の裏から高鶴山の方向を目指して急登を下る径へ一歩進んで、直ぐ左へ分岐するこ
と。
 標識のある西端から東へ進んで、左よりに急な坂を降りる。尾根筋を北東へ進む。南西尾根からの奇麗な径
に合流して左へ進むと、左下北への分岐があるが、右東へ尾根を進む。
 尾根の左下に轍こそないが車輌も通れそうな広い未舗装道路が見える。細い踏み跡のままこれに合流して、
右へ緩く登る。尾根径にかわり、二又分岐は笹に覆われた左側へ進む。伐採あとの平らなピークから小さな坂
を登ったピークが向山だ。左右の方向に尾根筋の踏み跡があるが、いずれも進まないほうがいい。
 市井原大明神の裏参道、東電柱真門717柱の先、道路を北へ進むと、東側に溜め池と堰に下る径がある。

A 金杖の滝 遠望 かなづえ

 D−3 上神社・堰から
 バス停上神社→0.15←バス停高鶴配水場→0.05←カーブミラーの丁字路→0.05←溜め池の堰
→0.25=0.20←石祠のピーク→0.20=0.15←岩郷山→0.15←向山

 バス停上神社からバス停高鶴配水場へ進み、そこから東へ進む。カーブミラーの立つ丁字路で右折し、南へ
下ると東側に溜め池がある。奇麗な径で下って放水口に至る。
 放水口の左岸側から疎らな小枝を避けて南側の尾根筋を目指す。尾根筋には断片的に踏み跡が現れるが、
層を見せる岩の端を進む急斜面には気をつけたい。この急傾斜が一段落すると、小岩が尾根筋にある。
 放水口から溜め池の岸を遡る。狭い径を進むと右手に浅い谷があり、ヒトツバが群生している。この谷の左岸
に該当する位置に踏み跡が南側の斜面を登っている。小岩が尾根筋にある。
 やや急な尾根筋を登って石祠のピークに至る。石祠の正面側・南側には踏み跡が下っているが、東側へ下る
と岩郷山へ至る。

 D−4 上神社・西側の尾根から
 バス停上神社→0.15←バス停高鶴配水場→0.05←カーブミラーの丁字路→0.10←幅広鞍部
→0.25=0.20←岩郷山→0.15←向山

 バス停上神社からバス停高鶴配水場へ進み、そこから東へ進む。カーブミラーの立つ丁字路を更に東へ直進
する。数メートル先で右側に分岐する丁字路を右折する。畑の脇、山裾を進む道が左へ凹曲がりする箇所に竹
薮へ入る切開きがある。竹薮の中に確実な踏み跡が東へ向いて直線的に延びている。南右上に尾根筋を置い
て進む。
 出た平地は広い鞍部で南側は幅広い谷の上部になっている。東側の斜面に踏み跡が続き、やや急な斜面を
登る。肩のピークからは緩い斜面になる。木々がなくなると岩塊が現れる。山名の由来はここではなかろうかと
も思われる。右側へ巻いてこれをかわす。
 急坂を登ると右側から合流する狭い水平路を見て、標識の立つ岩郷山に至る。

A 畑の堰

 D−5 江見駅から
 江見駅→0.05←九頭竜様踏切→0.05←ポンプ場→0.10←西山分岐(牛頭観音石塔)→0.15←
西山の三叉→0.10←田原牧場(真門327柱)→0.20←棚田跡桜→0.10←尾根切り通し→0.15←
向山南の尾根→0.15←岩郷山

 江見駅の東、九頭竜様踏切から北へ進み、左手にポンプ場のある箇所から舗装道路は傾斜を強める。右手
に薬師堂があり、天面・太夫崎方面からの道路が合流する。左下に「タイの下の滝」が木々に隠れて水音を立て
ている。右手の山肌に大日如来石塔、牛頭観音石塔が穴に納められている。西山への分岐だ。西へ左折。
 右手北側に民家のある道路は一部拡幅され、西山の集落附近では江見からの道路が合流している。道路が
沢に沿って大きく左カーブする。真浦327柱の先、沢の左岸に未舗装道路の入口がある。西側は田原(たばら)
牧場のジェラート工場だ。
 刈り込みのない道で倒木も多いが、いずれもかわせる程度だ。径幅の狭まりは小崩落・猪の道崩しの為だけ
では無い。右手に半月状の段畑・棚田があり、桜の並木もある。奥へは進まぬ中程で、山手側へ小さな切り開
きを抜けると、山の斜面からZカーブする踏み跡がある。傾斜は緩く、直ぐに右手へ曲がって尾根の切り通しに
差し掛かる。
 上りきった切り通しの右手南側への尾根筋にも、北側の巻き径にも薄い踏み跡がある。左手側の小ピークの
右を巻く明瞭な踏み跡を進む。左から小さな踏み跡が合流している。巻き尻からは緩い上りの尾根径だ。右手
の尾根筋へ上りきったところが岩郷山と向山を結ぶ尾根筋だ。右東側、向山方面はかつて奇麗に刈り払われて
いたが、周囲に喬木のなかったことが災いして、濃い笹薮になってしまった。尾根筋を西へ辿って岩郷山へ至
る。

E八幡山 ●155 八幡神社跡地
 JR内房線江見駅で下車。駅前の観光案内図には御天根島とあるが、二万五千分の一地形図では御神根
(ごしね)島とされている。又、駅北側の濃い緑に塗られた部分に八幡神社が書かれているが、道が描かれて
いない。二万五千分の一地形図ではその西よりに黒破線が描かれている。駅の周辺には八幡神社跡地=八
幡山=江見根古屋城址、天道山、江見大塚山、秋葉山などの山がある。

D 江見駅南にある神明神社

 E−1 八幡山 表参道から
 江見駅北側にあるまとまりのいい山で、山頂のピークのやや南よりに神社の跡地がある。旧くは江見根
子屋城だった山だという。
 江見駅→0.05←九頭龍様踏切→0.25=0.20←八幡神社跡地

 江見駅から駅前を南へ進んで、医院の案内看板の目立つ路地を左に入る。反対側が小学校を避難場所とす
る災害時の案内看板がある小さな十字路だ。
 すぐ一つ東側の道路に出て、北へ折れて線路に出る。九頭龍様踏切の北側には空き地もあって、若干数の車
輌なら停められそうだ。線路と墓地の間の細道を西へ進むと、線路からはそれ、ビニルハウスの間を抜ける。
東電柱吉浦183柱で足元のU字溝に沿った径で右折し、北へ向かう。三本の並木に沿い、道成りに進んで、山
裾へ至る。水仙の苗のある平地で畑の中を縫ってきた道は、山裾に当たる。
 山裾を東へ折れると、小ぶりなセメント製の祠が二柱並んでいる。祭神などはわからない。その先で二本の
大木の間を縫って、一段上に登る。細い踏み跡があるので、西へ向き直って進む。若干草が覆っていても、地型
はいい。細いロープが垂らされ、マーキングの取り付けられた肩状の地形のところに出る。
 ロープを手繰ると細い溝径に出る。ここからは明確な表参道になっているので、案内はいらない。下って来た
時、溝径になって細いロープで急斜面の補助としながら出た平地で一旦、径が見えなくなる。左の斜面の裾に草
で覆われた踏み跡で東へ進む。右下に石宮を見て一段下へ下る。その石宮の前を西へ進めば、畑の中の道へ
繋がる。
 急な登りの道は左右に細かくジグザグを繰り返す。折り返すたびに、直線の延長方向左右とも、水平な獣径程
度の細い踏み跡がある。獣径か山仕事道なので、入らない。
 頂上の肩の位置が広い。社殿の跡地だ。風化した石灯籠が4基並んでいる。昭和14年の文字がかろうじて
読める。手洗い石もある。向拝の基礎石は蛇紋石なので風化していない。平地の右側には瓦が積まれている。
 奥の一段高いところに廃木材が並んでいる。これをかわして、更に奥へ進むと、一番高いところに出る。小さ
い竪穴が掘られている。戦時中のタコツボだろうか。ここまで、南側の海も周囲も眺められるような展望はない。

 E−2 八幡山 西側から
 国土地理院の二万五千分の一地形図ではこちらの径が黒破線で記入されています。
 江見駅→0.15←踏み切り日枝神社→0.05←丁字路→0.20=0.15←分岐点→0.10←八幡神社跡地

 江見駅から駅前の道路を南へ進むと右手に神明社の脇参道の石鳥居がある。ここで西へ折れる。神明神社
の前、小学校の前を通り、西側の宇遠野(うとの)踏切を渡る。正面に日枝神社がある。ここから5分と進まない
ところに丁字路があり、これを右折する。
 やや登りの道路を進んですぐ右手に、急な登りのコンクリート舗装の道路があり、これへ入る。これを無視して
更に進むと右手に東電の鉄塔巡視路の入口を示す黄色い標識があるので、これから登ってもいい。
 急な登りのコンクリート舗装の道路はすぐに平らになり未舗装になる。右手に海が見える。この付近だけが唯
一周囲の展望がある。道路は山に突き当たって、左へ曲がっていく未舗装道で、急な登りだ。左側が住宅の庭
の境界になるフェンスだ。未舗装道はまだ折り返して続いているが、フェンスの西端付近の山側に細い踏み跡
があり、これに入る。
 溝径はマテバシイの葉と小枝が厚い。すぐ右山左谷の径になる。登りが緩やかになると左手に分岐があって、
木立ち越しに鉄塔が見え隠れしている。果樹とソテツを見た後、尾根筋の径にかわる。逆方向のとき、尾根筋方
向にも踏み跡があるので、注意したい。ほとんど水平な径が続くが、小さな直登路と左巻き径の分岐がある。右
直登路の足元に枕ほどの大きさの丸い石が二つあって、段をなしているところで、この直登路へ入る。
 直登路は倒木が邪魔をしている。右手の一段下の方は水平で平地を作っている。径の真中に太い木があると
ころでは左右にかわすが、この付近で径は南へ曲がって行く。尾根筋が溝で切られている。二つ目は特に深い。
この付近の地形は人工的なものだ。江見根古屋城址の堀切だと思われる地形だ。
 二つ目の溝を左右にかわして上りなおすと、一番高いところに出る。足元にはやや小さい竪穴がある。更に南
へ進む。廃木材の積み重ねの先で平地に出る。この平地が八幡神社の跡地だ。

 E−3 東側から
 JR内房線江見駅→0.05←九頭龍様踏切→0.05←ポンプ場→0.15←堰右岸→0.15=0.10←
分岐点→0.10←八幡神社跡地

 江見駅から駅前を南へ進んで、左折し、すぐ一つ東側の道路に出る。北へ曲がって線路に出る。九頭龍様踏
切を更に北側へ進む。九頭龍トンネルがあり、右手には小さな階段がついている。九頭龍権現、稲荷社への参
詣路だ。
 狭い道路には住宅が並んでいるが、左手にポンプ場を見たあと、左側が田畑になって未舗装道が分岐してい
る。これに入る。幅広いコンクリート橋の対岸は葛の葉だけが覆っている。細いコンクリート橋を見たあと、モミ
ジ、サクラの並木が対岸に並木をなしている。もう一度細いコンクリート橋があり右岸へ渡る。シダ類の覆う狭い
径が続いている。左岸側の田畑はなくなる。コンクリート製の河岸は、自然の河岸になる。スギの木が若干ある
ほかは自然林のままだ。丸太橋で右岸へ渡る。川は二俣で、右俣は緑の幅広い斜面に変わる。堰の斜面にあ
る放水パイプの脇を登ると、堰の右岸に出る。
 用水池の右岸には手入れのいい径が上流に向かっている。すぐに鉄塔巡視路の案内標識がある。水平な径
が右岸のまま続いているが、左手に設置された急なプラスチックの段径を登る。すぐ尾根筋に着く。登りの尾根
径が右手へ続く。分岐があって右手は鉄塔だと案内標識があり、木立越しに鉄塔が見える。左へ尾根筋を辿
る。マテバシイの枯葉の厚い径は複線になっている。左に薄い踏み跡を持つ分岐を右にとる。
 正面に尾根筋の盛り上がりのある薄い踏み跡では、やはり明瞭な右手の濃い踏み跡を進むが、左手の尾根
筋が今度はさがって来るのを注意しよう。左手の尾根筋が低くなった時、左後ろ方向に分岐している狭い踏み
跡に気を付ける。枕ほどの大きさの丸い石が二つあって段をなしているところで、この尾根筋に入る。
 尾根筋を忠実に東へ進んだあと、緩く南へ曲がって行き、緩く登る。二ヶ所、堀切で尾根筋が途切れる。この
二ヶ所目の時、左右に細い踏み跡を求める。再び尾根に登ると一番高いところに出る。その更に南側には八幡
神社の跡地がある。

F蛇山 ●89
 江見駅の東側に尖塔を見せる小さな独立峰が蛇山(じゃやま)です。東西の尾根筋には明瞭な踏み跡が有り
ます。でも登り易い登山道ではありません。

 江見駅→0.15←参道入口→0.05←諏訪神社付近→0.10←頂上→0.10=0.15←バス停吉浦
→0.05←参道入口

 江見駅から駅前の道路を南へ進むと丁字路に出て、左折する。右手に薬王院があり、左手に水準点の看板
がある。水準点は左折して青木踏切側へ一歩進んだ路傍にある。更に道路を東へ進む。
 右手に工務店の倉庫、事務所のあるところ、左手にある車庫と正木の垣根との間の道路へ入る。民家の私道
のようで入りにくいが、左側にその民家を見て、未舗装道は右手へ曲がる。ビニルハウス、畑の間を抜けて線路
の際に出る。道路からここを眺めた時、妙に大きな看板が見えたが、「注意して線路を渡ってください」という注
意喚起の看板だ。踏切ではない。ここで線路は渡らず、線路に沿って道路を東へ進む。左にトンネル入口の上
を通る道が取り付く。アンテナ線を受ける鉄柱が複数建っている。
 蛇山と北側の山との鞍部で右後に狭い径が取り付いている。
 右前の登りはアンテナ施設に出て行き止り。
 左前の広い下り道には、右側に両部鳥居がある。狛犬や手水鉢が並ぶ瓦葺の諏訪神社だ。道は下ってソテ
ツ畑でトンネル東出口の脇に出る。
 右後ろの狭い径に入ると、すぐ折り返して東に向き大きめの石の祠の前に出る。
 石の祠は愛宕権現のもので高さは1.7メートルある。その裏手はアンテナ施設の囲いだ。ここで右側の藪の
中へ踏み跡を求めて進む。わずかな「藪漕ぎ」で尾根筋に出る。尾根筋には明瞭な踏み跡があるが、西側はこ
こで径が途絶えている。左側には、又別の石の祠がある。高さは1メートルほど、金毘羅宮(金刀比羅神社)だ
そうだが、文字は読めない。尾根筋で更に東へ登るとマテバシイの枯葉に覆われた頂上に出る。樹間から海が
見える。
 尾根筋は緩く下って、マテバシイの尾根端部まで進む。左下には踏み跡が見えそうだが絶対に降らないこと。
フェンスに沿って右下へコンクリートの段径がある。
 江見駅から旧道を進み、江見吉浦交差点で国道を左折、バス停吉浦へ進む。このバス待合所の裏手のフェン
スに沿って枯れ葉の斜路を東へ進む。コンクリートの段径はやや傾斜が強い。マテバシイの尾根端部の西側に
は曲輪を思わせる平地があり、南斜面には腰曲輪かと思わせる平地もある。更に西へ急坂を登ると山頂だ。

G波切不動
 道の駅オーシャンパーク=バス停太夫崎→0.05←波切不動→0.10←バス停名馬橋→0.05←
道の駅オーシャンパーク

 バス停太夫崎の東側には広い駐車場と大きなトイレ、磯浜を模した公園を橋で渡って屋根が滝になっている
建物が道の駅オーシャンパークで、二階が飲食店、一階は土産物店になっていて、その外には足湯もある。国
道を信号で渡ると、左手に波切不動の立て看板があり、細い道へ右折する。内房線の線路を「踏切」ではなく、
直接レールを踏み渡ると参道の石段がある。右側の崖には石仏が多数並んでいる。建物は集会所で、左下へ
石段を下ると不動堂がある。道の左右には倶利迦羅不動の石像がある。左側柵の向うには滝の流水が見え
る。今しがた海を眺めたのに山奥の渓流をここで見る。
 集会所から左手の崖に穴が開いている。人が通り抜けられるが、中は自然光だけで暗い。懐中電灯・ヘッドラ
ンプの用意があれば幸いだ。通り抜けると谷沢の左岸、滝の落ち口のところに出る。一歩上流へ進んだ左岸に
やはり小さな穴がある。これを通り抜ける。やはりやや長いのと中間で排水路が左右掘り変えられているので、
足元には気をつけたい。出たところには右手に大きな洞窟が口を開けている。そのまま、前を通り抜けると三又
に出る。左へ下ると、水仙の苗を踏みそうな径を辿って、線路に出る。これを渡り、ススキの原を抜けると民宿と
寿司屋の間の狭い道を抜けて国道に出る。バス停名馬橋のところだ。国道を北へ進めば直ぐにオーシャンパー
クに戻る。  

H天面浅間山 ●131
 バス停天面→0.15←天面浅間山

 バス停天面(あまづら)下車。国道をわずか北へ進んだところで、西側へ左折する(東電柱天面39柱)。直進し
た線路の天面架道橋を潜り、右折する。線路に沿って進むとトンネルの入口脇に階段が有る。トンネルの上部
は畑になっていて、藪の中へ径が続く。急斜面を縫う径は南側にロープが張られているが、崖の垂壁の上なので
足元には充分注意したい。水流の壁の手前で左へ折り返す。岩壁には穴が穿たれ、像容の優れた不動明王像
が奉られている。崖のオーバーハングの下には赤い鳥居と社があり、岩壁からは水みちで引き込まれた滝が落
ちている。左手に続く径を進むと東へ向き直る。古い石段や苔生した岩段にはパイプの手摺がある。風化し
た不動明王と推測される岩を見ると、源流部の鞍部に出る。塚があって石祠が建っている。左手の岩壁にも
石祠が並ぶ。右手の斜面に登りの径が続く。ロープの垂らされた斜面のあと、左後ろに別径が分岐している。
右側を進むと南側を反時計回りに廻り込んで浅間神社の前に出る。小さいながら大変立派な社だ。南側が一
段高く、枝先を透かして海が望まれる。狛犬ではなく「親子猿」の石像が坐する。社左下の径は「左後ろの別
径」で、社の裏側にも尾根筋になる踏み跡がある。
 国道から見ると露岩の岩壁が並ぶ一番東側の山で、よく登路があるものだと不思議に思わせるほどの斜面
だ。国道と並行する旧街道に面して、やや北寄りには浅間宮の拝所がある。水流の真下だ。    房総丘陵