金比羅山(鴨川)

全般 △277.7=度祗巌山        房総丘陵
 山当てといって、漁に出たとき海上から山を見て、現在位置の確認に使った特徴的な山だといわれて、平野
から眺めてみました。送電線の鉄塔のほか、そんなに特徴的だとは思えませんでした。素人の限界でした。
 ここで紹介した径のほかに藪で覆われた古道が、複数まだ有るようです。
 鏡忍寺の降神の槙。仁王門に近いところにあります。高さ13メートル、幹廻り4.2メートル、樹齢1,000年。
境内にはもっと高い樹木もあります。

◎ 鏡忍寺の降神の槙

@金毘羅神社から   (广+寺=痔−冫)=もうけ
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.25=0.20←尾根筋踏み替え(金比羅山北)→0.05←
84号のピーク→0.05←三叉分岐点→0.20=0.15←度祗巌山

 JR外房線鴨川駅東口下車。鴨川市コミュニティバス浦の脇行きバス乗車、バス停上人塚で下車。
 上人塚より東へ進み、次の角を左北へ曲がる。水田の広がる中を抜ける道路を進むが周囲に再び民家が多
くなると、?(もうけ)神社の境内に突き当たる。古い神社で相当な大木だったと推測される切り株があり、今も
楠が太い他多数の太目の樹木がある。神社の境内を右へ回り込む林道西嶺線の標識を見てすぐ、田畑と杉並
木との間の径に入る。林道の舗装がアスファルトとコンクリートとの分かれ目だ。左に木の枝が迫り、季節にあ
たれば奇麗なショウブの花を踏み分ける細い踏み跡は、不断はシャガの葉が飾っている。この付近で左の崖に
上るようにマーキングがあるが、かまわず進む。幅のある径になるが、左手の崖に切れ込みがある。正面の径
は丸太が横たわり、枝が覆い被さっている。ここでやや急だが、左の斜面へ進む。
 落ち葉に埋もれた幅広い径があり、直進する。すぐ右手に折れる。右には古い石段が、左には落ち葉と枯れ
枝に埋もれた幅広い径がある。
 右の古い石段を登ると石灯籠と手水石、三柱の石祠が並ぶ祭壇に出る。祠は寛政十年(1798年)のもの
で、世話人の名前などが読み取れる。金毘羅神社だ。手水石三ケの内二ケは天保六年(1835年)、文化八
年(1811年)。1メートル角の石積みの上の石灯籠はさらに1.65メートルの高さがあり世話人の名前が見え
る。スダジイの大木は幹周りが3メートルと3.2メートルだ。ここから、裏手に回り、後の尾根筋に上る。シイの
木の根を踏む、歩きやすい尾根筋の径が続く。
 下りの時は、この尾根筋の右手斜面の傾斜が緩くなり、平地をもってきたとき、右手に下りる位置を示すマー
キングと、灯籠の形を見て下る。
 尾根筋の径が水平になったとき、尾根筋は西側の正しい溝径に合流する。枯れ枝落ち葉を一時避けただけと
考えて西よりの溝径を進む。その後、草と倒木が多いところに出る。この付近のピークが金比羅山(○170)
だ。又、このピーク附近が鶴見(かくみ)城跡(○182)でもある。
 先ほどの石段の下、左の落ち葉と枯れ枝に埋もれた幅広い径は、右に尾根筋を見上げながら緩く上る。落ち
葉が深いが取り立てて悪所はない。草が多くなると径が溝のようになり、右後からの尾根筋を踏みかえ、草と倒
木を越える。
 左に尾根筋の右巻の径になる。刈り込みや踏み跡は続いているが、中途半端で笹が左から迫るところもあ
る。道型が曖昧なところで左上の尾根筋に踏み替えるか、右下から左上への尾根筋を乗り越えるところで左側
へ高度を上げて左の尾根筋で進むかする。
 左側の尾根筋で進むと、小さく下り鞍部に出る。左後の道は藪の濃い下り径で、これには入らない。右正面に
は尾根筋があり、その右手に二本の径が付いている。これはどちらを選んでもいい。逆方向で下ってきたとき、
ここでは尾根筋を踏み換えてヤブの濃い径に入ってしまいそうだ。ここでは左よりの尾根筋に上る。尾根筋はす
ぐに二分するので右よりの尾根か、この尾根に並行して左についている曖昧な踏み跡を進む。
 二本の径の左側は更に左側の尾根には84号鉄塔がある。●221のピークだ。この尾根の北側には西側か
らの鉄塔巡視路が合流している。さらに直進すると二つの径は合流して、ほとんど水平な径で進む。左右に仕
事道、鹿道など曖昧な分岐合流があるが、踏み跡の濃さに差があるので、迷わず進める。右尾根の巻道が切
り通し状のところで左尾根に踏み変わる。
 踏み変わったところで右後の尾根筋に寄り道すると、右側に鴨川方面の展望がある。ここが西嶺林道から
85号鉄塔を経て登ってくる径との合流点だ。
 わりと広い径で、高低差も少なく北へ進む。右後、右前に藪で覆われた分岐を見たあとで、狭い尾根筋で緩く
上る。右側の尾根筋の盛り上がりが途切れて石がV型の門柱のように並んでいる。西嶺林道からの上り径の
合流だ。尾根筋の左側を進む径になる。足元の岩は風化した階段の緩い登りだ。
 径はZ型に折り返して尾根を踏み換えて尾根筋の右側に変わる。ここには風化した石の祠があったが、今は
その屋根石と基壇石とが残っているだけだ。石灯篭もない。尾根を踏みかえて尾根筋の右側に変わる。径は尾
根筋の東側を水平に更に続いているが、このピークの東側を取り巻く水平路はまだ続いているが、ここではす
ぐに左側の尾根筋に踏みかえる。マーキングがいくつか取り付けられている。刈り込みはよくないが、通行には
差し支えない。急登の方が苦になるくらいだ。その坂道が緩くなると周囲の木々が開き、広場になる。三角点標
石があるが、境界標石のコンクリート柱のほうが目立つくらいだ。ここまで藪漕ぎらしいものは味あわずに、わ
けなく頂上に達する。北西側(高倉山へ)と北東側(西嶺林道とヌタ場へ)に幅広い尾根筋がゆったり下ってい
る。
 山の名前はごぼう山とも炭窯台(すみがまだい)とも地元では呼ばれているそうだ。

@ もうけ神社

A85号巡視路から
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.30=0.25←三又分岐
→0.20=0.15←度祗巌山

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。左下に仲根の滝を見送ってすぐに、丸太の橋がかかっている。これに入
ると、85号鉄塔への巡視路案内標識がある。深い切れ込みの小川の左岸から右にジグザグして、尾根筋を
登る。右へ尾根筋直登の径を選ぶと、鉄塔の下に出る。右よりに径を求める。上り径が一段落すると右手に鴨
川方面が眺められる。尾根筋の東を巻く径でゆっくり登る。北側で痩せ尾根になると、今度は左側に鴨川方向
の展望のあるピークに出る。北側に鞍部があり、左右に径がある。ここは右へ折れる。尾根筋の右巻き径で北
へ進む。左の径は南に下る径だ。
 わりと広い径で高低差も少なく北へ進む。右後、右前にヤブで覆われた分岐を見たあとで、狭い尾根筋で緩く
上る。右側の尾根筋の盛り上がりが途切れて石がV型の門柱のように並んでいる。西嶺林道からの上り径の
合流だ。尾根筋の左側を進む径になる。足元の岩は風化した階段の緩い登りだ。径はZ型に折り返して度祗
巌山の頂上へ向かう。

B西嶺林道 横断側溝分岐
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.15←林道横断側溝分岐
→0.20=0.15←度祗巌山

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。左手に仲根の滝、巡視路への分岐(丸太橋、鉄骨階段)を経て、舗装道路
はやや急な坂道で続く。左側の深い谷がどんどん浅くなり、周囲は背の高い林になって暗くなる。道路が左にそ
れて谷が明るくなる。道路幅の広いところもある。右側は、セメントの崖で、左側は苗木の斜面だ。この道路が
緩い斜面のあと、右にカーブしていく。このカーブのところ、左側の植林の中に細い踏み跡を探す。
 道路が曲がりきった付近に踏み跡がある。杉の打ち枝も足元にあるが、割りと歩きやすい踏み跡だ。右寄り
から谷筋を左へ回っていく。この沢は道路の横断側溝からU字溝で取付いていたものでU字溝から遡ってもここ
に至る。右後ろに古道が緩く下っている。ことの小さな沢の源頭部を径になった先に分岐がある。右後加減で
折り返す形で曲がる。水平な径を進むが、左に登る方向に径がある。僅かな登りで、左側の尾根筋に上がる。
石がV型の門柱のように並んでいるのを跨ぎ、右折する。尾根筋の西側を進む径になる。足元の岩は風化はし
ているが階段が刻まれた緩い登りだ。径はZ型に折り返して度祗厳山の頂上へ向かう。

@ 金毘羅神社  左側の石灯籠は火袋がない。奥に石祠が見える。

C西嶺林道から
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.15←林道横断側溝分岐→0.10←
林道から左手に入る箇所A→0.10=0.05←度祗巌山→0.05←尾根から林道合流B
 林道から左手に入る箇所A→0.15←尾根から林道合流点→0.15←林道小倉松森線との三又
 林道小倉松森線との三又→0.30←車止めの丁字路→0.10←湯谷橋東詰め→0.10←斜路の分岐
 林道小倉松森線との三又→0.30←ゲート→0.10←郷台林道(関東ふれあいの道)合流

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。やや急な坂道で続く。右にカーブのところ、道路には横断側溝があり、左
側の植林の中に踏み跡がある。この入口を見送ると、道路は切通しで小尾根を越える。左右にカーブを繰り返
して高度を上げる。道路が北向きから東に向きかわるところ。左側が谷の林からモリタル吹き付けの法面防護
の崖に変わるところ。ここの谷の林に踏み跡がある。アオキなどがかぶさっているが杉の植林の中に踏み跡が
続いている。
 登りつくと水平な径がある。これを横断して更に斜面を登り、やや右よりに進むと、ヌタ場の水溜りがあり、左
からの尾根の鞍部になっている。左へ水平に回り込む踏み跡があるが、これを離れて、左側の尾根筋を登る。
明瞭な踏み跡はないが藪自身が薄いこと、傾斜も緩やかなことでもあり、わけなく高度を上げる。幅の広い尾
根筋の径になる。右側にも同様の広い尾根筋かあって、これを合流させながら、左へ曲がって登って行く。コン
クリート柱の境界標石が目立つ。その先で三角点のある度祇厳山の頂上になる。
 登りついた水平な径は左へ進むとZカーブ゙の折り返し点に至る。又、右へ進むと神楽石山(西)分岐から緩や
かに下って西嶺林道に合流する。
 西嶺林道を北へ進むと林道小倉松森線との三又に出る。舗装道路を左南へ進めば車止めの丁字路で南
へ、湯滝橋東詰めを更に南へ進んで分岐の斜路に出る。
 林道小倉松森線との三又に出て、舗装道路を右北へ進めばネットフェンス戸の脇を抜けて郷台林道(関東
ふれあいの道)に合流する。

@ 右手に鴨川方面が眺められる。

D神楽石山(東) ○268 (西)
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.15←林道横断側溝分岐→0.10←
林道から度祗厳山への分岐点→0.15=0.10←神楽石山(東)

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。やや急な坂道が続く。右へカーブのところ、道路には横断側溝があり、左
側の植林の中に踏み跡がある。この入口を見送ると、道路は切通しで小尾根を越える。左右にカーブを繰り返
して高度を上げる。道路が北向きから東に向きかわるところ。左側が谷の林からモルタル吹き付けの法面防護
の崖に変わるところ。ここの谷の林に度祇厳山への踏み跡がある。これを見送ると道路は高い切通しに差し掛
かる。 切通し南側には尾根の山裾の藪の中に切開きがある僅か進むと小尾根筋に出て左折、これを登る。切
通し東側の崖の上に出る。もう展望がいい。東へ痩せ尾根を進むと林の中になる。正面に急な山肌、左には水
平な巻き径の分岐に出る。
 正面の急な山肌に切られた狭い踏み跡を辿ると丸い杉林の頂上に出る。そのまま東へ僅か下ったところに1
メートルほどの大きさの丸い石が並ぶ。
 正面の急な山道は山慣れない人には薦められない。左へ水平な巻き径を進む。右手の尾根筋が低くなり、径
は右へVターンする。ここでその尾根筋へ踏みかえる。明瞭な踏み跡はないが、通行を妨げる枝も少なく、緩や
かに高度を上げて山頂に至る。所要時間は変わらない。左寄りに緩く下った先に丸い石がある。これが神楽石
かどうかはわからない。
 度祗巌山南側のZカーブの折り返しから尾根筋の東側を水平に進む。右へ急カーブする右下の谷の林の中
には西嶺林道からの狭い踏み跡があり、左の尾根は低く度祗巌山北東側の尾根に繋がる。水平な径は一旦
茂みが途切れて右手に好展望が得られる。左手の尾根に三角岩の切り通しがあって、西側に踏み変わる。こ
の三角岩から尾根筋へ登って下生えのかわしながら尾根を忠実に辿る。左手に角の取れた岩がある。長さ6
〜7メートル、高さは根元になる径が上下しているが2メートル弱。その前を通り越して左へ廻り込むと岩の上に
容易に上がれる。この岩が神楽石(西)だ。岩の東側の平地の先はモルタル法面が林道だ。東側の神楽石山
(東)が正面だ。
 三角岩の切り通しを抜けた先、左手の谷を廻り込むところ、右手の尾根寄りにマーキングがあり、僅かな高さ
を登って前述に合流する。
 左手の谷を廻り込む径は尾根の東側に変わり、二回の丁字路の峠をともに左へ下る。浅い岩の溝径からア
スファルト舗装に下りる。僅か北側で未舗装に変わって林道小倉松森線との三叉に至る。

 林道小倉松倉線三叉→0.15←尾根径との分岐→0.15←神楽石山(西)
 林道から度祗巌山ヘの分岐点→0.15=0.10←三角岩の切り通し→0.05←神楽石山(西)

 林道小倉松森線との三又→0.30←ゲート→0.10←郷台林道(関東ふれあいの道)合流

 林道小倉松森線との三又に出て北へ進めばネットフェンス戸の脇を抜けて郷台林道(関東ふれあいの道)
に合流する。

E度祗厳山から高倉山 ○213
 度祗厳山→0.30=0.20←高倉山

 度祗厳山の三角点標石の北側には北東方向と北西方向に緩い尾根筋が下っている。左手北西方向へ進む
と、潅木の多い急斜面になる。踏み跡は不明瞭で、網目状に狭いものが幾つか断片的に見える。斜面の中央付
近で下り、傾斜が緩やかになったところでは左寄りに踏み跡を求める。草の茂る尾根筋を僅かに右手に外した
潅木の尾根筋を進む。これが僅かな登りになった後の低いピークでは右寄りに曲がっていく。
 足元に岩が現れ、小さく上下する痩せ尾根を進む。ヒノキの木を見た付近からは足元には岩が勝り徐々に傾
斜を増していく。岩が径を塞いでいるのを左に巻いた後、傾斜を強め潅木と草が多くなる。度祗厳山の丸い山容
を近景に、全周にわたる好展望がのピークに達する。

@ ここには風化した石祠が脇の尾根筋に置かれていた。東日本大震災後の最近は
壊れて屋根石だけが転がっている。内田栄一氏新ハイキング社房総のやまあるきでは
度祗厳山の峠とされる写真の角度違い。

F西風宮山 △243.3 中台峰城跡 東浅間山 ○206 ●191峰 
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.35=0.25←西風宮山
 西風宮山→0.20←東浅間山
 西風宮山→0.15←●191峰

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。巡視路への分岐は左手に丸太橋、やや先の右手に鉄骨階段がある。
東電の巡視路の架設物なので丁寧に扱いたい。これを登った更に上部はプラスチックの段径に変わる。共に
急傾斜だ。中腹の丁字路では右手へ水平路が長く続いている。
 尾根先には折り返した尾根筋のやや左側を巻く溝径があり、これに入る。尾根先を曲がり込む水平な径は続
いている。これは麓の龍性院裏側の川の上流に繋がるが、途中難路のため進まないこと。
 小さなZカーブを二回繰り返して幅広い尾根筋に登りつく。中央に踏み跡がある。登りついた箇所は四方を小
尾根に囲まれた平地で、中台峰城跡だと思われる。左前方だけが水抜きのように低い。右手前方の尾根を辿
ると左幅広い尾根直登に対し右巻き径(プラスチック段径)が分岐している。ここはやや急で下生えのない左急
斜面を登ると傾斜が緩み、右後ろに別径が合流している。右巻き径は谷の上部を水平に進んだあと、Zカーブ
をして小尾根に上がる。鉄塔案内標柱が二本並んだ鞍部で、右は86号鉄塔に至る。左は下生えのない急斜
面が緩んだ箇所で合流する。
 尾根筋が狭まると再び右巻き径、左直登の分岐になる。これを直登するとNHKのアンテナ鉄柱が有り、三角
点標石の西風宮山に達する。
 北側の尾根は下生えが多い。別方向からの登路がある。
 南東の尾根マテバシイの並木に沿って下ると右後ろからの合流がある。尾根筋を辿った小さな痩せ尾根では
樹木が少なく南西側、鴨川市街と小島の点在する好展望が得られる。
 118号鉄塔案内標柱のある分岐で小ピークを右へ巻いて下る。二つ目の小ピークは右へ曲がって更に下
る。鞍部からは木々が少ない草の被る径になって緩く登る。尾根の先端は南側の展望が素晴らしい。露岩の
倒木の根の附近、丸い手水石がある。天明五年(1786年)
 118号鉄塔案内標柱のある分岐で小ピークを左へ巻いて118号鉄塔の下に出る。ここも展望があるが、南
の尾根筋ばかりで左寄りに小湊方面が遠望される。更に尾根筋を辿ると小岩の多い小ピーク●191に至る。
他の二方向にも尾根筋は下っているが、この附近を限度に戻ろう。

@ 度祗厳山の山頂

G西風宮山 北側から
 バス停上人塚→0.15←もうけ神社→0.10←巡視路分岐→0.15←林道横断側溝分岐
→0.30=0.25←西風宮山

 もうけ神社から林道西嶺線を進む。巡視路への分岐は左手に丸太橋、右手の鉄骨階段の先、右カーブのとこ
ろ、道路には横断側溝があり、左側の植林の中に踏み跡がある。この入口を見送ると、道路はSカーブして切通
しにさしかかる。その手前のカーブミラーの裏手から下生えの多い荒れた平地に入る。左手の急斜面のへの踏
み跡は小木の枝に隠されている。急斜面を登るにつれて下生えはなくなるが、左手はモルタルの法面なので右
寄りを進む。尾根手前で右手へ巻いて南東に向いた尾根へ踏み替える。網根を踏んで上下を繰り返す。右寄り
に下る箇所では正面下りと更に右寄りへの下りの分岐があるが左寄りの正面下りを選ぶ。長い尾根、浅い鞍
部。城跡のときに見た堀切のような鞍部からの登り尾根は倒木ばかりになる。古い倒木ばかりなので、容易に
かわして登られる。別尾根に合流して左へ登る。この合流点は逆コースの時分岐がわかりにくい。下り過ぎると
岩の崖で尾根筋が途切れるので戻って、右手へ古い倒木の尾根に入る。
 緩い傾斜で三角点標石と鉄塔のある西風宮山に達する。

H男金山 ○82
 鴨川駅(西口)→0.10←鴨川警察署前交差点=バス停鴨川市役所入口→0.30←和泉北交差点
 和泉北交差点→0.15=0.10←男金山(表参道石段経由)
 和泉北交差点→0.10←男金山(裏参道女坂経由)

 鴨川駅、西口広場へ。そのまま北へ広い道路を進む。国道128号線との横渚(よこすか)交差点の東側には
横断歩道橋があり、西側は平面横断だ。右手に消防署の有る鴨川警察署前の交差点を右折する。左側は警
察署、市役所。右側は保健所、合同庁舎、図書館、水道局、郷土資料館入口がある。
 東条大橋を渡ると道路は真北に向き直る。県道との交差点までの東側は桜の並木になっている。正面には
男金山が低いながらも独立している。左よりは長狭富士・鴨川富士とそれに連なる尾根が見える。右よりには
金毘羅山・度祗厳山の峰の流れが連なっている。
 和泉北交差点の東西の道路は、2010年6月に東側の終点部が完成した新道だ。

 H−1 男金山 東側から
 和泉北交差点を東へ進む。東電柱保台496柱のある「溝渡し」のところを左折する。細い径を進むと、新しい
狛犬が並ぶ参道に出る。
 和泉北交差点を東へ進み、最初の十字路を左折する。左手に和泉公会堂がある。この公会堂は文化財指定
されている。庭が広く、児童遊具、農地改良記念碑がある。北側に石の鳥居があり、参道を西へ進む。きれい
な参道の両脇は桜並木で、古い手洗石や灯籠、狛犬などが並んでいる。新しい狛犬の並んだところには左手
南側からの径が取り付いている。
 1段高くなった参道には石段で「滑っても自己責任」という看板があり、その右側には急な石段が登っている。
その更に右側には手摺工事の寄付者の名前が出ている。急な石段で、水を含み苔を生じやすい石種だ。しか
し磨耗で滑りやすかったり、石段が傾いていたりということはない。傷んでいたのであろう下段のところ数段は、
きちんと手入れされている。
 石段の中央には手摺が設置されている。6段目の踊り場には狛犬と石の祠があり、左手には裏参道が取り
付いてる。都合7段の踊り場の先、これまでの段数は338段だという石が埋め込まれている。男金神社の社
殿は三代目波の伊八の作品になる向拝の彫刻が有る。覆い屋のある手洗い石のほかにも水道が引かれてい
るが、中段にあったポンプを作動させるのだろう。石の間のある権現造りのようで、唐破風の向拝を持つ屋根
は銅版葺きだ。周囲には計5柱分の石の祠がある。ほかにも風化して石屑になりかけたものもあるが、こざっ
ぱりと片付けられている。
 石段のところから鴨川の市街がよく眺められる。しかし、この上り下りには充分注意したい。

A 85号巡視路 丸太の橋

 H−2 男金山 西側から
 和泉北交差点を北へ進む。東電柱保台117柱のある丁字路を右折する。NTT柱和泉支52柱のある右側に
古い石灯籠と数段きりの石段がある。
 湯谷橋東詰めから南へ道路を進み、東電柱保台137柱のある三又で四本目になる細い道路を登る。広い道
路に変わり緩く下る。NTT柱和泉支52柱のある左側に古い石灯籠と数段きりの石段がある。
 マムシに注意との標示もあり、右へ折り返すと緩い登りの山道になる。排水を逃がす横断溝も掘られ、径に危
険はない。すぐに石段の中間、6段目の踊り場に接合する。左へ折れてすぐに、社殿の前に出る。

I和泉風宮山 ○132 和泉浅間山 ○205
 鴨川駅(西口)→0.10←鴨川警察署前交差点=バス停鴨川市役所入口→0.30←和泉北交差点
→0.10←保台137柱K字路→0.20←和泉風宮山→0.25=0.20←和泉浅間山

 男金山北側の保台137柱のK字路で東へ進む。住宅地の坂径をカーブすると室戸城跡の標識のある三叉路
に出る。左折するとアロエ属の大きな株の葉の脇を進み城跡入口の標識で右へ瀬内径に入る。保台360柱。
左手に屋根を眺めた径は溝径になり、枯れ竹が多い。左山の緩い登りを進んでSカーブを二回繰り返し、山崎を
左へカーブ。荒れた谷の上部を渡ると山の東側の鞍部に出る。左後ろ、西へ僅か急登したところが和泉風宮山
だ。山頂には「サマ」の在った台座の石が転がり、各所に小さな穴が開いている。一段下には平地が数箇所あ
る。
 和泉風宮山碑が東側の鞍部から東へ進むと尾根筋は急斜面になる。尾根筋やや右よりから尾根筋を辿る。
下生えは少ない。急登の肩に出るところにはシイの大木(幹周り約6メートル)があり、その根に近い位置には小
さな石祠が樹皮に囲まれている。尾根筋には笹の生い茂りが勝ってくるが、出来るだけ尾根筋を辿る。尾根筋
を僅か右手に外して踏み跡が繋がっている。左斜面に下るような溝を見た鞍部から尾根筋は急登になり笹が
ふえる。これを無理して藪漕ぎをすれば和泉浅間山に至る。石祠と石碑が並び、南西側に下生えの低いところ
があり素晴らしい眺望が得られる。
 「左斜面に下るような溝を見た鞍部」からも右よりの巻き径を進むと、左手の山が高くなる。狭くなる巻き径を
更に進むと、山の東側の痩せ尾根に出る。後ろに戻る方向、西に尾根筋を辿ると東電巡視路のプラスチック段
径を登ると、82号鉄塔東側の柱の下に出る。左手側一番高い柱へ進むと、一人分の幅だけの刈り込みがあ
る。抜けると南北に長い尾根に出る。薄い下生えと小枝をかわして南へ進めば、アンテナの柱が建っている。そ
のまま一段下へ笹薮を漕いで進めば、石祠とその裏に参明藤開山の文字の石碑がある。

H 和泉北交差点

J和泉浅間山 ○205
 鴨川駅(西口)→0.10←鴨川警察署前交差点=バス停鴨川市役所入口→0.30←
和泉北交差点→0.10←保台137柱K字路→0.10←斜路の分岐→0.25=0.20←和泉浅間山

 男金山北側の保台137柱のK字路からそのまま北へ道路を進んで右に山、左に川が迫る狭い地形になった
後、右側に斜路が取り付いている。保台360柱。この斜路を進む。南側の山裾の東端を進む。道路の終点わ
ずか手前に右側に斜路が分岐している。東電巡視路案内標柱も見える。82号案内標柱にしたがって。左へ緩
く登れば、Zカーブを数回繰り返し、尾根筋の直登をへて鉄塔の下に出る。対角をなす一番高い位置の柱を目指
して鉄塔の下を登る。南北に長い尾根の先鉄柱のした藪を僅か漕いで石祠の前に至る。

K和泉浅間山から高倉山
 和泉浅間山→0.15←急坂の分岐→0.20←高倉山

 和泉浅間山の北側の鉄塔から北へ下る。その鞍部からそのまま北東へ進む。小さなピークの左側を水平に
進む。この巻き尻の先に東電の巡視路案内標柱があって、径は右へカーブして行く。ここでは左側の潅木の尾
根筋に入る。始めの数歩だけ径がないが、これを抜けると踏み跡が見えてくる。浅い鞍部を経て緩く登ると尾根
筋が尽きる。北と東に急坂が下っている。右手のやや幅の広い東側の急坂を下ると尾根筋に倒木の根があり、
太めの木が続く。すぐに傾斜を緩めた尾根筋になる。小さくピークと鞍部を上下した後、右手に幅広い谷底が
見えるようになり、正面の急尾根を登る。細い根と小石が登り易い段をなしている。この尾根を右に巻くように
高度を上げ、一本右手の尾根筋を登るようになる。この尾根の傾斜が緩くなると左右に獣径程度の巻き径が
分岐して、尾根筋は水平になる。垂直の岩壁の真下に出る。中央に裂け目があり、木が生えている。高倉山山
頂真西の位置だ。右手に見た巻き径を進む。やや途切れ加減なので注意したい。山頂から東へ延びた尾根筋
にヒノキの木の附近で合流する。左手に進めば好展望の高倉山山頂に至る。

H 石の鳥居があり、参道を西へ進む。

L山王堰から和泉浅間山 ○205
 途中、狭隘な山径が続きます。お薦めできません。どころかその後の激しい倒木のため通れません。
 和泉北交差点→0.10←丁字路→0.10←山王堰→0.15←82・83分岐→0.20=0.15←和泉浅間山

 和泉北交差点から和泉公会堂前、北側の丁字路を東へ進んで山王堰を目指す。東電柱保台448柱の十字
路を北へ進む。ホタルの郷の看板があり、養殖池が造られている。山王堰の右岸側にはポンプ施設がある。
小砂利の道路が上流に向かっている。左俣で道路は尽きる。橋が三本丸太だ。右下には奇麗な本流が見下
ろせる。堰上流からこの先にも水流には、低いが滑滝も滝壺もある。再び左俣に出ると今度は四本丸太で対岸
へ渡る。
 三度目の二俣では中尾根に渡り、左俣の左岸側に渡る。径はやや狭くなる。中尾根の先端の「島」の陰に鉄
塔案内標柱が建っている。右側が83号、左側が82号を案内している。右手の径が広いが、左手へ進む。狭い
谷の左岸の径は狭く、トラロープが連続して張られ、これが無ければ危険で進めないほどだ。谷が浅いのが幸
いだ。しかし、2014年の激しい倒木のため通行は事実上出来ない。以下は「読み物」になった。
 右俣の谷筋径になって、やっと径が拡がる。中尾根筋の径から左側の谷の径になり、プラスチックの段径で
左右にジグザグを繰り返す。急坂の径は左折を最後に左カーブして尾根筋に出る。鉄塔案内標柱が建ってい
る。径は左に向き直って尾根筋を辿る。
 右寄りに急傾斜の段径が分岐して鉄塔の建つ山頂に至る。

M山王堰から度祗巌山
 和泉北交差点→0.10←丁字路→0.10←山王堰→0.15←82・83分岐→0.05←沢・尾根筋
→0.25=0.20←84号のピーク→0.05←三又分岐点→0.25=0.20←度祗巌山

 和泉北交差点から和泉公会堂前、北側の丁字路を東へ進んで山王堰を目指す。右岸側の道路が尽きると
三本丸太の橋で枝沢を渡って本流の右岸を進む。左俣の左岸側に渡ると径はやや狭くなり、中尾根の先端の
「島」の陰に鉄塔案内標柱が建っている。右側が83号、左側が82号を案内している。右手の径が広い。右岸
の径は手入れがいい。この径が小さく上下したのち、涸れ沢にかわった左岸に渡ると尾根筋の急登にプラスチ
ック段径が造られている。かなりのアルバイトだ。この傾斜が緩むと右へ折れて進む。83号鉄塔の手前は裸地
状態で伐採後の処理された跡が見える。(日当たりがいいとその後経年して草木に覆われてしまうだろう)ここか
ら尾根筋は樹林の中に径が続く。境界の標識にここでは数字が見える。I22、とかI25とか。小ピークを右、南へ
進むと平らな鞍部の先、84号鉄塔に出る。南の外れからは展望がある。
 ここの東側がこのピークを巻いた度祗巌山のルートで尾根筋のまま南北へ進むと、南は金比羅神社へ至る。
北は度祗巌山に至る。
 堰の水面が水流に変わるところには小さな滑滝が流入している。右岸の未舗装道路の路肩から見下ろせ
る。三本丸太で左俣を渡るところ、涸れた沢は二段の滝を作っている。本流の方にも二段の滑滝が見える。四
本丸太で左俣を渡ると本流には滝壷を持った滑滝が見える。水流は岩の河床を見せながら狭まり、二本丸太
で本流を渡る頃には河床と径に高低差はもう少ない。   房総丘陵
 こちらでは「もうけ」神社の字が出ないのであしからず。
金比羅山。金毘羅神社。と「ひ」の字を書き分けた。の

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (广+寺=痔−冫)=もうけ ここのソフトでは文字が出ない。出たつもりでいたら?に文字化けしていた。
もうけ とは まかない、料理などの意味で儲けではない。読みはこの土地では(かんだち ではなく) もうけ 
と読んでいる。モウキではない。参道の社名標石柱は当然(广+寺=痔−冫)の文字が刻まれている。
読めないせいか、活字がないのか、住宅地図では無名の神社だ。「房総丘陵」千葉日報社からの出版時には特
に活字を作ってもらった。そのデザインには数回注文をつけた。
 某社の出版物は、間抜けな編集者だ。痔の文字のままだった。それでは痛かろうし、痒かろうが。ドマヌケ!