鹿野山

全般 白鳥峰●379 熊野峰○375.8 春日峰△352.4      房総丘陵
 マレジャー施設・観光牧場のザー牧場がその西端にあり、測地観測所・神野寺(じんやじ)・ゴルフ場・九十九
谷(くじゅうくたに)展望公園を東端として、東西に広がるなだらかな丘陵で、主要地方道93号久留里(くるり)鹿
野山(かのうざん)線が走り、各所で南側の展望が楽しめます。
 かつて山岳信仰の盛んな寺だった鹿野山神野寺は、多方向から信者が登山し、六本の道が周囲から山頂を
目指していました。
 1 佐貫(さぬき)からの道。現在の佐貫駅からのバスの道路、西側の163号線と考えていいでしょう。
 2 市宿(いちじゅく)からの道。現在、市宿からは砂取場へ道路が向かっています。これはダメです。
 3 木更津方面、六手(むて)からの道。164号線がこれに当たります。途中、佐貫からの道と分岐したり、福
岡からの道路、東側の163号線と合流したりします。
 4 福岡からの道。現在の東側の163号線がこれに当たります。六手からの道との合流点附近からを福岡古
道として紹介します。
 5 粟倉(あわぐら)からの道。93号線の東側がこれに当たります。
 6 湊からの道。93号線の西側がこれに当たります。
2番目を除き、いずれの道も現在は車輌の通行の出来るように傾斜も緩く、蛇行しています。昔の道がこう変わ
ったのだとは言えませんが、対応していることは確かです。
 江戸時代、全国の海岸線を踏査して、精密な日本地図を作り上げた伊能忠敬の地図では、東京湾の対岸か
ら交会法による導線が引かれている千葉県房総丘陵では唯一の山です。
 国指定重要文化財。神野寺表門は建立年代が不明ながら永正年間(1504年〜1521年)室町時代と推定
されている。
 県有形文化財。本堂、銅版瓦棒葺きの屋根が二階のように見える重層入母屋造り。宝永五年(1708年)か
ら七年完成の建築。
 県指定天然記念物。鹿野山の大桑。高さ9.5メートル。幹周り2.4メートル。樹齢300年。樹種はイヌクワで
す。

@ 鳥居崎への道の脇の石碑(切断)と杉の木 二度目は位置がわからなったのですぅ?

@頂上縦断道路−関東ふれあいの道 25 九十九谷をたどるみちの一部 
 バス停マザー牧場(まきばゲート)→0.05←バス停サニーライフ鹿野山→0.10←休場分岐→0.15←
バス停春日山→0.05←バス停観測所前→0.05←墓地入口→0.05←バス停神野寺→0.05←
阿久留王塚分岐(東側163号線丁字路)→0.05←白鳥神社=九十九谷展望公園
 阿久留王塚分岐(東側163号線丁字路)→0.05←モミの木駐車場→0.05←阿久留王塚入口

 JR内房線佐貫町駅下車。マザー牧場、神野寺行きバス乗車。バス停休場(やすみば)から急傾斜の道路を
登ってマザー牧場へ向かう。
 マザー牧場は鹿野山の西寄りの鬼泪(きなだ)山付近に拓かれた牧場で、酪農と草花のレジャー施設になって
いる。そのためここで一日の行楽とする人も多い。ここは、有料駐車場のあるマザー牧場の「まきばゲート」だ。
 東西に延びた道路の西方向の盛り上がりは山稜西端で、マザー牧場内には展望台、観覧車、山の上駐車場、
ゲートがあり、三角点(319.3)もある。その「山の上ゲート」までは道路も広い。(西側に緩やかな起伏を見せ
る鬼泪山一帯の丘陵が見渡せる。
 東へ進む。緩やかな道路の左右には広い駐車場ある。しかし、ここが山にかわりはなく、道路は急勾配を避
けてカーブする。バス停サニーライフ鹿野山では右南に田倉への道路が分岐する。鳥居崎という展望ピークの
北側では、その山裾を巻いてカーブする。このピークの北側の山崎を廻るところには南側の崖に上がられる踏
み跡がある。一段、上がると防火帯のように樹林が切開かれ、緩い登りの草地の中に、僅かな踏み跡がある。
鳥居崎までの通行は可能だ。又、この尾根筋の北側は緩い下りでバス停休場へ行かれる。
 このピークの東側に道路が廻り込んだところには、道路の南側に沿って無料駐車場があった。道路を隔てる
ガードレールで完全に封鎖され、車の進入は出来ない。この西端に踏み跡があって、西側の尾根筋に取り付け
るが、状態は悪い。

@ 一等三角点 鹿野山

 更に東へ進むと、県道163号小櫃(おびつ)佐貫線の西側が、左北側に丁字型に取り付いている。下れば途
中からマザー牧場前からの道路が合流する。路線バスを除く大型バスは、こちらの道路で鹿野山へ行くように
道路規制されている。
 国民宿舎鹿野山センターが壊された跡地の前がバス停春日山で、この南東端に鳥居崎に至る道路がある。
道路は幅があるが荒れていて、右手に太目の杉と割れた石碑の脇を抜けて頂部に至る。この杉は鹿野山一
帯がかつて千年級の大杉に覆われていた時の名残のもので、少なくなった杉の一本だ。
 バス停観測所前は丁字路になっていて、左手の道路は測地観測所へ至る。その左側に赤い鳥居がある。春
日神社だ。緩い登りの参道の先、右に折れて石段を登ると、質素な建物がある。蓋い屋の中に社がある。この
周囲にはまだ上部へ登れる山道があって、真裏の山に登る明瞭な踏み跡が続いている。春日神社跡地の石碑
のある頂上の平地に出る。周囲はタケの密集で、今来た径を下るしかないが、僅かな距離の藪漕ぎで、測地観
測所の建物の裏手の庭へ出る。
 バス停観測所前から観測所への道を進むと、左手に春日山の山裾を巻いて左に曲がって行く。駐車場の脇
に水準点が有り、その説明看板がある。左に曲がり込んで、事務所の建物の右側から、裏手に廻ると裏庭が整
備されている。一段高いところが園地になっている。三角点標があり、正確な測量数値が表示されている。北
緯35度15分19秒932。東経139度57分20秒644。標高352.39メートル。
 上町(うわまち)という道標が有って、左右に民家が見えてくる。鹿野山山頂のバス停の右手にはアンテナ塔に
至る道がある。鉄塔複数が建っているが展望はない。大塚旅館の先、南側にも大きな鉄塔があり、その東側に
は墓地への道がある。この墓地への径は南側の林道へ繋がっている。道路が右カーブして下ったところがバス
停神野寺(じんやじ)だ。右の分岐は獣魂碑・鹿野山ホテルへ至る。小さな駐車場と 出会いの広場、東屋があ
る。左に曲がったところが参道の正面だ。左手のイチョウ雌株は大木だ。表参道の右手には公衆便所がある。
更に東へ進み過ぎたところに参詣者用の広い駐車場がある。
 鹿野山神野寺は聖徳太子の創建になるもので、建物の多くは江戸時代の建造だが、表門のみがそれ以前の
建造のもので、国の重要文化財に指定されている。本堂は高さ21メートルの10間四方の大きなものだ。拝観
料を払って宝物殿ほかの見学ができる。寺宝が多い中でも親鸞上人像もあり、確かにここに足を運ばれたこと
がわかる。大桑もある。雌株で、樹勢の衰えているのが心配だ。
 本堂の真裏には飯綱大権現を祀る奥の院がある。ここの熊野峰は標高375.8メートルで、堂の左手が一段
高い。但し、進入できない。
  駐車場の前の道路を東へ下る。又は、公衆便所の裏から道路と平行した急な径を下る。この坂を胴坂とい
う。二者はその先で合流する。下町の東側から入った時はやや判りにくい。飲食店が数軒あり、左手に県道
163号が丁字型に取り付いている。これを曲がると、左手に阿久留(あくる)王の塚入口がある。(悪留王、悪
路王)道路のカーブ地点から林の中に下った先に、質素な祭壇と塚がある。
 ゴルフ場が左右に展開する。これに出入りする車両の通行があるので注意したい。陸橋の先の左手、急な階
段の上に白鳥神社がある。社殿の脇から裏手に上ると、山頂には石塚がある。白鳥神社と刻まれた石板が溶
岩の塚に埋め込まれて塚をなし、日本武尊の草薙の剣を模した石剣がある。白鳥峰には展望はない。標高
378.6メートルはこの付近では一番高い。周囲は樹木の先、ゴルフ場に囲まれている。かつてはここに社殿
があったという。
 神社の参道の向いが九十九谷展望公園の裏側の出入口で、やや下って手入れのいい園地が広がってい
る。道路の東側には車両での出入口があり、数台ずつに小分けされた駐車場と、飲食店かと間違えそうなき
れいな公衆トイレがある。園内は東屋のほかベンチテーブルが点在している。句碑も並んでいる。園地の南側
は急斜面の崖で、幾重にも侵食された複雑な谷が展望される。その絶景の一部がゴルフ場の為、蚕食された
のは残念でもあり、仕方ないのだろう。
 園地の西端のフェンスの高さにだまされず、できるだけ東側で休憩しよう。フェンスの向うはゴルフ場だ。道路
北側の斜路の上は広い駐車場と芝生広場、展望台(塔)がある。木造の展望台は高い。東側も遠望される。こ
れが九十九谷展望広場だ。右手に九十九谷公園の入口がある。前述の東端だ。名前が看板毎に異なり、三
種ある。

@ 鹿野山神野寺本堂

A九十九谷展望公園
 A−1 田倉・苗割から林道鹿野山線を経て
 バス停植畑根形→0.10←陸橋附近
 バス停粟倉→0.15←バス停平田→0.15←陸橋附近
 陸橋附近→0.35←旧道との交差点→0.10←右手の山道へ、又は右手の沢筋へ→0.25←
小橋跡の徒渉→0.40=0.30←桜の太い木→0.10←白鳥神社=九十九谷展望公園

 JR内房線木更津駅、又は君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニ
ティバス中島・豊英(とよふさ)線に乗り換える。バス停植畑根形で下車。国道をそのまま南西方向へ進む。
 植畑根形廻りの便がない時は、バス停粟倉で下車。国道465号線を上総湊方面へ進む。平田(ひらつた)の
バス停附近では右手に分岐する近道を通る。植畑根形バス停を経る国道と再び合流する。
 国道465号線を上総湊方面へ進む。ゴルフ場の陸橋を見上げる。左右にゴルフ場があるが、距離があるの
でわからない。平田トンネル、九十九(つくも)トンネルを連続して潜る。ここの左右にとりついている旧道は閉鎖
されている。下に林道鹿野山線を見る陸橋の先は九十九橋で、この袂の北側に大きなU字溝が急勾配で取り
付いている。これを下れば早いが、若干の危険も伴うので、そのまま国道を進んで旧道との交差点で東左へ曲
がり、国道の東側を北へ戻る。右に旧道・廃道を分けて、林道鹿野山線になる。国道を陸橋で西へ潜ると、左
手に大きなU字溝が斜めに取り付いている。この附近から未舗装の道路になっている。右手の山の中に狭い
道路があるので、これに入る。
 始めだけ急傾斜の折れ曲がりがあるが、じきに緩やかな径になる。左手に一軒の農家が見える径は下り加
減になり、右後から別の径を合流させる。それは平田トンネルの真上を通り△182.3ピークの脇を通って(東
側を巻いて)きた径だ。少し下ると谷津田に繋がる沢筋に出る。その西端に小さな川が流れ、小幅な水田跡の
平地がある。ここでは左に折れて水流と共に下る。丸太の小橋は朽ちてしまった。そのやや南側で渡渉する。
 林道鹿野山線を進んで右手の山の中に狭い道路が取り付いているのを見送る。僅か先の左手に作業小屋
の廃材がこざっぱり積まれた場所がある。その右手に沢筋に下るコンクリート舗装の斜路がある。これに入る
と、沢の左岸から、水流の中に下りる。上流へ向かって右岸、左岸、沢自身と通路を変えて進む。悪天時以外
は水量は少ない。下りの時は問題ないが、沢の分岐では本流に気を付けて進むこと。左右は高い断崖で、蛇
行する水路は、先が見えない。左右の垂壁が斜面になった頃、左岸の土手に登る。右岸に小沢があって渡渉
する。そのわずか先には丸太の小橋があったが朽ちている。
 急坂を登って狭いが確実な踏み跡を登る。左よりから尾根筋になり、間伐された植林帯を通る。平らな広場
に踏み跡を辿るとやや右に振れて尾根筋からの下り径に出会う。ここからは尾根筋を素直に辿って登る。
 下りのとき、ここは鞍部状で左下東南の方向に引き込まれやすい。「左下の田に向かって適当に藪漕ぎして
下りる」ような羽目に陥らないように、右手の水平な広場状の中を南へ踏み跡を探すようにする。
 登りの尾根筋は右東の斜面の下にゴルフ場が有るはずだが、林を隔てているので、気にならない。痩せ尾根
を経て傾斜を増す。左手に紛らわしい分岐があるが、尾根筋を忠実に辿る。桜の太い木が現れてくる。左手に
桜、正面に丁字型で別の径に取り付く。ここでは右へ折れる。
 逆方向で来た時、桜の木の分岐点で左への下りの径を選ぶこと。右の傾斜のゆるい下り径に誘われ易い感
じだ。
 左手にある別のゴルフ場に一旦入って、右手、九十九谷からの侵食のため崩れた径を逃げる。慰霊碑を右
に見るとまもなく、九十九谷展望公園の西南の端に出る。左手にゴルフ場の球除けフェンスが高い。左に沿っ
て進めば句碑が並び、道路を隔てて、白鳥神社の前に出る。右に沿って進めば、右側に九十九谷の景観を眺
めながらベンチ、東屋を経て公園入口に達する。

@ 神野寺仁王門と紅梅。参詣者が厳寒でも絶えない。

 A−2 石射太郎から鹿野山九十九谷展望公園へ
 バス停粟倉→0.15←バス停平田→0.15←陸橋下付近
 バス停植畑根形→0.10←陸橋下付近
 陸橋下付近→0.35←新旧道の交差点→0.10←芹分橋北詰め
 バス停環駅→0.30←東大和田分岐→0.0←新田分岐→0.15←田倉橋→0.15←
(諸崩分岐)芹分橋北詰め
 芹分橋北詰め→0.25←芹の分岐→0.15←電気扉→0.25←五差路→0.15←96杭の分岐→0.20←
禁猟看板の丁字路→0.10←小橋跡徒渉→0.40=0.30←桜の大木→0.10←九十九谷展望公園

 関東ふれあいの道 25 九十九谷をたどるみちでは、石射太郎のから一旦芹の集落に下山し、国道465号
線を通って林道鹿野山(かのうざん)線で鹿野山に至る。国道に下らず、山伝いで鹿野山の九十九谷(くじゅう
くたに)展望公園へ行かれる。
 芹の集落から石射太郎への尾根筋へ向かうと、電気柵の扉に出会う。獣害防止のものだが、破損している。
ここから南に進めば石射太郎へ行かれる。
 石射太郎の分岐点から尾根径で鹿野山方面を目指すと、電気柵の扉のところから急な下りになって、芹の
集落に下りる。ここまでは「芹から石射太郎へ」との重複を避ける。
 電気柵は柱だけが東側の尾根筋に続いている。この北側に並行しながら、刈払いされた踏み跡を辿ると、
△237.9の三等三角点芹に出る。TVアンテナが遺棄されている。そのままこの尾根筋を進むと、南側に展
望のいい痩せ尾根を経て、北へ向きゆっくり下る。右に分岐があるが、更に左に寄ると崖の上に出る。よく見
るとその崖には手掛かり足掛かりがきちんとあり、わけなく一段下って明瞭な踏み跡に繋がる。緩い下りが急
な下りになって峠に出る。東側は伐採された斜面だ。丁字路状かと思わせるが、まず左に折れる。水平な径が
繋がっているが、右後に分岐が合流していて更に右側の尾根筋にも踏み跡がある。結局は「大」の字と同じ五
差路なのだ。尾根筋の径で北へ進む。
 尾根筋の径はすぐ巻き径を分岐しているが、尾根筋通しの右側を進む。東側は伐採の斜面だ。96杭のあ
る峠の三又に出る。左側の径は針葉樹林を抜け、先程の五差路からの径と合流して、芹の集落へ行く径だ。
 72杭の痩せ尾根の北側、左直登は三等三角点△182.3苗割を通る径で、ここでは東側を巻く。径は緩く
下っていくと、禁猟看板との丁字路が有る。ここでは左へ曲がり、下りへ進む。今度は左後から別の径が合
流する。少し下ると谷津田に繋がる沢筋に出る。谷の西端に小さな川が流れ、小幅な水田跡の平地がある。
ここでは左に折れて水流と共に下る。丸太の小橋があったが、今は朽ちて、その僅か下流で徒渉する。急坂
を登って狭いが確実な踏み跡を登ると、鹿野山の九十九谷展望公園へ行く。小橋跡の徒渉からは「鹿野山」と
の重複を避ける。
 禁猟看板の丁字路を直進すると「広い沢分岐の土手」に出て鹿野沢林道終点へ行かれる。以下は「鹿野山」と
の重複を避ける。

@ 日本武尊の草薙の剣を模した石剣がある白鳥峰。

 A−3 田倉・苗割から林道鹿野沢線終点を経て
 小橋跡の徒渉までは前項による
 小橋跡の徒渉→0.05←広い沢分岐の土手→0.20←鹿野沢林道終点
 バス停粟倉→0.10←ゴルフ場への橋のある分岐→0.15←鹿野沢林道終点
 鹿野沢林道終点→0.30=0.25←未舗装道終点の広場→0.15=0.10←保養所駐車場→0.05←
白鳥神社=九十九谷展望公園

 丸太を束ねた小橋は朽ちてしまった。沢に沿って北へ進む。高宕山へ繋がる細い径を都合二本右手に分け
た後、目の前が拡がる。左手と前方に谷津田(休耕)が拡がっている。左の谷津田を横切る。丸太が二本ずつ
束ねて敷かれていたが散乱している。葦が生えはじめ、地面が固まりつつある。踏み跡は無い。右側のやや狭
い谷津田の右岸側、山裾を奥へ進む。左手の小尾根には急坂に踏み跡がある。突き当たりの竹藪に径が繋
がり水流で荒れた径を進む。尾根筋に上り着くと、左手にも踏み跡がある。これは先ほど見送った小尾根の急
坂径●160経由の径だ。右へ進む。又、分岐がある。ここは左手へ径を選び、緩く下る。鹿野山方面から来た
時は、緩く上ってきてピークの分岐に出たら右へ折れ、すぐ左手に下りる分岐を尾根筋を直進しないで左へ下
る。谷筋に入り、沢の水を踏んで竹藪の径に入る。この附近にはマーキングがあるので、注意して左右の分岐
を選びたい。
 緩い下りの道の左手の尾根筋が低くなったところで、三方の展望が良くなってくる。この付近で左手に下る。
尾根筋の踏み跡はそのまま直進しているが、すぐ藪の急坂で消えるので、三方の展望がよくなったら左手へ下
る径をさがすこと。また、展望がいいので、ここでの休憩もいい。
 左手の下りにはロープが垂らされている急な径だ。急坂は僅かなものだ。緩い下りの後、再びロープをつかん
で降りると、橋の無い小さな沢に出て、これを渡る。谷筋の一角で、別の径に丁字型に取り付き、右に曲がる。
丸太を並べた小さな橋を渡ってすぐにコンクりリートの橋に出る。舗装道路鹿野沢沢林道の終点だ。
 この道路の終点からきた時は、コンクリートの橋を渡って、右上流側に鹿野沢右岸を進む。丸太を並
べた橋で支流を渡った後、すぐにある左手分岐に入り、橋の無い沢を渡ってロープの急坂に取り付く。
 この舗装道路は林道鹿野沢線で、バス停粟倉から465号線を南西へ進み、これに取り付いているジャパン
PGAゴルフ場への道路に入ってすぐ、橋のある分岐も右へ進んだ道路だ。左右に水田や一部竹藪を眺める。
 舗装道路の終点から東へこの道路を進んですぐに、左手へ細い径で、湿地へ入る。若干歩きにくいところも
あるが、すぐに左側の尾根筋を目指して、登って行く。すぐに尾根筋に取り付く。尾根筋を越えて左手に鋭角曲
がりした後は、小さな巻径があるが一本道で、直線的に登って行く。未舗装道終点の桜広場に出る。右手に未
舗装道路が取り付いている。この道路は北東に進んで、主要地方道93号線のヘアピンカーブ部に出る。
 広場から径は直線的に登って行く。一回右手へカーブして水平に進んだ後、再び登って行く。丁字路型に別
の径に取り付く。右手へ曲がる道は緩く下って、やはり93号線に出る。左へ曲がるとすぐに駐車場の東端に
出る。新日鐵の保養所白渓山荘の駐車場の東側だ。右手へ進むと道路に出る。舗装道路を左西側へ5分も進
むと、白鳥神社・九十九谷展望公園だ。

@ 阿久留(あくる)王の塚

 A−4 林道鹿野沢線
 バス停粟倉→0.10←ゴルフ場への橋のある分岐→0.15←鹿野沢林道終点

 バス停粟倉から南にある交差点を西へ進むと、富津市街へ繋がる国道465号線だ。右手に分岐する道路
はジャパンPGAゴルフ場への道路で分岐北側の崖面には大きな横穴が穿たれている。この道路へ入ると直
ぐに橋のある分岐に出る。右手が鹿野沢林道で、奇麗な舗装道路が終点まで続く。道路と並行した川には手
摺の無い無名の橋がかかり、農地に接続いている。また道路自身にも橋があるが銘板は無く、その南側の川
は尾根の下をトンネルで潜っている。川回しだ。この次、橋のある分岐から10分ほどのところ、地図に記入の
ない川回しのトンネルがあり西側には、南へこの川を渡る手摺の無い橋がある。その先に農地見当たらない。
これを進むと未舗装道路が藪に突き当たる。一枚分の藪を通り抜けた先に水田がある。左からの尾根筋への
明瞭な踏み跡があって、これを登ると山桜の太目の木の立つ位置から幅広い平地に出る。下生えも少なく。休
憩にいい場所だ。左手には小さな独立した塚ほどの山もある。南側の斜面の西寄りの端から、山の西側を巻
く踏み跡が繋がる。二つ目の山崎曲りの附近から尾根筋へ登られる。これは境界杭が並ぶ尾根筋になる。
●120。ただし深入りせず戻るのがいい。

B林道鹿野山線−関東ふれあいの道 25 九十九谷をたどるみちの一部 
 バス停植畑根形→0.10←陸橋附近
 バス停粟倉→0.15←バス停平田→0.15←陸橋附近
 陸橋附近→0.35←旧道との交差点→0.10←右手に分岐あり→0.15←鹿野山トンネル→0.15←
墓地への分岐→0.10←尾根先の分岐→0.25←トンネル西階段→0.20←バス停サニーライフ鹿野山
→0.15←バス停マザー牧場(まきばゲート)

 九十九橋の先をそのまま国道を進み、旧道との交差点で東左に曲がり、国道の東側を北へ戻る。右に旧道を
分けて、林道鹿野山線になる。国道を陸橋で西へ潜る。
 右手に沢筋へ下る分岐の付近から道路は舗装されている。鹿野山トンネルの前後にはこの上部へ行ける径
が、東側は南に、西側は北に取り付いている。
 山の南斜面に深く切り込んで侵食を進めている沢があるが、その僅か西側の道路際には用水路がある。岩
肌に小さなトンネルを開け、上流から導水している。次ぎに沢筋を回りこむところには、北側に奇麗な径がつい
ている。この径は鹿野山神野寺の墓地に達する。
 尾根筋で径が交差するところ、北側はコンクリートブロックの擁壁で、南側には緩やかな尾根筋に踏み跡が
ある。道路を西側に回りこんだところには登り口がある。
 十州台のピーク(△264.7)のある尾根筋を潜るトンネルには名前がついていない。
イ 右手に階段があり、これを登る。地図にない別荘地内の街路を左へ進むと道路に出て右折する。
ロ 右手の階段を見送り、「人」型の三又に出る。直進は開いて入るが、ゲートだ。ここでは右後ろへVターンす
る。階段からの街路が合流する。
イロ 関東ふれあいの道の木製標識に従って別荘地内の舗装道路を進む。バス停サニーライフ鹿野山から左
西へ進んでバス停マザー牧場に至る。有料駐車場、バス停。左手にマザー牧場「まきばゲート」がある。

@ 九十九谷展望公園

C林道鹿野山線から鹿野山へ
 鹿野山トンネル→0.20←墓地への分岐(青い看板等)
 墓地への分岐(青い看板等)→0.25=0.20←植林内分岐点(65)
 墓地への分岐(青い看板等)→0.10←尾根先の分岐→0.30=0.25←植林内分岐点(65)
 植林内分岐点(65)→0.05←墓地南端→0.15←墓地入口→0.05←バス停神野寺

 鹿野山トンネルまでは別項参照。鹿野山トンネルには銘板がある。トンネル西側には天神堀の滝を案内す
る標識がある。しかし、案内に従って谷を下ると、どこもかしこも古タイヤの谷に変わる。二度目の谷の合流
点を上流へ登ると古タイヤの谷とコンクリート堰の先に天神堀の滝に似た滝がある。高さは11メートルなど
なく5メートルか。ここの案内子はこの見学をお薦めしない。
 林道を西へ進んで沢を回りこむところには青い看板の裏に奇麗な径がある。この径は神野寺の墓地に達
する。
 更に林道を西へ進む。尾根先の北側はコンクリートブロックの擁壁で、南側には緩やかな尾根筋に踏み跡
がある。更に道路を西側に回りこんだところには尾根筋の登り口がある。右手寄りに斜路を進んで尾根筋の
東側へ。大きく回りこんで西側へかわってから尾根筋を緩く登る。笹薮の径になり、これが続く。踏み跡が連
続していること。笹がそんなに濃くないこと。問題なく抜けられる。但し、踏み跡に沿った位置に円く浅い竪穴
が度々現れる。古い炭焼き窯の跡だ。数メートル西側、笹越しにもっと広い踏み跡が見えることがある。周
囲の下生えの枝が覆ったり、途切れたりする径が並行している。下生えにアオキの目立つ径になる。再び
笹が増えると林の右側だけ笹が刈り払われている場所に出る。直ぐに青い看板の箇所からの径を合流さ
せて、林を抜けると墓地の南端に達する。
 コンクリート舗装の広い道路で傾斜がある。東側は奇麗な墓地だ。西側は桜並木。振り返って南側は眺め
がいい。左手に六地蔵像を見ると直ぐに頂上の縦断道路に出る。右折してバス停神野寺だ。
 前述、林道の沢を回りこむところには青い看板がある。林道鹿野山線の看板だ。他には県営林の白い看
板、水源かん養保安林の標柱。防火用水のドラム缶。鳥獣保護区の赤い標識。X型の谷に奇麗な踏み跡
がついている。直ぐに左へそれて、植林地の東の外れを登る急な径になる。左手には細い踏み跡ほどの狭
い水平径が度々ある。休憩に使っても、どれにも進まない。幅広い径で左へ折れ、緩く登る。太目のスダジ
イの脇を抜けると尾根筋の径に合流して、右折する。以下は前述の通り。

◎ 南側から鹿野山を遠望。

D清和市場から鹿野山へ
 バス停市場→0.20=0.15←ロープの分岐→0.05←青いタンクの分岐→0.05←
93号線ヘアピンカーブ部分横断→0.25=0.20←保養所駐車場→0.05←白鳥神社=九十九谷展望公園
 ロープの分岐→0.10←ピーク北側の分岐
 青いタンクの分岐→0.05←93号線ヘアピンカーブ部分

 木更津駅又は君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニティバス中島
・豊英線に乗り換える。バス停市場(いちば)で下車。
 道路を北へ進み、左へ曲がる。防火水槽の標識で左折する。児童公園が左手にある妙喜寺の参道には石仏
が並んでいる。傷んだ石段が右手にある。一本北側に斜路があり、その終点からの参道の石段は手入れされ
ている。寺は元亀元年(室町時代、1570年)創建だという。
 石段を右手に見てコンクリート道を進む。清和市場配水場にはコンクリートの大きな水槽がある。ここまで舗装
道路だ。右に曲がって緩い登りの未舗装道に変わる。左には分岐があり、ロープが複数垂らされている。直進す
る。
 このロープを登るとほとんど水平な径なり南西方向に進む。西に向き直って谷径を登ると、浅間祠のピーク北
側の分岐に出る。
 右折左折をするところは周囲に竹が多くなる。右手の斜面の中に青いタンクを見た先で左手に分岐があるが
これも直進する。左に曲がって坂道を登ると。主要地方道93号線がヘアピンカーブするところに出る。道路に出
る手前右手には芭蕉の句碑があり、左手には細い踏み跡がある。
 青いタンクの先で左手の山径に入ったときは、左後から別の径を合流させた直後更に左折して主要地方道93
号線がヘアピンカーブするところに出る。
 道路に出て右へ進むと別荘地の脇を抜けて白鳥神社・九十九谷展望公園に至る。
 道路のヘアピン部の反対側西側には細い山道があるので、これを辿っても白鳥神社・九十九谷展望公園に至
る。細い径が広くなってやや右にカーブするとX型の十字路に出る。四方とも未舗装ながら小型車くらい通れそう
に思わせる。左鋭角に曲がる道は先ほどのヘアピンの箇所より南に300メートルほどのところで道路に取り付
く。そこから、車輌が入ってくる。直進はごく緩い登りの未舗装道路で、鹿野沢を結ぶ山道桜広場まで繋がって
いる。右へ鈍角で曲がる。
 幅のあった径はすぐに幅を狭めていく。崖に径が突き当たる直前の左手に、マーキングを見て一段上る。山道
が連続している。針葉樹林の植え分け部分の径で、本来の植え分け位置より若干ずれている。緩い登りのほぼ
一直線の径で、左手に丁字路が取り付いている。これはほぼ一直線に下っている径で、先ほどの道の終点桜
広場を経て鹿野沢に至る径だ。ここから僅かで駐車場の東端に出る。新日鐵の保養所白渓山荘の駐車場で、
この東の外れを右手に進むと道路に出る。左西へ5分も舗装道路を歩くと、白鳥神社・九十九谷展望公園だ。

A 丸太を束ね、手摺の付いた登りの小橋。更に手をかけ、別写真のようになり、、、

Eバス停粟倉から鹿野山へ  粟倉砦跡 ○90 ●88
 バス停東粟倉→0.05←交差点→0.05←バス停川代→0.10←バス停粟倉→0.35=0.30←
93号線ヘアピンカーブ→0.20=0.15←保養所駐車場→0.05←白鳥神社=九十九谷展望公園

 木更津駅又は君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニティバス中島
・豊英線に乗り換える。バス停粟倉で下車。
 木更津駅下車。東口発の急行バス、亀田病院行きに乗車。バス停東粟倉で下車。
 道路を北へ進み、房総スカイラインの料金所の見える交差点は左折する。バス停川代でトンネルを潜り、橋を
渡った交差点の更に北側が西粟倉の交差点だ。
 バス停粟倉には西粟倉の交差点の名前が見える。郵便局の脇を抜ければあとは一本道だ。休日は車が下り
の一方通行になっている。この県道●88付近道路の南北が粟倉砦跡だという。県道の急傾斜が一旦水平にな
り右カーブするところ、左に拡幅された新道と右に通行止めにされた旧道分岐がある。これが合流する位置の
左側、芭蕉の句碑が建つ。その脇の踏み跡を進むと古道と思われる溝径と古い墓地がある。「初時雨猿も小蓑
がほしげなり」説明看板もある。道路半対側の林の中が小高い。そのピークの北側、東側は急崖で、南へ尾根
筋が連なり、旧道の電柱猪原323柱裏の藪まで踏み跡が進められる。東電柱猪原346柱の先で右手の急斜
面に踏み跡がある。この斜面は滑りやすい踏み跡で(→0.10=0.05←)右手の尾根の水平路の分岐に出
る。道路を僅か進んだ東電柱猪原347柱のある左には未舗装道が取り付いている。道路が左へヘアピンカー
ブするところより300メーターほど手前の左側だ。これは、新日鐵の保養所白渓山荘の駐車場から下った径に
突き当たる道路で、ヘアピンカーブには右側に市場からの未舗装道が取り付いている。左手にも細い径が取り
付いている。この径も途中から広くなって先ほどの道と交差する。
 舗装道路の右側は別荘地へ行く道が分岐し、宿泊施設が一軒、ゴルフ場の別コースの入口の前を通る。左手
に白渓山荘の駐車場を見た付近から左手に展望が開け、僅かで九十九谷展望公園の入口に達する。

F林道鹿野山線を経て鹿野山トンネルから神野寺へ
 林道鹿野山線鹿野山トンネル、東西の下部→0.10←トンネル上部の尾根筋→0.25=0.20←
ホテル分岐→0.05←バス停神野寺

 林道鹿野山線には二つのトンネルがある。西側のトンネルには銘板が無いが、東側のトンネルには鹿野山ト
ンネルと銘板がある。この鹿野山トンネルの前後にはこの上部へ繋がる径が東側は南に、西側は北に取り付
いている。
 東側の入口に近いところ、道路の南側に細い踏み後が草の中にある。これを登るとすぐに小尾根に達する。
左手に尾根先を見ながら右へ鋭角曲がりする。急な径になって黄色と黒色のロープが張られている。登りつい
た尾根筋は、径が尾根筋の東側を巻いているところで、標識は無い。右折が鹿野山方面で、左折は本村(ほ
んむら)へ至る。
 下りの時はマーキングがあるのと、東へ下る急な小尾根筋にロープが張られているのが目印になる。他所で
見るように結び目のある張り方でもなんでもないので、手を掛けるには、いま少し心もとない。この急な傾斜が
終わると、尾根筋が緩く続いているが、左に鋭角に曲がる。直進に引き込まれそうだが左手に梢を透かして
道路の舗装面が見えればいい。
 トンネル西側の入口からはやや西に離れた北側の崖に階段が刻まれている。急な階段だが効率よく高度を
上げる。水平路になって、右下にトンネルの入口を見ながら回っていく。トンネルの右側にあった小尾根を乗り
越えて、更に水平か緩い登りのまま南に進むと、尾根筋に取り付く。足元には苔が生えている。右手は本村。
左はトンネル東側からの径の分岐を経て鹿野山方面だ。
 このトンネルの上部が痩せ尾根状の鞍部を登ると、左右が高まって、溝径になる。右側に分岐がある。桧の
植林が左に展開し、崩落があって径が狭くなっている。右に又、山道が取り付いている。コンクリート舗装の径
は路面の生きているところ、崩壊してコンクリートガラの散乱しているところになっている。路肩にはシャガの葉
が並んでいる。
 舗装道路に取り付く。右後に僅か進めば、獣魂碑があり、その先は鹿野山ホテルだ。直進して神野寺の表
参道、バス停神野寺の前に出る。

A 丸太を束ね、手摺の付いた登りの小橋。今は朽ちて、渡れない。

G田倉本村からマザー牧場へ
 G−1 田倉橋、山神社の前からマザー牧場へ
 バス停環駅→0.30←東大和田分岐→0.10←新田分岐→0.15←田倉橋→0.20←東電柱田倉246柱
→0.10←橋→0.20=0.15←新田分岐→0.20←トンネル→0.20←バス停サニーライフ鹿野山
→0.05←バス停マザー牧場(まきばゲート)

 JR内房線上総湊駅下車。戸面原(とづらはら)ダム行きバスバス乗車、環(たまき)駅下車。国道465号線を
粟倉方面、東へ進む。東大和田分岐までは国道とはいえ道路幅が狭いので、行き交う大型車輌には特に注意
したい。平野橋の先で新田への分岐を左に見送る。土砂採取場の殺風景な山肌を眺める。飛清(びせい)川は
この付近、橋が連続する。左手にガソリンスタンド・民家を見た先で左折する。旧道に出たところですぐ又左折す
ると、田倉(たくら)橋を渡る。この附近にはニホンザルが多い。
 右北側へ道路が分岐していている。左手の角には田倉公民館の建物があり、敷地にゆとりがある。北へ進む
坂道は左右にコンクリート製品のおいてある敷地があり、道路の傾斜が強まる。コンクリートの山肌の切り通し
の附近が一番高い。この附近から民家が左右に現われる。道路が下り始めたところで右側へ下る分岐がある。
右よりに下った道路の右手に社が見えるが、そちらへは行かない。左の水平な道路を選ぶ。集会場の建物と平
成の竣工の石の鳥居があって、赤い文字で山(さん)神社と書かれた扁額の社がある。周囲には楠の大木が確
かにある。オオクスがあった名残の子か孫の木だろう。「貸し椀伝説」も残っている。
 古い鹿野山への「旅行記」の中には「鹿野山、南山麓、田倉の大楠」などと記述があるものだ。当時は相当な
名所だったようだ。八畳ほどの広さの洞があいていたという。1890年に枯れて切られ、樟脳とりの為に売られ
て、根まで掘り起こされたという。社殿の平地は掘り起こされた穴が均されたのだという。「貸し椀伝説」も残って
いる。
 その北側の山肌に石仏像と石塔が合わせて八つ、並ぶ。その内、一体は小柄ながらも、山肌に彫られた磨崖
仏で、坐像とわかる以外は完全に風化している。この付近まで完全な舗装道路だ。下りの道はコンクリート舗装
で、カーブする。左手の崖に地蔵像と大日如来文字塔が並んで岩龕に納めらている。
 小さな橋で本村川を渡る。水田が広がり、農機具庫がある。その右手の裏に保安林と書かれた標識があり、
上り径がある。Uの何番と境界標がある。右手の山肌に穿たれた穴があるが、空のようだ。本来、石仏か庚申
像くらいあってもいいところだ。峠状の地形で左へ曲がって尾根筋で進む。K番の境界標になって、痩せ尾根に
なる。
 左下に広い径、右手は笹で半分覆われた狭い尾根径という分岐に出る。右側の沢筋からの侵食が間に合っ
ていないうちは、藪漕ぎをいとわず右側を選ぶ。僅か進むと別の径に合流する。新田方面からの径だ。藪漕ぎ
を避けて左下へ下っても、すぐに合流点に達して、右手へ登れば同じだ。
 左側の樹木の途切れた所からは左後にゴルフ場が遠望される。右手が緩い丸いピークになる。右手に新しい
階段があるが、直進する。この右側は△264.7の三角点を持つ十州台(としまだい)というピークで別荘地の道
路が建設中だ。左手にも分岐があるが、あくまでも直進する。十州台からの緩やかな傾斜の径を右後方から合
流させる。
 左下に道路面を見たところで左下の斜面へ、径ではないところでも下れるのでこれを下る。林道鹿野山線のト
ンネルの西側に下りる。左下に下らなかった場合は尾根筋のまま、別荘地の外れの舗装道路に至る。以下は
舗装道路を関東ふれあいの道の標識に従う。
 十州台の三角点は刈り払いのやや北西の隅にあたる部分にある。

C 林道鹿野山線 ここから山径を北へ進むと墓地を抜ける径になる。

 G−2 新田からマザー牧場へ
 バス停環駅→0.30←東大和田分岐→0.10←新田入口→0.40=0.35←本村分岐→0.20←
トンネル→0.20←バス停サニーライフ鹿野山→0.05←バス停マザー牧場(まきばゲート)

 バス停環駅から国道465号線を粟倉方面、東へ進む。東大和田分岐までは国道とはいえ道路幅が狭い。平
野橋の先で新田への分岐を左に見る。東電柱恩田1柱でカーブミラーがついている。左右とも土砂採取場の殺
風景な山肌が見える。しかし右手後方にその機械が見えなくなると、山里らしくなり道路が蛇行する。
 急なカーブは急な傾斜だ。民家の少ない山道になってしばらくは坂道になる。緩やかな坂道になってから左
に、ゴルフ場内へ道がある。直進すると右手にガードレールがあって、山並みが遠望できる。左手には最後の
民家がある。舗装道路ではなくなり、右へUターンする東電柱恩田98柱のところの左手に未舗装道路が取り付
いている。
 幅の広い未舗装道路はすぐに山道になって登り始める。三又の分岐点に出る。右は本村へ行く径で、左へ登
って行く。右後から別の道が合流する。本村からの径で、先ほどの径と合わせて、都合三角型の分岐点なのだ。
 左後にゴルフ場が遠望される場所を越え、右手に丸いピークと階段があるが、直進して左下に道路面を見て
斜面を下る。林道鹿野山線のトンネルの西側で、舗装道路を進む。

C 林道鹿野山線 尾根先の分岐 ここから尾根筋に入ると墓地を抜けるみちになる。

 G−3 田倉橋から鹿野山トンネル上、神野寺へ
 バス停環駅→0.30←東大和田分岐→0.10←新田分岐→0.15←田倉橋→0.20←東電柱田倉246柱
→0.10←諸崩分岐→0.10←鹿野山トンネル上部→0.30=0.25←バス停神野寺

 バス停環駅から国道465号線を粟倉方面、東へ進む。東大和田分岐までは国道とはいえ道路幅が狭いの
で、行き交う大型車輌には特に注意したい。平野橋の先で新田への分岐を左に見送る。土砂採取場の殺風景
な山肌を眺める。飛清川はこの付近では、橋が連続している。左手にガソリンスタンド・民家を見た先で左折す
る。旧道に出たところですぐ又左折すると、田倉橋を渡る。右北側へ道路が分岐している。左手の角には田倉
公民館の建物があり、敷地にゆとりがある。
 北へ進む坂道は左右にコンクリート製品のおいてある敷地があるが、道路の傾斜が強まる。コンクリートの山
の切り通しの付近が一番高い。この付近から民家が左右に現われる。道路が下り始めたところで、東電柱田倉
246柱に気をつける。右側に道が取り付いていて、シャッターの閉められた車庫がある。ここまでは舗装道路。
その車庫の右手に細い踏み跡があり、これに入る。左手の山肌に、大日如来文字塔が置かれている。少し進
むと小さな水流を越す橋とはいえない「溝渡し」がある。
 緩く高度を上げる。右手になった尾根筋の山肌に地蔵像が置かれている。左に尾根を巻いているところに、右
下への幅広い分岐がある。諸崩(もろくずれ)への分岐だが何の標示もない。ほかにも左右に幅や方向違いで
幾つか分岐があるので、比較して広くて無理なく登って行く方を選ぶ。泥岩だが露岩の径になって右手に小さな
ピークを巻いたところから小さな鞍部を越えて再び緩い登り径になると左手に鳥獣保護区の標識があり細い踏
み跡がその陰に隠れている。右手の先にはロープが右下へ張られている。鹿野山トンネルの真上だ。
 ゆっくり高度を上げ溝の中のような径、右手にゴルフ場の平地になる山裾を縫うシャガの径を進み、獣魂碑へ
至る分岐を右に分けて、更に北に直進すると神野寺の表参道、バス停の前に出る。

 G−4 芹分橋北詰めから鹿野山トンネル上、神野寺前へ
 バス停環駅→0.30←東大和田分岐→0.10←新田分岐→0.15←田倉橋→0.15←
左分岐東電柱田倉291柱(芹分橋北詰め付近)→0.25←本村分岐→0.10←鹿野山トンネル上部
→0.30=0.25←バス停神野寺

 バス停環駅から国道465号線を粟倉方面、東へ進む。東大和田分岐までは国道とはいえ道路幅が狭いの
で、行き交う大型車輌には特に注意したい。平野橋の先で新田への分岐を左に見送る。左手にガソリンスタン
ド・民家を見た先で左折する。旧道に出たところの左側は田倉橋だが、ここは右折して、465号線と並行する道
路を北へ進む。左へ狭い舗装道路が分岐している。東電柱田倉291柱がある。そのまま右手に進むと関東ふ
れあいの道の標識のある角に出る。そこで右折すれば芹分(せりわけ)橋の北詰めだ。直進は林道鹿野山方
面だ。
 東電柱田倉291柱がある狭い舗装道路の坂道へ入る。素掘りのトンネルを潜り、更に坂道を進む。この傾斜
が緩くなると民家と水田が点在する諸崩の集落で、最初の三又分岐は左の高い方、次の丁字路は直進して尾
根筋を進む。最奥の民家の玄関近くでは東電柱田倉57柱を見ながら、この民家の裏手の径へ入る。未舗装な
がら広い道で、痩せ尾根では左右からコンクリートブロックが詰まれている。ゆるい登りになり、尾根筋の道が緩
く左へ巻いていくと、別の径に登りつく。そのまま左へ進めば本村だ。右に鋭角で曲がれば鹿野山トンネルの上
を経て、神野寺の前に至る。 

G △264.7の三角点を持つ十州台

H秋元城跡  ○100
 鹿野山は東西に広がるなだらかな丘陵で、その東の外れ、バス路線のある市道に面して二ヶ所、秋元城跡の
標識があります。年四回の草刈、各所の標識設置等、地元の方が整備にご尽力されています。
 北側の標識は道路から西へ登って山城の跡に出ます。
 南側の標識は細い径を登って小糸城跡の石碑がある場所に出ます。小糸城とも青鬼(せいき)城とも別名が
あるということです。
 H−1 バス停田中台
 バス停田中台→0.05←秋元城跡→0.05←頂部

 JR内房線木更津駅または君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニ
ティバス中島・豊英線に乗換え、バス停田中台下車。 バス停田中台から道路を南側ヘ僅か進んだ東側には数
台分の秋元城跡見学者用の駐車場がある。城跡への入口はさらに南側へ数歩の西側に標識がある。さらに南
側にも標識がある。
 北よりの標識に従い、コンクリート舗装の細い坂道を登る。径が水平になるところ、右側に細い径が分岐してい
る。左側は広場でその先の山裾に青鬼大明神の碑がある。根古屋、千駄蔵の平地だ。
 右側の細い径を進むと、小さな広場が有り甕が埋め込まれている。奥から坂道になり左寄りに進む。「虎口(こ
ぐち)」と標識がある。分岐を右に進むと、狭い切り通しを抜けて右へ曲がって行く。又分岐があり、右手は稲荷
社物見台で、小広い平地の奥に祠がある。船の舳先を思わせる崖の上だ。
 周囲は竹が多かったようで、刈り取れた竹が若干離れたところに積まれている。分岐に戻って先へ進むと、秋
元城跡の標識と千畳の標識がある。さらに左手に一段高い平地が都合二段あって、頂部に達する。そこには御
殿の標識がある。
 道路南寄りには標識、平面図と解説看板があり、狭い踏み跡を少し登ると小糸城跡という石碑がある。その近
くには石祠もある。

 H−2 鹿野山方面へ 清和市場浅間山 ○250
 バス停田中台→0.05←秋元城跡→0.05←大堀→0.25=0.20←ピーク北の分岐→0.05←
丁字路曲がり→0.05←93号線ヘアピンカーブ部分→0.20=0.15←保養所駐車場→0.05←
白鳥神社=九十九谷展望公園

 秋元城跡の標識のある平地−千畳から右手寄りに進むと土橋を経て八幡宮の分岐に出る。右側へ進むと石
宮がある。分岐の左手には井戸跡があり、鞍部に下る。大堀との看板がある。左手には障子掘りの看板が有
り、深い空堀が足元にあって覗くと中が仕切られているのが見える。正面の尾根筋を登ってもいいが、左手の緩
い下りの径を選ぶ。緩い上りの竹薮を抜けると左手に数メートル高さの崖があり数本のロープが垂らされてい
る。足掛かり掘られている。わけなく上に登られる。ここは障子堀からの延長の堀切になっている。大堀方面へ
向き直ると、左手には今登った崖をロープで下る。正面は鋭角状の船の舳先のような狭い垂壁に木の根とロー
プが張られていて登られるようになっている。又、右よりは障子堀に繋がる堀を僅か進んで左のやはり垂壁を登
るようにロープが張られている。鹿野山方面から下ってきたときはここではルートに都合三つの選択があるわけ
だ。
 ここからは尾根筋を辿る。狭い尾根筋を小ピークで左に曲がったあと、一旦、尾根筋を右側にそれる。すぐ左
手の尾根筋に戻る分岐がわかりにくい。直進して北東へ向いた尾根筋に出たら左へ折れて、二本のコンクリー
ト杭の並ぶ尾根に出る。下りの時、この二本の杭の肩のピークで右下へ下るようにマーキングを辿る。
 風化した小さな石祠を見たあと、更に登るとピークの広場に出る。ここにはやや大き目の石祠がある。清和市
場浅間山=浅間神社だ。数人の休憩も可能な広場だ。この祠の脇から裏側に廻り右手に折れて斜面を下る。
右へ下る幅の広い径が有るが、正面の水平路を進む。左へ曲がって低い尾根筋を越えると、急斜面の下りを正
面に、右手に水平路を配した分岐に出る。急斜面を下ると県道93号線に出る。右へ曲がって僅か進むと桜広
場への分岐に至る。
 右手の水平路を進むがごく緩い上下の後、青タンクの分岐空の径を合わせて、未舗装道に出る。左折すると
県道93号線が鋭角でカーブするところに出る。道路をそのまま進むと、九十九谷展望公園から神野寺前へ至る。

G 石の鳥居があって、赤い文字で山(さん)神社と書かれた額の社がある。

Iバス停休場から鳥居崎を経て △285.9
 バス停休場→0.30=0.25←県道93号線交差休場分岐→0.10←鳥居崎→0.10←バス停春日山
→0.05←バス停観測所前→0.05←墓地入口→0.05←バス停神野寺

 佐貫町駅下車。マザー牧場・神野寺行きバス乗車。バス停休場下車。ここからバス路線は急傾斜の道路を登
っていくところだ。道路が丁字路になっていて、右折したところがバス停だ。南側の山は苗木の斜面が迫ってい
て、その右端の植え分かれに踏み跡を求める。草の斜面の右端は杉の並木が一列に斜面を登っていて、この
枝の下に踏み固めがある。但し並木の更に右側は広葉樹林だ。小さなピーク−四等三角点鳥居岬−で急登は
終わり、若干右へカーブして浅い鞍部を越す。左側とは防火帯分の間をあけた林になり、踏み跡は右へ曲がっ
ていく。下りの時この付近で幹に取り付けられたマーキングを見落とすと、北方向と北西方向に迷いかねない。
ここでは北西方向に向きを変えるように気を付けたい。なだらかなピークには三角点があり、再び浅い鞍部の
後緩く登る。この付近まで車が上部から入っている轍がある。「山火事注意」の横断幕をかわすと県道との交差
点になる。
 この交差点休場分岐の反対側には道路のために低いが崖になっていて、これを登る。草の生い茂った防火帯
の中ほどには踏み跡がある。これを掻き分けて進む。径の最頂部付近では西側に背の高くなり始めた苗木の
梢にマザー牧場が見られる。右へ径がカーブした付近が君津清和のパンフレットによるとここが鳥居崎
(○320)といい安藤広重富岳三十六景の鹿野山だそうだ。
 東へ向き直り、幅のある未舗装道になって緩く下っていく。すぐ左側に杉の大木があり、その傍らに折れた石碑
が建ち、転がっている。フェンスで囲まれた空き地は国民宿舎鹿野山センターの跡地で取り壊されて久しい。道
路に出てやや西側、バス停春日山がある。東へ進んで鹿野山神野寺等に至る。

G 大日如来文字塔と地蔵菩薩立像 田倉地蔵坂と[房総のやまあるき]でも紹介されている

J川代愛宕山 ●131
 房総スカイラインの北西側出入り口の北側に大きな赤い鳥居があります。ここが登り口です。
 バス停粟倉→0.10←バス停川代→0.05←東粟倉交差点→0.10←愛宕山
 バス停東粟倉→0.05←東粟倉交差点→0.10←愛宕山

 木更津駅または君津駅下車。中島行きバスに。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニティバス中島・
豊英線に乗り継ぐ。バス停川代(かわだい)またはバス停東粟倉で下車。
 木更津駅下車。東口発の急行バス、亀田病院行きに乗車。東粟倉下車。バス停東粟倉の東側には旧道の跡
地があって駐車は可能だ。
 房総スカイラインの入口のある東粟倉交差点の十字路から北へ県道に並行している山裾の道を進む。すぐ右
に大きな赤い鳥居がある。額には愛宕山とある。これをくぐると、石段が一直線に延びている。古い石段で、左
側にだけパイプの手摺がある。登り着くと社殿前の庭で、山頂にしては意外と広い。展望はない。社殿の左奥
が一番高く、浅間神社の祠もある。北尾根東尾根への径がある。石段の中間にも南尾根、北尾根への径が分
岐している。

K福岡からの古道 阿久留王塚コース
 東側の県道163号線と並行した古道が地元の有志により整備され、阿久留王塚コースと名づけられました。
 バス停福岡→0.20←菅原神社入口→0.15←芭蕉句碑入口(県道二又)→0.05←牧場入口→0.05←
芭蕉句碑駐車場→0.10←道路尾根分岐→0.10←道路分離・柵→0.15←阿久留王塚西分岐→0.05←
モミの木駐車場→0.05←県道163号線東丁字路→0.05←バス停神野寺
 牧場入口→0.10←道路尾根分岐
 阿久留王塚入口(道路)→0.05←モミの木駐車場

 木更津駅または君津駅下車。中島行きバスに乗車。バス停鈴木病院前乃至バス停中島でコミュニティバス中
島・豊英線に乗り継ぐ。バス停福岡で下車。西側丁字路、県道163号線を進む。太目の桜の並木になってい
る。菅原神社入口、萩作から道路にはカーブが多くなる。右に狭い道路、県道164号線が分岐している。芭蕉
句碑を案内する標識に従い、この道路に入る。右手に牧場があり、その向かいには未舗装道路が分岐してい
る。僅か先で道路が広がる。左手には「山みち展示入口」という標識が立つ低い尾根と、砂の多い涸れ沢、猛宗
竹林。右手には疎林の平地が広がり、路肩が広い。やや先に芭蕉句碑の解説看板があり、竹林へ入ったところ
に句碑がある。
 山みち展示の低い尾根径は左へ曲がって尾根径らしくなる。左下には未舗装道路が二本見える。牧場入口か
らの未舗装道路と合流すると、轍には水溜まりがある。注意したい。左手には細い径が分岐している。道路が左
カーブするとこの道路は右股へ分離していく。道路を塞ぐ柵を通り抜ける。広い谷の右岸側の斜面中腹の溝径
の左右に階段がある。西側には大正六年(1917年)の馬頭観音文字塔が建つ。やや装飾的な造作だ。東側
はやや大きめの道標だ。正面上部に錫杖を持つ地蔵菩薩坐像の浮き彫りがあり、「かのうさんみち」と毛筆陰
刻されている。左側は西きさらすみち、右側は東たかくらみち。これが古道だ。ここより僅か北側でこれが合流
する。
 木橋を二本渡る。径が複線になっている。広い谷の右岸側中腹に抉られた小谷の左岸側に変わる。阿久
留王塚への三又を左へ進むと、涸れ沢を渡って塚の前に出る。塚の脇を上り、県道に出られる。
 三又を右へ進むとクランク曲がりして谷の左岸側の径になる。谷が狭くなると駐車スペースがあり、県道に出
る。モミの木が目立つ。ここまでコースの左右の樹木には樹種の名札が取り付けられ、樹木の名前と写真の看
板が立っている。これらを見るだけでも山歩きの楽しみが倍増される。
 道路を南へ進んで、頂上の東西道路との丁字路に出る。東へ進んでバス停神野寺だ。
 芭蕉句碑入口は県道163号泉から164号線が分岐する二又で、県道163号線のまま舗装道路を進んでも
阿久留王塚入口に行かれる。
 芭蕉句碑入口(県道二又)→0.20←県道林道交差点→0.10←緑の募金標柱→0.10←鞍部の南側
→0.10←阿久留王塚入口(道路)
 六手王=阿久留王を討った日本武尊を御祭神とする神社が皿引221の山中にある。御太刀神社だ。国道
127号線、小山野の交差点から東へ入り、高速道を潜ると左へカーブする。観光客があふれる「はちみつ工
房」の向かい側に神社の由緒書きの看板がある。左手の緩い傾斜を登る。急傾斜が緩むと舗装道路は尽
き、山道になる。左手には多数に株分かれしたヤマザクラが太く高い。数段きりの石段を登ると太いスダジイ
の切り株の脇から瓦葺の社殿の前に出る。周囲は植林だが、ヤマザクラが他にも多い。浅間大神、御嶽神社
の石碑も近い。
 看板→0.10←御太刀神社

H 小糸城址(跡)の石碑

L小糸浅間山 △325.7 ○340(347.7)
 本来の登りは北東側からですが、砂取場の為、土地の人でも祭礼の時だけしか登れないそうです。阿久留王
塚の方から進めばいつでも山頂へ行かれます。
 阿久留王塚入口(道路)→0.15=0.10←林班92標柱のピーク→0.15←浅間山
 北側鞍部の南側→0.15=0.10←林班92標柱のピーク→0.10←浅間山
 北側鞍部の南側→0.10←阿久留王塚入口(道路)
 浅間山→0.10=0.15←小御嶽石碑

 県道の阿久留王塚入口の反対側水源かん養林の看板の附近、U字溝に丸太が並べられた場所から溝跨
ぎする。東側の広い谷を左右に大きく振れながら高度を上げる。都合14回の折れ曲がりで峠に登りつく。左
へ折れて尾根筋を登ると好展望のピークに着く。東京湾工業地帯の海岸が眺められる。92林班の標柱の脇
から北東方向へ進む。緩く下る狭い尾根筋を進む。これが上りに変わって樹林に覆われたピークに出る。青
いトタン壁の社の裏側から正面に回りこむ。
 社殿の北東側には下りの参道が樹木の尾根の中に続いている。三等三角点長作の標石も参道の脇にあ
る。最近、被る土を除けて掘り出されたという。四本幹分かれのスダジイの大木が社殿の裏手にある。表の開
放された社殿の奥には小さな宮が収められ奉幣されている。古い鉄釜・口径73センチも並んでいる。周囲に
展望はない。
 北東へ参道が下っている。参道の周囲はスダジイ・スギの大木、太目の木々、神妙な雰囲気がする。小御
嶽石尊大権現の石碑が建ち、ゴルフ場内の舗装道に出る。
 道路の阿久留王塚入口より北側、尾根筋が鞍部を見せている僅か南側からも尾根筋に入る踏み跡があり、
92林班のピークへ行かれる。○340 これを○347.7とする資料があった。

L 小糸浅間山 山頂 浅間神社

M小糸浅間山(北西から) △325.7
 小糸浅間山を芭蕉句碑の駐車場から目指すことも出来ます。
 芭蕉句碑入口(県道二又)→0.20←県道林道交差点
 芭蕉句碑入口(県道二又)→0.05←牧場入口→0.05←芭蕉句碑駐車場
 牧場入口→0.25=0.20←県道林道交差点
 県道林道交差点→0.15=0.10←峠部→0.15=0.10←浅間山

 芭蕉句碑入口の標識のある県道の二又を左側163号線のまま進む。右下に谷のある箇所で大きくカーブ
する。その左手には未舗装道路があり、浅い右手の谷の中にも未舗装道がある。県道林道交差点だ。
 芭蕉句碑入口の標識のある県道の二又を164号線側に入ると鹿野山牧場入口のゲートに面して左に未舗
装道がある。見送って直進すれば道路幅が広がって芭蕉句碑前に至る。牧場入口前の道路を進むと植林の
中に曖昧な十字路がある。これを左折すると直ぐに右カーブして右丁字路に出る。曖昧な十字路を見送っ
て更に進むと、直ぐに三叉路に出る。左へ入ると緩くカーブした後丁字路に突き当たる。前者と合流して右折、
ごく緩い登りの未舗装道を進む。途中の分岐は直進する。県道の舗装道路に出る。県道と林道の交差点だ。
 牧場入口前の道路を進む。十字路を見送り、三叉路は右へ進む。未舗装道左右の林地が徐々に高くなり始
めるところ、左手東側の林地下生えの中に草の踏み固め・踏み跡を求める。右下の道路とはかなり高度を取
り、その切り通し部の上部で左手の尾根筋へ登る。尾根筋の左右は自然林と植林の植え分かれで、30番台
の境界標が繋がる。鞍部を経たのち、下生えの無い急な植林地の径を登る。小さく下って県道の舗装道路、
カーブミラーの東寄りに降りる。右折して南へ進めば、浅間山南西の入口、阿久留王塚入口、モミの木駐車
場等。左折して県道を僅か下ると県道林道の交差点に至る。
 県道林道交差点から未舗装道を東へ入る。直ぐ右手、だいぶ進んでからやはり右手に分岐があるが、いず
れも直進する。若干路面は荒れているが、古い轍が残る道路は左へ曲がる。傾斜を増して山径になり峠に出
る。左右ともに踏み跡がある。右手南へ登る。やや急なほうだ。所によって小さな倒木がある。尾根筋か左の
巻き径を選ぶ。赤い屋根の浅間神社の社の後ろに出る。時計回りで正面に廻る。ここから戻るときはややわ
かりにくい。古いマーキングがある。下り進むと尾根筋らしくなる。

N 小次郎山城跡から東京湾方面

N小次郎山城跡 ○228、230 ●243
 芭蕉句碑入口(県道二又)→0.20←県道林道交差点
 芭蕉句碑入口(県道二又)→0.05←牧場入口→0.05←芭蕉句碑駐車場
 牧場入口→0.25=0.20←県道林道交差点
 県道林道交差点→0.15=0.10←峠部→0.10←小次郎山城跡

 芭蕉句碑入口の標識のある県道の二又を左側163号線のまま進んで、右手に浅い谷を見る未舗装道のあ
る県道林道交差点までは前項参照だ。
 芭蕉句碑入口の標識のある県道の二又を右側164号線側に入り、道路幅が広がった芭蕉句碑前に駐車し
た場合も県道林道交差点まで前項参照だ。
 県道林道交差点から未舗装道を東へ入り、山径になって峠に出る。ここまでも前項参照は同様だ。ここには
尾根筋南北とも踏み跡がある。右手は小糸浅間山へ繋がる。左手北側へ尾根筋の踏み跡を辿る。左前下、
右後ろ下に明瞭な踏み跡があるがこれらには入らない。そのまま尾根筋を進むと直ぐに小さなピークに至る。
●243のピークだ。そのままの方向で下りに変わり、時折、木々の根元に赤いプラスチック杭がある。東側に
巻き径があるように見えるが、初回は入らないほうがいい。下った鞍部は幅広く、太目の木々が多数生えてい
る。緩く上った先が等高線で330、城館跡報告書で328の小次郎山城跡だ。曲輪の遺構があるそうだが、ハ
イキングの尾根辿りではわからない。北西に木々の少ない下生えの斜面へ進めば、富士を重ねた東京湾が
眺められる。
 麓の天南禅寺の後詰めの山城だったという。

O御太刀神社 ○100
 阿久留王を祀った阿久留王塚がある一方、これを討った日本武尊を祀った神社が同じ鹿野山北側斜面に
あります。
 はちみつ工房前交差点→0.10←御太刀神社

 国道127号線、小山野交差点から東へ入る。コミュニティバスの走る道路との交差点の先、高速道を潜る。
道路は左カーブし、「みつばち工房」の前に出る。このカーブ地点の東側に二本の狭い径が取り付く位置に、
御太刀(みたち)神社の由緒の書かれた看板がある。左側やや登りの道路を進む。最後の民家のあと急カー
ブを繰り返して畑地を抜け、急勾配になって林を抜け水道施設に出る。ここからは狭い山道になる。左手にヤ
マザクラが多数に株分かれした喬木がある。小さな階段の左手には御嶽神社の石祠と浅間大神の石碑が並
ぶ。鳥居の脇には相当の大きさだっと推測されるスダジイの切り株があり、その脇を抜けて社殿の前庭に出
る。瓦葺の質素なものだ。尾根筋の浅い鞍部でまだ先が僅かに高いが径はない。    房総丘陵