祓山

全般                      房総丘陵
 安房小湊(こみなと)から海の方を見ると、左よりの山並みの中に白いものが見えます。これが仏舎利塔で
す。
 国指定特別天然記念物。鯛の浦タイ生息地。内浦湾口、誕生寺前の海岸から弁天島周辺の海域。本来30〜
150メートルの水深に住む生息するマダイが10〜15メートルの浅瀬の狭い範囲に生息する。漁港から遊覧船
が出されて、撒き餌に応じて海面に姿を見せる。
 県指定天然記念物。上野村の大椎。高さ18メートル。幹周り9.8メートル。樹齢500年。勝浦市台宿の県道
に標識があり、寂光寺の境内に聳えています。

@ 祓(はらい)山展望台に出る。(藤)棚がこさえてある。南側には素晴らしい海岸線−
大弁天、小弁天の二つの島の入江−と水平線の展望が見られる。

.@祓山 ○72.5
 関東ふれあいの道−海と森をつなぐみちはJR内房線行川(なめがわ)アイランド駅から海沿いの道で誕生寺
から安房小湊駅へ行きます。この寺の脇の海側の山には展望台が設けられ、仏舎利塔へ行かれます。施設と
しての行川アイランドは2001年8月、閉鎖されました。現在、各所でみられるキョンはここから逃げ出したもの
が野生化したのだと、言われています。駅は無人駅でトイレさえありません。
 行川アイランド駅→0.15←大沢橋(境川トンネル東口)→0.20←小トンネル東口→0.15←本堂脇
 安房小湊駅→0.15←バス停誕生寺入口の分岐→0.10←本堂脇
 本堂脇→0.15=0.10←祓山展望台→0.10=0.15←漁港

 JR内房線行川アイランド駅下車。表の国道を右手、西へ向かう。左手におせんころがしへの分岐を見送って
大きな大沢トンネルの前を右手の細い道路へ進む。道路はすぐ二又になり、左へ進んでトンネルに入る。二つ
のトンネルに囲まれた大沢の集落に出る。直進して小さ目のトンネルを潜ると、右手に国道の境川トンネルの前
で国道を横断する。
 左手には荒磯の海岸を見下ろす。好天であれば、磯と海の色が鮮やかで、入道ヶ岬までの切り立った海岸が
見られる。海岸線に下りることはできない。降りられそうな谷筋のところにはフェンスが張られている。小さなトン
ネルで、この太平洋を眺める道は終わる。
 谷の中の道になって左右に民家が現われるようになると、観光バス用の奥の駐車場を左手に見る。右手に誕
生寺の大きな堂宇の屋根を見ると、道路をまたぐ歩道橋がある。誕生寺、祖師堂と本堂を車輌通行の心配なく
結ぶものだ。左手南へ分岐する細い道路があり、これへ入る。
 安房小湊駅から国道128号線に出て、東へ向かう。トンネルの手前で右へ曲がる。誕生寺への表参道だ。門
前から右側に並行している土産物屋の並ぶ道路を進む。右側に漁港がある。きれいな公衆トイレのあった先か
ら左右の土産物屋は無くなる。小湊神社の先に誕生寺本堂があり、道路をまたぐ歩道橋がある。右手南へ分
岐する細い道があり、これへ入る。
 保育園の前の細い径を進む。塀の立派な民家(別荘)の前で道が右へ分岐している。塀の立派な民家の前を
直進すると、階段を下り、妙ノ浦(たいのうら)遊歩道に至るのだが、径は侵食が激しく、この階段で通行禁止処
理がなされている。
 塀のところから分岐して山側への道を進むと、民家の裏側から山道になる。急な径だが、手入れよく、古いが
ベンチも途中にある。尾根径になって左へ曲がる。途中、小ピークを右に巻くところで左側の斜面を登ると、祓
(はらい)山展望台に出る。(藤)棚がこさえてあるが、日除けにも雨避けにもならない。南側には素晴らしい海岸
線−大弁天、小弁天の二つの島の入江−と水平線の展望が見られる。
 径は北側へ続いていて、尾根筋を進むと、「廣供養舎利塔」がある。正面から回廊に上がり、円く一周できる
が、その外側は木々の枝が迫っている。北西側の階段が下りられる。狭い下りの径は刈払いが悪いが折り返
すと、祓神明神社に出る。民家の路地裏のような道を下って漁港に面した街並みに出る。
 誕生寺への表参道の土産物屋の並ぶ道を進む。漁港からは鯛の群泳が鑑賞できるという遊覧船が出てい
る。曲がって漁港を右手に見ながら進むと、海岸の波打際に作られた鯛ノ浦(妙の浦)遊歩道に出る。これを行
くと左手にコンクリート製の階段が取り付いている。登り口には足洗い用の水洗がある。これを登ると、塀の立
派な民家(別荘)の前に出る。
 海岸の先には昭和天皇が御行啓された歌碑がある。この遊歩道は1970年から73年にかけて整備され、昭
和天皇のご訪問後、終点に前述の施設が造られたが、台風などの影響で老朽化した。歩道部と休憩施設部で改
修工事がすすめられ、2010年通行再開となった。これまで、遊歩道の幅は1.5〜2.5メートルだったが、3メ
ートルに広げられ、転落防止柵が設置され、落石防止壁や柵も設けられた。終点にはテーブルセット2基も設け
られた。引き続き、遊歩道進入口附近の整備やトイレの設置など、周辺の環境整備が進めらた。
 展望台のある山頂か塔のある山頂が、祓山(はらいやま)・別名小湊山というようだが、案内子にはわからない。

@ 1970年から73年にかけて整備され、終点に施設が造られましたが、昭和天皇の
ご訪問後、台風などの影響で老朽化しました。歩道部と休憩施設部で改修工事が
すすめられる前の様子です。

A日蓮寺 市ヶ坂
 JR内房線行川(なめがわ)アイランド駅から大沢集落を抜け、岩高山日蓮寺へ行き、そのまま下って安房小湊
駅へ行きます。関東ふれあいの道では舗装道路歩き多いので、こちらのがほうが面白いでしょう。
 行川アイランド駅→0.15←八幡神社→0.15=0.10←上大沢の十字路→0.10←
町道から左折(東電柱台宿165柱)→0.10←市ヶ坂→0.15←日蓮寺→0.10←道標の石塔→0.10←
バス停誕生寺入口の分岐→0.15←安房小湊駅

 行川アイランド駅下車。国道を右手、西へ向かう。左手におせんころがしへの分岐を見送って大きな大沢トン
ネルの前を右手の細い道路へ進む。道路はすぐ二又になり左へ進んでトンネルに入る。二つのトンネルに囲ま
れた大沢の集落に出る。生活道路の十字路で右手へ折れる。八幡神社の入口の階段のところで左手の階段の
道へ進む。左手に寺を見て、道は階段になる。もう左右に民家はない。登り一方の階段は急な坂をジグザグして
高度を上げる。左手に墓地を見たあと、右手の壁に馬頭観音像がある。その先で階段の段が少なくなる。市と
警察との連名の通行止めの柵がある。この先からは狭いながらも車が来られるわけだ。この坂をどてら坂とい
う。
 左右に民家が多い。水平な道の左手には水田もある。左手の低い山の先には鉄塔が見える。128号線は東
へ曲がれという趣旨の標識のある丁字路に出る。 西側にも小さな未舗装道があって実際は十字路だ。この道
路の終点には駐車スペースがあり、二基のテレビ塔のある山頂に行かれる。しかし、そこから北側には獣道程
度であることと、笹藪でまともには歩けない径しかないので、この道はここまでの往復にとどめておきたい。
 東側の道路は行川アイランド駅のすぐ西側で別れた道路で、急カーブと急坂の難儀な道路だが、車の時、同
乗者は海が眺められる。
 この丁字路=十字路を北へ進んで。左側の住宅地・農地が山になるところで左側に分岐がある。東電柱台宿
165柱のところだ。ここは僅かに北へ進むと、牛馬観世音の文字塔ほか、多数の石塔が並んでいる。左手の農
地を囲っている金網がなくなると、径も笹に覆われた歩きにくい径になる。鳥獣保護区の標識が変に目立つ。右
手に山のまま左手に湿地を見ながら進むと岩で囲まれた切り通しの所に金網の扉があるが、壊れている。岩の
径は急な下りで、水平になると広い尾根筋の径になる。この坂は市ヶ坂という。○200
 左手に下りの径が分岐している。「先達」らの取り付けたマーキングがあるが迷いの原因だ。ここでは尾根筋
のまま直進すると、ゆっくり左へ尾根筋のまま曲がっていく。右手に日蓮寺の屋根を見ながら折り返すと境内の
右奥に下りる。今度は境内の階段道で右手にトイレがある。左手に石塔を見て下ると、駐車場に出る。ここから
は舗装道路で少し下ると左手に道標の石塔がある。「左に下りの径がぶんきしている」ところを下ってくると、谷
に筋の藪径、果樹園等の農地を抜けてここに出る。直進すると県道82号線を斜めに横断する。
 JR線の狭いガードを抜ければ街の中だ。バス停誕生寺入口の付近で国道に合流する。大きな観光旅館も複
数ある。右手は安房小湊駅へ、左手は誕生寺へ至る。

A 道標の石塔

Bおせんころがし
 行川アイランド駅→0.05←墓地(供養の碑)

 行川アイランド駅から西へ進み、国道を左手に曲がる。次の分岐を左に曲がった海岸の絶壁の上に墓石があ
る。そのまま、海岸の斜面、中腹の径で大沢漁港へ行く径はフェンスで通行止めされている。足元には海岸線
が眺められる。
 大沢の大沢第一トンネルの西側で海岸側へ下る。国道の陸橋の下あたりで、漁港まで下りないで左へ曲が
る。草が刈り込まれて海側がフェンスの径が東へ続いている。途中で通行止めになっていて先へは進めない。
(法面防護のセメントの斜面が棚を作って東へ延びている。この棚が古い径の跡だ。あと僅かで「おせんころが
し」というところで、新しい大きな崩落があり、危険な状態になっている)

C岩光山 △206.9
 JR内房線行川(なめがわ)アイランド駅から大沢集落を抜け、岩高山日蓮寺へ行く径の途中、右手の山が岩
光山です。(岩高山)
 行川アイランド駅→0.15←八幡神社→0.15=0.10←上大沢の十字路→0.10←
町道から左折(東電柱台宿165柱)→0.15=0.10←フェンスの尾根→0.10←岩光山→0.10←
尾根先端部→0.10←県道82号線
 市ヶ坂網戸→0.10←フェンスの尾根→0.10←岩光山

A 日蓮寺の上部の尾根径
B おせんころがし。海岸の絶壁の上に墓地がある。

 行川アイランド駅下車。表の国道を右手、西へ向かう。大沢トンネルの前を右手の細い道路へ進む。道路はす
ぐ二又になる。左へ進んでトンネルに入って大沢の集落から、八幡神社の入口で左手の階段の道へ進む。市
と警察連名の通行止めの柵がある。左右に民家が多い水平な道の左手には水田もある。128号線は東へ曲
がれという趣旨の標識のある丁字路=十字路に出る。どてら坂。
 東側の道路は行川アイランド駅のすぐ西側で別れた道路だ。
 この丁字路=十字路を北へ進んで。左側の住宅地・農地が山になるところで左側に分岐がある。東電柱台宿
165柱だ。左手の農地は金網で囲われ、右手には鳩小屋で壁面が覆われた二階屋が山を背負っている。進む
とその山が沼地を分岐させている。径が左へ曲がるところだ。
 ここでこの谷を右岸とする尾根へ登る。踏み跡はないが急な斜面ながら歩きやすく、わずかなアルバイトで尾
根筋に登りつく。この尾根を見送って次の谷筋からこの尾根を左岸として尾根を登る。登り始めこそ踏み跡があ
るが途中で紛らわしくなるがわけなく尾根筋に出る。
 尾根筋は幅の広い緩やかな登りで下草も少なく歩きやすい。右に薄い巻き径が分岐しているが、そのまま尾
根筋で進むとフェンスに突き当たる。本尾根筋のフェンスで右折して尾根筋を辿る。右下にそれそうな斜面、金
網に沿って小さなピークを登るとフェンスが傷められている。ここで、フェンスを乗り越して西側へ踏みかえる。歩
きやすい尾根筋になる。
 三つの尾根筋の合流するピークではフェンスが右側の尾根筋に下っている。左側の緩い下りの尾根筋に入
る。左側はマテバシイの幹の輝く林だが、急斜面で谷を形造っている。小さく登ると切開かれた草地に出る。枯
草に隠れて三角点の標石がある。周囲の木々の途切れたところから僅かに展望が得られる。北の方向に緩い
下りの尾根筋が延びている。
 県道82号線の鴨川市(旧天津小湊町)と勝浦市の境に市境の看板がある。道路がカーブしている東側にネッ
トと鉄条網で厳重に閉鎖されたゲートがある。よく見ると人が通り抜けるのはわけない。未舗装道路が草に囲ま
れて南側へ延びている。左側はセメントの山肌だ。左側の山は一旦低くなる。
 県道82号線の鴨川市(旧天津小湊町)と勝浦市の市境のやや北側、東電柱台宿150柱の脇、道路の藪に踏
み跡があり、これへ入る。すぐにフェンスの前に出る。フェンスの右側をこれに沿って進む。 フェンス沿いが歩
き易いのは最初だけで、歩きやすい踏み跡を求めてフェンスから右へそれる。笹をかわして進むと未舗装道路
に出て、左折する。

B (法面防護のセメントの斜面が棚を作って東へ延びている。ここからの漁港の眺め)

 逆方向で来た時、右手の山肌が一旦低くなり、今度はセメントの山肌が盛り上がる。その中間で右手の藪の
中に踏み跡を求めるのは難しい。そのまま未舗装道を進んで厳重なゲートをすり抜けて道路へ出る方がわかり
やすいだろう。
 未舗装道路は狭くなって右へ曲がり、笹の中の径になる。どこかで水流を跨いでいる筈だ。左側が低く傾いた
径になる。踏み跡は複数あって北側へ向かっている。一番左よりは小川の水流が見下ろせる。猪の掘り返し跡
や足跡、糞などが見える。小川の先は湿地状態になっている。
 湿地の二俣に出る。右手の湿地はすぐ先にその突き当たりが見え、ここでその右手の枝谷を渡る。対岸の尾
根筋に踏み跡を求めて斜面を登る。岩の露出したところでは右側を抜けると尾根筋の踏み跡を見る。肩状の地
形を経て、わけなく頂上に達する。草に隠れて三角点がある。南へ尾根筋が緩く下っている。
 岩高山日蓮寺から市ヶ坂を登る。金網戸のところから湿潤した谷の水平な径になる。網戸の西側で右上に延
びる細く頼りない踏み跡を上り、右手にフェンスを置いて忠実に尾根筋を辿る。しかし、踏み跡はやや歩きにくい
ところが多い野で、これは避ける。金網戸の僅か東側で左手北側に浅い谷がある。これに沿って北側の尾根を
目指すと僅かでフェンスの手前で尾根筋に出る。左手にフェンスを置いて、忠実に尾根筋を辿る。二回の鞍部
では右側の幅広く浅い谷筋からも接続が容易だと思わせる。右側にある太くほとんど水平な尾根に境界杭が見
える。この付近で、フェンスが傷んでいる不幸を幸いにフェンスの左側に移る。以下は前述の通りで岩光山山頂
に至る。
 寺の山名と地名と文字が違う。大多喜城(県立博物館)に所蔵されている江戸時代の地図では「岩光山」だ。

C 大沢集落の八幡神社 鳥居

D上総興津駅から広畑へ 細尾坂
 D−1 沢コース
 上総興津駅→0.10←植野坂入口丁字路→0.05←バス停興津小前→0.10←細野トンネル北入口
→0.15=0.10←源頭屈折部→0.30←峠部→0.10←十字路の分岐→0.10←防火水槽前丁字路分岐
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←台宿165柱分岐(岩光山等)
 防火水槽前丁字路分岐→0.05←熊野神社
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←集会所前丁字路→0.10←台宿150柱分岐(岩光山)
 防火水槽前丁字路分岐→0.10←集会所前丁字路→0.10←
林道分岐(東電柱台宿94柱)→0.05←高仙戸橋北詰め→0.05←寂光寺
 高仙戸橋北詰め→0.15←西原丁字路→0.20←植野坂上丁字路→0.30←バス停植野坂下
→0.05←家の田踏切上→0.05←上総興津駅
 バス停興津小前→0.10←バイパス丁字路北(細野トンネル北入口)→0.25←
バス停79街区(バス停86街区)→0.15←集会所前丁字路

 興津駅下車。南へ進み、国道で右折する。県道との取り付き植野坂入口の丁字路は直進。バス停興津小前
の標識の僅か先で右折し、ガードを潜って小学校正門前をクランク曲がりする。校舎の西端部に右上へ分岐す
る斜路があるが、これには入らず直進する。国道バイパスを地下道で潜り、3本の大きな椰子の木の脇からバ
イパスにあがる。バイパスの右側を南へ進むと細尾トンネルの前に至る。右下の沢筋の左岸へ下る。これが径
をなしているとは知らない人の仕業か、細かいゴミが多い。小さな流れの左岸の径は歩けなくなり、沢筋の右岸
中央といわず、岩を踏み、枯葉枯れ枝を避けて遡る。
 沢の中が杉林になり左岸に太い木が現われたころ、左手右岸側に径らしきものを求める。谷筋の二俣で左手
に岩壁の方へ進むと、左後ろへ折り返して高度を上げる。
 登りついた右北側尾根筋の径は幅広い。尾根筋では「乗り越し「「痩せ尾根」を繰り返しながら緩く登る。岩の
目立つピークを巻いて右へ鋭角で曲がる所もあるが大筋では西へ進む。左へ枝尾根を曲がる所、墓石が倒れ
ている。延享四年(1747年)の文字が読める。山椒の刺のある枝が多くなり、更に左へ岩の山崎を曲がると最
高地点に出る。左寄りに倉庫があるのに変な気がする。杉の苗木をかわして下り始めると、左側に幅のある谷
が現われる。イノシシのヌタ場にもなっている。水平なのは水田の跡地だろう。右手の低い尾根筋に二回幅広い
切れ込みを見たあと、尾根の先端へ曲がり込む。草が多い。ここで左へ分岐を選ぶ。逆コースのときは右へ折
れる丁字路だ。再び草の多い箇所は右手北側に新興住宅地が見られる鞍部で左へ曲がって行く。樹林の中の
径が急傾斜の下りになると足元はコンクリートト舗装だ。
 コンクリートの斜路を下ると左右に草深い径が分岐している十字路だ。直進して小橋の先右手には畑や人家
がある。アスファルト舗装道を道なりに進むと未舗装道との丁字路に出る。直進すると熊野神社に至る。舗装道
側を進めば防火水槽のある東電柱157柱のある丁字路だ。
 左南へ進めば上大沢と岩光山の南側。右北へ進めば台宿広畑集会所のある丁字路。その丁字路へ至る。

 D−2 浅間神社
 上総興津駅→0.10←植野坂入口丁字路→0.05←バス停興津小前→0.05←線路木鳥居→0.10←
浅間神社→0.15←源頭屈折部→0.30←峠部→0.10←十字路の分岐→0.10←防火水槽前丁字路分岐

 バス停興津小前から更に国道を直進。無名橋を渡るところ、右手には線路の行合橋梁が見える。この附近、
右手に民家が迫るまでの間で線路へ斜面を登る。夏草が通行を妨げる。線路に沿って進むと「注意して渡れ」と
の注意喚起看板がある。ここで線路を渡ると、そこにも同じ看板がある。笹を分けると素木鳥居と石灯籠があ
り、参道が登っている。狭い急な曲がりの径が直進になり、傾斜を緩めると塚状のピークに鳥居が見える。小石
祠を右手に見送ってコンクリート鳥居を潜った先に、石祠が二基並ぶ。昭和43年の文字が読める。
 石祠の裏を下った次の小ピークは珍しく笹が僅か生えている。右へ巻いて尾根筋を進む。右手北側、左手南
側にやや急な下り尾根が取り付いているが、方角を確認して西へ岩の混じる明るい尾根筋を進む。堀切を思わ
せる尾根筋の岩が切られた鞍部からピークを急登して、右へ曲がる。小さく下ると、右手沢筋へ下る古街道の
幅広い径と尾根筋の径との分岐点に出る。

C 大沢集落の八幡神社 社殿

E金毘羅大権現
 上総興津駅→0.05←家の田踏切→0.10←金毘羅大権現

 興津駅から南へ進んで右側にある最初の狭い路地に入る。途中更に右折して線路沿いを進み、踏み切りに
出る。家の田踏切北側には3本の道が分岐している。白石薬局の脇は県道への近道。直進は新興津トンネル
東側。右折する道が線路に沿って駅の反対側に至る。狭い路地で左折し北へ向く。これをやり過ごして善栄寺
の山名号の石柱を見て左折してもいい。その本堂の西側でも禅奥寺への参道に取り付く。善栄寺の本堂裏側
には赤い鳥居の段径がある。登るとひと一人分ほどの狭い岩の段になり、稲荷の祭壇がある。その上にも浅い
洞がある。
 西側の参道を進むと木造地蔵立像が市の指定になっていることを示す標柱がある。家の並びの奥に堂があ
る。左手の岩壁が「ヤグラ」になっているが今は倉庫だ。手摺の付いた急な石段がある。頑丈な手摺で滑りやす
い岩段にかわっても安心だ。鉄製鳥居の奥には金毘羅大権現の社とその左手に稲荷の神社が並ぶ。更に岩段
は手摺とともに続いている。岩のくりぬかれた中に装飾は少ないが立派な社がある。これが火の神様、あとで聞
いたら愛宕様だという。前庭が広く南側を眺めると駅前の高層マンションよりも高い。海が光る。更に上部への
狭い径が草木に隠れているが、これへ進むのはよしたい。

F興津城跡  ○120 △127.5
 慈眼寺の大カヤヤ
 植野坂上丁字路から香取神社に至る県道の途中南側。高さ20メートル、根周り7.5メートル、枝張り20
メートル。
 上総興津駅→0.05←家の田踏切→0.05←バス停植野坂下→0.30←植野坂上丁字路→0.10←
香取神社参道入口→0.20←瑞法殿分岐→0.05←興津城跡

 植野坂上の丁字路を東へ進む。上野小学校入口を目指す。コミュニティーセンターの入口手前の三又を左折
すれば香取神社の前に出る。または横断歩道から更に東へ数軒分進むと右手に神社参道の石段がある。ここ
で右折するとこれが香取神社の参道で表参道の入口に至る。
 道路を南へ進むと右手に山を置いた道で、左側も高い山に変わると瑞法殿の敷地に入る。手摺ほどの高さの
塀からは南側にすばらしい展望が楽しめる。この瑞法殿へ入る手前で西への分岐へ進む。城跡の遺構の地形
で左右に小高い櫓地形がある。左側には海の展望がある。緩く下ってカーブをして民家の脇を抜けると広い庭
先に出る。左手の階段に興津城跡の銘板があり、これを登ると二基の石祠の並ぶピークに達する。

C どてら坂途中の石仏 竹筒(花指し)の位置 三面の馬頭観音

G弁財天
 上総興津駅→0.10←植野坂入口丁字路→0.05←興津港海浜公園→0.05←弁財天

 興津駅から国道を進み県道の丁字路を過ぎ、左手に水門を見た先で左折する。海浜公園には広い駐車場が
ある。そのトイレにはシャワー室がついている。更に道路を南へ進めば左が漁港で右手の岩壁の山肌に階段
がある。登ると穿たれた洞があり、小屋がはめ込まれている。祭壇があり、納められた神札は二十三夜大月天
と読める。
 道路を更に南へ進むと大変立派な鳥居が有って、「辨財天」と額にある。階段の上にはこざっぱりした社殿が
あり、きちんと祀られている。     房総丘陵