山中もみじロード

全般        房総丘陵
 県道182号線上畑湊線は一部に隘狭な部分もありますが、そのほとんどが広い道路に改修されています。通
行量の少ない道路です。山あいになる志駒(しこま)から山中(やまなか)にかけて、その沿道の山々が、11月下
旬に素晴らしい色合いを見せます。
 志駒もみじの里、山中奥原、山中もみじロード−もみじの里など、紅葉祭りが催されます。この間はドライブだ
けでも紅葉を楽しめます。歩けば素晴らしい色合いの山々がゆっくり眺められます。センターラインを割り込んで
走行するオートバイがコーナリングを楽しんでいます(?)のでご注意を。この美しい志駒川に硫酸ピッチが不法
投棄される事件がありました。

◎ かつての志駒不動様の霊水 この日は雨の日です。今は場所を下郷橋 もみじの里
公衆トイレに移しました。右後ろに見えるトイレもありません。志駒自由市場と地元の
集会場が残っています。(完全に陰になって写ってません)

 交通の便は事実上ありませんので、JR内房線上総湊(かずさみなと)駅、保田(ほた)駅からのタクシーかマイ
カーの利用になります。または、かなりの舗装道路歩きが、アプローチに加わります。
 上総湊駅下車。戸面原(とづらはら)ダム行きバス乗車。六野(むつの)下車、国道465号線から県道182号
線を南へ進む。又は田原(たばら)入口下車、石鳥居の向いの道を南へ進み、県道182号線に出て、南へ進
む。名水滝の不動尊への最初の分岐に出る。以下、この県道を、南へ進む。
 外房線鴨川駅下車。東京湾フェリー行きバス。榎畑、奥畑、山中で下車。鴨川駅での乗換えが忙しいが、利
用には都合がいい。平塚本郷行きバス、バス停平塚入口で下車。バス停平塚入口から西へ主要地方道34号
線長狭(ながさ)街道を西へ進むと、ぐるっと山中Bコースに近い榎畑バス停に至る。
 保田駅下車。駅前を南へ進んで東へ曲がった踏み切りに近いバス停保田中央より鴨川駅前・亀田病院行き
乗車。東京湾フェリーからの始発バスで山中、奥畑、榎畑で下車。バス停山中から県道を北へ進む。
 県道182号線上畑湊線はかなりの部分が新道になり、各所に旧道名残りの「三日月湖」があり、駐車場所は
特定しなくとも充分ある。下郷橋=もみじの里公衆トイレ=不動様の霊水、下郷公民館=志駒自由市場(不動
様の霊水は2014年前述の場所に移動しました)、地蔵堂前、山中区公民館前などでは、紅葉の季節に合わ
せて、駐車場が設定され公衆トイレも設置されるので、この時期はこれを利用させていただこう。

 バス停六野→0.15←(バス停田原入口→0.10←)直売場の分岐点→0.05←
滝の不動尊への南側の分岐点→0.10←岩本橋西詰め→0.10←清吾橋北詰め→0.05←竣工記念碑
→0.10←もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場(旧水汲み場)

@志駒自由市場 「もみじの里」Aコース 
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.25←林道鹿原線入口
→0.25=0.20←林道NTT32柱→0.20←林道右曲がり地点

 下郷橋の南側に小さな屋根が掛けられ、台所の水槽と蛇口が並んでいる。広い駐車場と公衆トイレとベンチ
テーブルがある。志駒不動の霊水は水室山の中腹、稲子沢不動様の滝からの引き水で、大変上質の水だ。水
汲みする人が入れ替わり停車していく。
 ここより県道を南へ進んだ以前の不動の霊水の箇所の駐車スペースは残り、小さな排水路を隔てた直販所
にも駐車可能だ。東郷橋、不動堂付近奥原までが「もみじの里」Bコースとされる道で、11月下旬頃から沿道
各所が鮮やかに染まる。シーズン中の休日にはこれに合わせた催し物がある。
 船戸橋、志駒橋、右手に林道鹿原(しっぱら、しかはら)線が取り付いている。
 この林道へ入る。やや急な坂道で一直線に高度を上げる。右に曲がって道路が東に向き直ってヘアピンカー
ブするところは東側に特に展望がいい。ここにあるのが休憩小屋ではなく資材置場なのが残念なくらいだ。その
後まだ高度を上げる。右手の路肩に小さな切り分けがある。NTT32柱のところだ。急カーブを南に向き直ると
ころでは西側に鹿原の集落を前景に富士山が見られる。その後、道路は鞍部になる。左手に民家に繋がる未
舗装道が取り付いている。この付近は痩せ尾根なので左右の展望がいい。志駒もみじフェスタでは、ここがもう
一つの催し物会場になったことがある。
 緩く登って下りかけると、道路は右に折れ鹿原に至るが、左に取り付いている未舗装道路を進めば、愛宕神
社や、無実山(みなしやま)二等三角点梨沢△267.0へ至る。

◎ もみじろーど

A御嶽山 ○200
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.10←右分岐→0.20=0.15←
御嶽神社→0.20←林道NTT32柱→0.20←林道右曲がり地点

 志駒自由市場から県道を南へ向き直った直ぐ右手に細い道路が分岐している。やや急な傾斜を登ると右
へ曲り、小さく下った左カーブ右手に案内標識がある。ここで右分岐に入る。湿潤した岩の径だが直ぐに左へカ
ーブする。左手からの別径の合流のある鞍部は峠でもある。復路では右下に呼び込まれないこと。ただし間違
えても問題はない。これまで右尾根の径をここで踏み替えて左尾根の径になる。この左尾根が低くなった時小さ
な踏み跡がこの尾根筋を跨いでいる。ここから黒い電線と細い鉄柱との並行径になる。右カーブしたところに素
木の鳥居があるが参道はない。ここで径は東向きまでカーブする。左にカーブして尾根を乗り越え西に向き直
る。左のピークを巻ききったところにアンテナと素木一本笠木鳥居が有って、後ろのピークへの径が分岐してい
る。ピークには比較的新しい石祠(平成十五年)と、三笠山神社、八海山神社他の石碑が並ぶ、御嶽山−御嶽
神社だ。手水石は明治十七年(1884年)と読める。
 電線のない鉄塔4本目には右へ下る細い径が分岐しているが、そのまま尾根筋の比較的広い径を進む。小さ
く登ると赤く塗られたコンクリート杭がある。地すべり区域を示すものだ。ここから広い平らな頂部になり、径が曖
昧になる。右手には黄と黒のロープが張られている。ロープを横切って凸型の盛り上げ径が分岐しているのは
無視して左寄りへ進む。下った鞍部には門型のアルミ製の標識があって地すべり地区を標示している。山中に
はもったいないほどいいものだ。小さく上ってピークを巻くと舗装道路に出る。NTT32柱の脇だ。右へ折れると
左へ180度カーブして向き直る。右手西側には鹿原の集落と富士山が遠望される。以下は前項と同じ。
 御嶽神社の南側には尾根筋が見える。緩・急・緩の痩せ尾根は地すべり防止区域第6号標柱から東へ向き
直り、急な岩尾根・巻き道・緩い尾根・三本山桜の岬・集水桝・排水路を経て東電柱岩本110柱の道路に至る
が、進入はお薦めできない。

B御嶽山から水室山へ
 御嶽山→0.20←Vターン箇所→0.30←馬蹄形尾根岩塊→0.20←水室山

 御嶽山−御嶽神社から西へ進むと右へ下る細い径が分岐している。尾根の右側を巻きながら下る径は進む
につれて二本の浅い溝径が見えてくる。その中央部分が歩きやすい。狭い岩の尾根筋になって岩壁に正対す
る。左側に巻きながら登る斜路もあるが、正面の岩壁に自然の登り易い段形を求めて急傾斜を登ってピーク
に達する。左へ進むとすぐに右下へVターンする。直進方向にも歩きやすい踏み跡があるので気をつけたい。
 今登ったばかりのピークの裏側の下を進むと、水平な痩せ尾根になる。山桜の大きな株と岩の尖塔の見え
る尾根筋を巻いてほとんど水平な径が続く。尾根筋の右東側を巻いていた径を岩溝で左へ登ると上の平地に
出る。北側には杉の林のなだらかな斜面が展開している。東西に広がった馬蹄形の尾根の南端で、東側の尾
根先から杉林と自然林の生え分かれの尾根を進む。尾根の頂部には岩塊がある。
 小さなものだが、なだらかな山頂には奇妙なものだ。馬蹄形の谷の溝径を跨いで更に北へ進むと右手側に
幅広いが浅い溝径がある。山の斜面に突き上げて急斜面を登る箇所の左手はもうゴルフ場の柵がある。登
りついた台地を右東へ進む。−幅広い浅い溝径の右側の並木の陰には尾根筋で北側の頂上へ直登する踏
み跡があるが、上部へ進むにしたがって足掛かりの無い奇麗な斜面は登りにくい。−東西形の頂部を東へ進
むと左へ曲がって狭い尾根筋から幅広い緩やかな下りになる。北側を見上げると地上デジタル放送の建物が
見える。その西側に三角点と大き目の石祠がある。
 御嶽山側から最初の鞍部までが、一時期「倒木地獄の道」状態だったのだろう。岩があっても進みやすい尾根
筋と左右の巻き径の繰り返すいい径だ。

B 右手に案内標識がある。ここで右分岐に入る。

C志駒愛宕神社(志駒愛宕山)
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.25←林道鹿原線分岐→0.15←
環南小学校前(廃校)→0.45=0.40←愛宕神社西の丁字路右折→0.15←林道鹿原線接続

 志駒自由市場=下郷公民館から県道182号線を南へ進む。船戸橋、志駒橋、右手に林道鹿原線が取り付
いている。環(たまき)南小学校(廃校)の南側から県道を西側へ入る。
 下っていく道路はやや急な坂で、小さな橋を渡る。すぐに右へ曲がる。東電柱山中334柱のところだ。未舗装
道路だが、この道路は舗装だったり未舗装だったり変化する。やや荒れてはいるが地元の人は車を入れている
道路だ。緩く登って行く。かなり左右に曲がりくねりする。水平な道になると右に分岐がある。轍がしっかりついた
道で、これは緩く下っている。左手へ進むとすぐ、右側に巻き道のある鳥居の前に出る。表参道の石段を登っ
て、社殿の前に出る。愛宕神社の社殿の左側には、裏手に下る径がある。すぐに広い未舗装道路に合流する。
小ピークを一つ巻いて右手にピークの脇を切られた崖を見て道路の丁字路に出る。パイプで拵えた階段があ
り、通行禁止の処理がなされている。床板が腐りかけて、その上のピークには隠居様と呼ばれている石祠が祀
られている。
 左への道は、無実山へ至る。
 右の道はほとんど水平な未舗装道路で、緩く下っていく。舗装道路の曲がりのところに取り付く。直進して下る
と鹿原だ。
 右に緩く登って行くと県道の林道鹿原線入口に下りつく。県道までの道路は展望がいい。

B 比較的新しい石祠と、三笠山神社、八海山神社の石碑が並ぶ、御嶽神社だ。

D内台観音堂と日吉神社から志駒愛宕神社 無実山 △267.0 U梨沢
 山中区公民館のある県道を北へ進んで、西側の林道に入り、北へ尾根径を進む。無実山を経由して志駒愛
宕神社付近に出る。
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.25←林道鹿原線分岐→0.15←
環南小学校前(廃校)→0.05←地蔵堂の滝=東郷橋→0.10←山王堂→0.15←左手東に分岐あり※
→0.10←日吉神社→0.05←林道保田見線分岐→0.25=0.20←東電柱山中87柱→0.10←
小尾根の鋭角曲がり→0.20←無実山→0.10←牛ヶ塚橋分岐→0.20←愛宕神社西の丁字路
 日吉神社→0.30=0.25←尾根筋の丁字路=小尾根の山崎(鋭角曲がり)→0.20←無実山
 地蔵堂の滝=東郷橋→0.10←山王堂→0.15←牛ヶ塚橋分岐≒左手東に分岐あり※→0.30=0.25←
牛ヶ塚橋分岐→0.10←無実山

 国道465号線バス停六野付近又はバス停田原入口から県道182号線へ入る。順に、名水滝の不動尊への
分岐二ヶ所、岩本橋、清吾橋、志駒の霊水、志駒自由市場、志駒橋、林道鹿原線分岐、環南小学校(廃校)、
地蔵堂の滝、山王堂、奥原分岐、陽気の湯(日帰り入浴のみ)、牛ヶ塚橋入口(右手)、左手東への分岐、日吉
神社(社名は取り付けられていない、鳥居だけ確認すればよい)、下沢公民館(地味すぎて看板をよく見ないとわ
からない)、内台(ないだい)への道路=林道保田見(ぼてみ)線分岐、山中区公民館=山中もみじロードの看板
が目立つ。
 山中区公民館の場所が、わかりやすい。ここから北へ進んで僅かなところにある西への道路、林道保田見線
に入る。枝沢を越えるまでは道路は水平だが、ここからやや急な上り坂の道路になる。
 左手にフェンスがある。防火水槽のもので、その奥に内台観音堂がある。前庭の大部分が水槽だ。堂の中に
は観音坐像と、赤い火焔が印象的な不動明王立像ほか数体の仏像がある。外には石造の地蔵立像もある。
 東電柱山中87柱の向かいにある右手の山の斜面に細い径があり、これへ入る。 行き過ぎて東電柱山中88
柱から十字路を右へ鋭角に曲がって、民家の私道から玄関脇の畑を抜けるようなことはしないほうがいい。
 落ち葉の厚いやや急な径を登ると、すぐに尾根筋に達する。ここは右へ曲がる。
 北側から来た時、この分岐には標識は無く、左手に細いが右山の崖径で明瞭な踏み跡があって落ち葉で足
元に土は見えない。右手はまだ登りの径が続いているが、すぐに草が覆う径になり、通行不能だが、ここで左手
寄りに刈り払いをかき分けると、畑の脇を抜けて民家の玄関に出てしまう。
 蜜柑畑の端は尾根筋で、これを抜けるとマテバシイの林になる。素晴らしい林相だ。尾根筋から右巻き径に変
わっていく。左の尾根筋が高まって山になり、右側に延びる小尾根筋を左へ鋭角曲がりをする。径はさらに細く
なる。この小尾根筋は日吉神社へ至る。
 シャガの苗で埋まった斜面の右手は緩い下りだが、土砂の流出が進んで、径はかろうじて通れるほどに狭くな
っている。尾根筋が「七曲がり」を経た左手の盛り上がりが無実山のピークだ。東側は緩い斜面だが北側の尾
根筋には明瞭な踏み跡がある。山頂には山名の由来になった故事が書かれている。房州アルプスとも加筆され
ているが、ここは上総で房州・安房ではない。

C 志駒愛宕神社 社殿 その後、向拝の柱は赤く塗られました。 訶具都智神社

 小鞍部とピークを巻くジグザクを下り痩せ尾根に出ると、径は右手に曲がって行く。周囲の見晴らしのいい径
になる。左に小さなピークがある。北側にこの好展望の小ピークへの踏み跡がある。
 右後ろへ下る明瞭な径がある。牛ヶ塚橋から県道に至る径だ。逆向きコースのときは左下へ下る径なので、
尾根筋の径を選べばよい。岩が露出したところでは周囲の展望がいい。「ノウテンの糞垂れ場」といい東北東側
の谷の突き上げが急斜面の岩壁を作っている。周囲の木々も低く全周囲見渡せるところだ。緩やかな下り径が
水平になって、奇麗に刈り込まれた未舗装道路に出る。角にはパイプで組まれた階段がある。
 右手の道は愛宕神社の裏手に通じる道で、右に細い裏参道で社殿の脇に、左に巻き道で正面の鳥居の脇に
出る。
 左寄り直進の道は緩く下って、舗装道路に取り付く。左直進は鹿原、右折は県道へ向かい志駒橋付近に出
る。
 日吉神社は、県道に石段と鳥居だけが面していて、社名は読めない。このやや北側に、東側は旧道の名残の
「三日月湖」の道路、西側が民家の散在する道路の十字路がある。これを西側へ入る。道路の傾斜が急になる
とコンクリート舗装になって、左右に洒落たつくりの家が現われる。道路の最上部から尾根筋に付いた山道に上
る。植林の中の径を抜けると、竹藪の鞍部に出る。ここからは右手に尾根を巻いた緩やかな登り径になる。若
干刈り払いが悪いので時たま、草を掻き分けることになる。右手の尾根筋が低くなり、径が尾根筋に変わる。別
の径に丁字路型に取り付く。南北に向いている径が小尾根の山崎で曲がっているところだ。
 左手はマテバシイの林に変わっていく径だ。東電柱山中87柱の電柱のある道路に至る。
 右手はすぐ、更に細い径になって、愛宕神社方面へ至る。
 県道を南下、地蔵堂の滝=東郷橋、山王堂を経て、拡張された県道西側には旧道名残の駐車場に利用でき
る空き地がある。その南側には「幅員減少」「連続曲がり」の道路標識が有り、更に南側には西側へ下る道路が
ある。東電柱山中126柱、自然水利、県道番号の標識などがある位置だ。
 右手に民家を見送ると志駒川・牛ヶ塚橋を渡る。コンクリート舗装の道路を上ると丁字路に突き当たる。左手
の民家の庭先を抜け、母屋の更に左手のシイの木の下を進む。シイの木は真横に伸びているが大木だ。分岐
を右へ進んで山裾を進むと右側に炭焼き窯の跡が見える。ジグザグの急登のあと、尾根筋の径になる。この径
の刈り込みなどのお手入れは先ほどの丁字路の手前にお住まいの方のご尽力だ。左手の小ピークを巻くと、南
北尾根筋に合流する。左手に折れて直ぐ右手の分岐を尾根筋へ上ると全周囲好展望のピークに達する。南へ
進んでジグザグで小ピークを上ったあと右手の直登路を進めば無実山、山頂に至る。東側へ緩い斜面を下って
径に戻る。

E山中奥原
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.25←林道鹿原線分岐→0.15←
環南小学校前(廃校)→0.05←地蔵堂の滝=東郷橋→0.10←山王堂→0.05←奥原公民館
→0.25=0.20←ハランの群生地

 国道465号線バス停六野付近又はバス停田原入口から県道へ入る。順に、名水滝の不動尊への分岐二ヶ
所、岩本橋、清吾橋、志駒の霊水、志駒自由市場、志駒橋、林道鹿原線分岐、環南小学校(廃校)、地蔵堂の
滝=東郷橋、山王堂。県道の東側に絵看板が設置されている。山中奥原案内図だ。この僅か北側には山王
堂がある。
 南側にはここより東側へ入る道路があり、これへ入る。二階建ての「峰上村山中奥原區公民館」が右手にあ
る。直進すれば左手に山神社(天狗を祀っている)に通じる細い径を左手に分けて、そのまま県道に戻ってしま
う。ここでは左手に丁字型に取り付いている道路へ進む。
 右手に水田を見下ろしながら細い舗装道路の坂道を登る。山にぶつかる形で右へ、ヘアピンカーブをすると、
確かに山間の村だとの印象がするなだらかな道路になる。舗装道路を進み、一軒の農家の玄関先で尽きる。こ
こでは、左手に蜜柑畑などを見下ろしながら山道を右へ登る。すぐに急な径は緩やかになる。右側に別の径の
合流があり、足元はハランの群生地になって、未舗装道路に取り付く。
 取り付いた道はぐるっと山中Aコースとされている道路で、ここから入った場合は、ハランの群生地の中の踏み
跡に進んで、すぐある分岐を右手の緩い下りの方をとること。
 ハランの群生地の分岐を左に折れれば、展望台(塔)へ行く。

◎ 道路沿いの紅葉

F林道志駒線 黒滝
 高い岩壁に囲まれた志駒川支川奥井沢の深い渓谷を林道が通っています。
 もみじの里公衆トイレ→0.10←志駒自由市場=下郷公会堂→0.05←丁字路→0.20←第二橋
→0.25=0.20←林道終点

 志駒自由市場から裏手の下郷公会堂墓前を通り、下郷橋を渡って南へ折り返す。奥井沢右岸の道路を南
へ進む。左手に分岐する林道田取線が始まる丁字路を直進する。岩本178柱。
 右下にU字谷を見せる谷を道路から見下ろす。右下には(消火)自然水利の斜路が度々ある。右下の民家を
見送ると舗装は途切れ、林道志駒線の看板が立つ。小橋の先で東へカーブした道路が山崎を右へ曲がり返す
ところ、右岸の岩壁が高く黒く、水が落ちている。総高さ30メートルにもなるかと思われる黒滝だ。第二橋の
先は小さなトンネルだ。
 トンネルを出た右手にも岩壁が見える。道路の東側にも高い岩壁が見える。再びトンネルに差し掛かると右
手の川の左岸に滝が遠望される。これはトンネルを出た位置でも見返せられる。枝沢が涸れているのを渡ると
土盛りの箇所、東側に垂壁にかこまれた水流が眺められる。
 やや長いトンネルを出るとまた橋だ。ここでも左岸に滑滝が見える。小さくカーブするトンネルは中が暗い。山
崎の下に穴が穿たれた水流を越えて左岸側の道路になる。鉄骨の桟橋の先の広場には保健保安林の看板
がある。高い壁に囲まれた渓谷は終わりだ。林の中から左岸の川原に出ると道路も尽きる。水源かん養保全林
の看板が立っている。

Gぐるっと山中Aコース
 山中区公民館のある県道を北へ進んで、東側の山に入り、林道山中線で戻ってくるコース。
 日吉神社→0.10←右手後加減、東への分岐→0.25=0.20←ハランの群生地→0.15←
林道山中線=ABコース分岐点→0.25=0.30←山中一号橋県道→0.05←林道保田見線分岐
→0.10←日吉神社

 県道を日吉神社より北側へ進むと、西側には日帰り入浴だけの山中温泉陽気の湯がある。駐車場も広く用意
されているが、浴槽は狭い。この周辺のハイキングの後、汗を流すには丁度いい。この北側で県道が大きく右
へ曲がる。新道が出来て、左右には新しい取り付き道路で在来の道路が接続している。右手後加減に取り付く
道路に入る。はじめはやや急な坂道だが、左手に民家を見たところから、緩やかになる。右にカーブするところ
には直進の未舗装道路があるが、これには入らない。左に急な上りでコンクリート舗装の道路が取り付く丁字
路で、この道路に入る。左手は季節(12月末から2月上旬まで)が合えば水仙の斜面になる道だ。右側が谷の
斜面になってくると、周囲の木々が高くなり道は暗くなる。左手に踏み跡の分岐があり、その先に見える丸い
ピークに、旗が見える。そのまま進むと左手にハランの群生地に踏み跡がある。これは奥原への径だ。
 緩い登りの道は、左から登ってくる道を合わせて痩せ尾根を進む。右手にパイプを組み合わせた展望台(塔)
がある。これに登ると、富士山、丹沢、横浜港。東京湾、東京。鹿野山。鴨川海岸、太平洋。相模湾。近望の山
のために遠望が途切れるが、素晴らしい展望が楽しめる。
 これより南側は左によって右に山を巻く下りになる。道型は広いが生い茂る草のため細い踏み跡になってい
る。右下に未舗装道路が見える。細い狭い痩せ尾根をパイプの手摺柵に沿って下る。この付近だけは特に注意
して通過したい。未舗装道路林道山中線に下り立つと、標識が取り付けられている。
 右は、林道山中線を緩くくだり、山中一号橋を経て、県道へ至る。
 左は、ぐるっと山中Bコースだ。

C 志駒愛宕神社 御隠居様 やや危険な山頂

Hぐるっと山中Bコース
 山中区公民館のある県道を南へ進み、山中一号橋を渡り。林道山中線で東側の山に入る。長狭街道で戻っ
てくるコース。全線、未舗装及び舗装の道路。
 日吉神社→0.05←林道保田見線分岐→0.05←山中一号橋→0.30=0.25←ABコース分岐点
→0.10←変則的な十字路→0.10←農機具庫の右折箇所→0.15←峠→0.15←バス停郡境跡
→0.10←バス停榎畑→0.05←日吉大明神→0.05←山中峠→0.10←バス停山中→0.15←田島橋
→0.10←山中一号橋
 峠→0.10=0.15←榎畑バス停
 バス停郡境跡→0.10←バス停奥畑

 県道の東側には、山中もみじロードの標識があり、左に道が取り付いている。林道山中線で山中一号橋を渡
る。この先の左手の斜面は土砂崩れのため法面防護工事で通行車輌の通行が禁止されていた。しかし、斜面
の風化による落石は、現在も進行しているので、路面は悪くないが、車の通行は遠慮したい。将来又、隣接斜
面の工事のため、通行止めにされるかもしれない。
 右手南側は、谷を挟んで八丁山に繋がる山並みが連なり、この斜面の林層が目に鮮やかだ。左手に新たに
切られた斜面を見ながら道が右にカーブし始めると、パイプの柵が見える。左手の斜面には標識がある。狭くて
急な踏み跡へ進むように案内されている。ここがAコースへの取り付き点だ。
 そのまま道路を南へ進む。緩い登りの未舗装道路が続いている。(道路面の傾斜が急なところはコンクリート
舗装になり、緩やかになると未舗装だ)左手後方向に、完成したての舗装道路が取り付いている。これまでの道
路は、ここで左にカーブして下っている。ここには右手の山沿いに狭い未舗装道も取り付いている。変則的な十
字路だ。道は東へ進む。右手に水田があり、農家が左手の低い山の斜面の中にある。右下に、農機具庫らしい
小屋を見た先で右折する。「ぐるっと山中Bコース」の標識がある。☆その農機具庫の下から水田を横切る道路
は、左手に水田を見るようになる。その水田も無くなって、山の中でヘアピンカーブをすると、峠を越す。峠の尾
根筋には東西とも径があるが、これには入らない。
 峠を下ってすぐに左手には小尾根筋を辿る分岐がある。これはマテバシイの林を抜けて長狭街道バス停榎畑
に出る径だ。そのまま舗装道路で西に進む。(平成13年版2万5千分の一地形図は、この付近の舗装道路が
間違っているので注意して歩きたい)右に別荘だか住居だかわからない建物へ通じる道路の分岐の先に、やは
り右手にもう一本未舗装道路の分岐がある。道路は左にそれて、右側の広場の先に赤い屋根の平屋を見る。
道路は下り始める。右手の山の急な斜面が切られたところに踏み跡とマーキングがある。道路が左に曲がると
ころには、お堂があり、不動明王ほか多数の仏像が置かれている。左右の民家の間を抜けて、長狭街道に出
る。右側はかつてバス停郡境があった市の境だ。
 道路(長狭街道)を東へ進めばバス停榎畑へ至る。
 道路を西へ進めばバス停奥畑へ至る。さらに進むと右手に着色された鳥居のある住吉(大明神)神社の手前
には公民館があり、川に沿った道もある。これは県道の田島橋付近に抜ける近道だ。その先右手北側には阿
夫利神社の石標と道路が取り付いている。バス停山中峠のあった場所だ。
 酒屋を一軒左手に見た先がバス停山中で、県道へ右折する。
 道路は改良工事中だ。天神様の標識のある分岐は田島橋を渡る。そのまま北へ進むと左手に竹の内米店の
看板を眺めて山中一号橋に近づき、コース一周になる。

D 内台観音堂

 農機具庫の右折箇所(Bコース標識)→0.15←金毘羅宮→0.05←バス停引越の跡→0.05←
林道山中線分岐
 「ぐるっと山中Bコース」の標識を見て鋭角曲がりするところ、そのまま東へ進むのが林道山中線だ。一旦未舗
装になるが再び舗装道路になり、登り坂になる。東電柱金束147柱のところ丁字路を右へ曲がると引越集落で、
狭い道路の路傍には百体地蔵尊が並ぶ。文政元年(1818年)のもので五味藤五良(郎の異体字)という奉納
者の名前も読み取れる。四角い石の正面二段に六地蔵、左右両側面二段の計10体で、この石塔が10基並
ぶ。その左側の階段は金毘羅宮の参道だ。県道の鴨川市側に出る。古くはバス停引越の有ったところだ。市境
北側富津市側には東電柱金束147柱のところを直進してきた林道山中線が取り付いている。

I八丁山 △308.5
 I−1 山中一号橋から Bコース
 山中一号橋→0.30=0.25←ABコース分岐点→0.10←変則的な十字路→0.20←八丁山
→0.20=0.25←バス停郡境跡→0.10←バス停榎畑またはバス停奥畑

 県道の東側には、山中もみじロードの標識があり、左に道が取り付いている。 山中一号橋を渡り、山中B
コースを進む。Aコースとの分岐を通り越し、更に南に進むと林道豊岡線が左後に取り付いた変則的な十字路
に出る。
 ここでは南右手の山に沿う細い未舗装道路に入る。左右に新旧の墓地を見たのち、痩せた鞍部の先で右手
へ分岐する。左へ分岐した場合スダジンの大木を脇を抜けて民家の玄関に出てしまう。右の径は階段を登る。
径の崩落箇所では左一段上へ上がる。左手に分岐した道の終点、廃屋裏手の畑跡地の台地だ。この右肩を
進んで、崩落箇所を避けて径に戻る。左側が谷の緩い上り径に変わったのちZカーブして、今度は左山の径に
なる。この左山の尾根筋が低くなって乗り越すところが薄い踏み跡で、十字路だ。
 ここで「十字路」を右に曲がって尾根筋を登ると僅かで、三角点に出る。山名の標識は無い。まだ先に踏み跡
が続いているが、これには入らないこと。右手にも尾根筋が続いている。踏み跡は薄く、田島橋まで繋がってい
るが、不用意に立ち入らないこと。 

D 無実山の三角点 今は草も奇麗に刈られ、標識も増設されています。
ミッチャンのみなしやまよ。むっちゃんのムジツヤマではないわよ。

 I−2 市境から
 バス停群境跡市の境の東より→0.25=0.20←八丁山

 長狭街道のバス停郡境のあった市境のやや東側から、民家の間を抜ける道路を進む。右にカーブする箇所、
左手に数株に分かれたイチョウの大木とその僅か左手にお堂がある。その中には右側から十三仏、不動
明王、中央に大黒天、聖観音、地蔵像が並ぶ。二つの間の草を分けて沢の右岸を進むと堂の滝がある。増
水時期でないと小さな水流しか眺められない。
 急な坂の道になった時、左手の山に急な斜面が切られたところに踏み跡とマーキングがある。左手の山側
へ、水仙畑の中を横切る道路に急な段差で登る。この道路を右に進むと、三又の分岐に出る。右は濃い轍が続
いて、右側の斜面の先には赤い屋根の平屋が見える。ここは左の緩い登りの径を進む。*へ
 長狭街道のバス停郡境のあった市境のやや東側から、民家の間を抜ける道路を進み、急な坂の道になった
時、左手の山に急な斜面が切られたところに踏み跡とマーキングがあるが、これを見送る。左手の広場の先に
赤い屋根の平屋が見える。直進して進むと、左手に未舗装道路が分岐し、これに入る。左手の先に先程の赤い
屋根の平屋が見える。右後に合流する緩い登りの径を進む。*へ
 *緩い上り径だ。左右に折れ曲がって高度を上げるが分岐はない。下りの時、右手に二箇所分岐があるがど
れも巻き道なので、左手の尾根筋を選ぶようにすること。左手に平地が広がってきても、これに引き込まれ無い
ように、右よりへ踏み跡を求める。薄い踏み跡で小尾根を乗り越すところが十字路で、左へ尾根筋で登ると僅か
で、三角点に出る。
 この付近、みかん畑の平地が金束城跡だということだ。

 I−3 田島橋から
 山中一号橋→0.10←田島橋→0.05←チェーンの分岐→0.20←尾根筋頂部→0.40←八丁山

 県道の東側には、山中もみじロードの標識があり、左に道が取り付いている。 これは山中一号橋で、更に県
道を南へ進む。
 県道の東側に天神様入口の標識を見て東に入り、田島橋を渡る。すぐ左手に天神様への分岐がある。その
方向には小高い丘があり、社がある。
 道路は左右にカーブを繰り返して登って行く。右手にはチェーンの張られた分岐がある。これは私有地・農地へ
の出入口だ。更に道路を進むと数軒の民家の後、道路は未舗装になる。尾根筋になって進む。畑が点在し、一
軒家もある。右手南側に展望のあるところには柵がしてある。この附近が一番高いところで、この附近から道路
は緩く下り始め、草が多くなる。
 右手に僅か盛り上がる尾根筋が始まる。道路からの尾根筋に踏み跡に入る。棘の草に径は阻まれる。右に
曲がっていき、緩く高度を上げ、急登になる。急坂が落ち着くと竹薮に出る。この竹藪の中の踏み跡は竹のため
に進めない。右側の端を尾根に沿って進み、痩せ尾根が急登になると、明瞭な踏み跡が見える。急登と小さな
鞍部を繰り返して三角点が枯葉に隠れたピークに出る。左右に濃い踏み跡があるが、左北へ下ること。右南へ
は進まないこと。
 山慣れない人はこのコースには入らないこと。

I 八丁山三角点 標石

J石尊山阿夫利神社 ●270
 バス停山中→0.10←バス停山中峠の跡=阿夫利神社参道入口石標→0.05←日吉大明神→0.05←
バス停奥畑→0.10←バス停郡境跡→0.10←バス停榎畑→0.25←バス停平塚入口
 阿夫利神社参道入口石標→0.15=0.10←石尊山阿夫利神社
 日吉大明神→0.20←チェーンの分岐→0.05←田島橋→0.10←山中一号橋

 長狭街道のバス停山中峠の跡には阿夫利神社参道入口と彫られた立派な石柱がある。ここより北側へコンク
リート舗装の細い道を進む。民家の脇を西側へそれて進む。道は折り返すが、道なりの一本道で、神社の新し
い石の鳥居の前に出る。狛犬も新しい。階段を登ると社がある。階段の左右の斜面の目立たないところには、
古い石祠がある。社殿の裏側が一段高いが、石尊山というような山名標識はない。=山中石尊山
 参道入口のやや東側には住吉大明神があり、色付けされた鳥居がある。更にここの東側には、地区の集会
場があり、川に沿って未舗装道路が北に向かって続いており、電線も続いている。道路が狭い踏み跡の径にな
って曖昧になる。左寄り、草に隠れて踏み跡が続いている。若干下り加減だ。痩せ尾根になって下って行くと、
沢の左岸に出る。右側上流は堰に突き当たる。左側下流に進み、水の少ないところで右岸へ渡る。水田の平地
に取り付く急な斜面を登って、水田の右手の端から一段高いところに登ると、農道に出る。左に曲がれば、チェ
ーンの張り渡された道路の分岐に出て、舗装道路を左に下る。右手に天神様入口の標識を見ながらも、直進す
れば田島橋から県道に出る。
 「右岸へ渡」ったところから「チェーンの張り渡された道路の分岐」までは農地内なので、通過には特に留意し
たい。       房総丘陵