大塚山(三條)

全般                       房総丘陵
 JR内房線五井(ごい)駅乗換え、小湊(こみなと)鉄道、上総中野駅下車。乗り換えの場合、千葉寄りにある小
湊鉄道改札でICカードでの清算をして、小湊鉄道のホームへ入る。また、五井駅から乗車の時は小湊鉄道の
乗車券売り場があるので、1日パス券などを求めるとかなり安くなる。途中の無人駅乗車の場合、車内では車
掌が豆に回って来るので、早めに清算し、速やかな下車に備えること。運転本数は少ないので、往復とも時刻
表には充分気を付けよう。小湊鉄道は養老渓谷駅止まりの便があり、上総中野駅までの便は少ない。
 JR外房線大原駅乗換え、旧国鉄木原線=いすみ鉄道、上総中野駅下車。又は西畑駅、総元(ふさもと)駅
下車。いすみ鉄道は廃止の議論が持ち上がっています。いずれにしても、時刻表や今後の成り行きなど注意
が必要なところです。
 バス便はありますが便数が少なくて利用できません。バス停の名前を出しますが、これで場所の特定をします。

@ 上総中野駅構内 右側が小湊鉄道のホーム 左側がいすみ鉄道のホーム

@七面山展望公園 中野七面山○160
 上総中野駅→0.05←光善寺→0.10←七面山展望公園

 上総中野駅下車。上総中野駅は小湊鉄道、いすみ鉄道の共通の駅だが、どちらの路線も便数は少ない無人
の駅だ。車内で精算支払いを早々に済ませておきたい。駅前広場は広い。竹を斜めに切断したデザインの公
衆トイレがある。
 駅前の国道465号線で右折し、右手に駐在所のある丁字路で左折する。舗装道路を上ると左手に、光善寺
と七面山展望公園の案内標識がある。荒れた舗装のやや狭い道路を上る。左手にイチョウの太い木を見た
先、左手に山門、右手に光善寺本堂のある前庭に出る。
 駅前の国道465号線で左折し、右手の細い道路へ東電柱西畑129柱で右折する。狭い道路の突き当たり、
表参道の石段がある。古い石段なので足元に注意したい。山門を潜って光善寺本堂前の前庭に出る。
 本堂左手から裏に墓地があり、コンクリート舗装の細い径が続いている。これが段径にかわると奥の院に出
る。振り返ればもう南側に展望がある。左手に尾根筋が延びていて、ベンチも並んでいる。奥の院の裏手の山
へ山道が続いている。楽器を抱えた姿の天女様の小さな石像が覆い屋の掛かった石祠の中にある。これが七
面天女像だ。
 頂上は奥の院の屋根の高さで、南側半分の展望が得られる。桜の苗木もあるので、季節を合わせれば上等
の展望になる。

A鬼子母神堂  ○160 
 上総中野駅→0.10←西参道(コンクリート道)→0.10←鬼子母神堂前
 上総中野駅→0.10←西参道(コンクリート道)→0.05←表参道→0.10←鬼子母神堂前
 西畑駅→0.05←表参道→0.10←鬼子母神堂前

 上総中野駅下車。駅前の国道465号線を右折し、東へ進む。左手の中学校入口のやや先、左手コンクリー
ト舗装の道路が山裾を登っている。入口には車止めチェーンが張られている。古い石塔があって、大師御自作
子安鬼子母神像と彫りこまれている。コンクリート道路はカーブを繰り返す。左右に低い尾根筋のある「峠」部を
越えると、水平やや下りになる。左手に別の尾根があって、細い踏み跡が上っている。コンクリート道路は二つ
の堂の脇に出る。手前の堂には朝日堂と札が下がっている。しかし、中は倉庫状態だ。手洗石が右手にあり、
左手に常徳寺鬼子母神堂がある。
 駅前の国道465号線で右折し、東へ進む。中学校入口の先で、左手にコンクリート舗装の参道が山裾を登っ
ている。更に国道を東へ進んで、道路は下りかける。東電柱西畑64柱の僅か先、左手に分岐する未舗装道が
ある。離れて見上げると道路の崖の上にコンクリート舗装道の参道入口で見たのと同じ古い石塔がある。その
位置が高くて同じ文言なのだがとても読み取れない。並んでいるもう一つの大きな石塔は題目だ。
 西畑駅下車。国道465号線に出て西へ進む。庄司橋を渡る。この付近からは鬼子母神堂が、木立を透かし
て山頂近くに見られる。右手に未舗装道がある。崖の下から登って行く道だ。崖の上には古い石塔がある。
 左手に農家がある田畑の中の道はススキに囲われている。左手に溜池を見た後、段径にかわる。古い石段
になって左手に小さな石祠があり、石像がある。その僅か先で堂の前に出る。
 堂の正面脇には由緒がかかれている。左手に朝日堂とする小堂があり、コンクリート舗装の道路がある。そ
れを進むと右手の尾根筋に山道があり、これを登ると僅かで、堂の裏山に出られる。大木が丸太になって転が
っている。東側に好展望が拡がる。

@ 上総中野駅 中央の白いものが公衆トイレ その陰に駅舎があります。

B三條大塚山 △241.3
 B−1 西畑駅から
 西畑駅→0.10←小広場→0.25=0.20←大塚山

 西畑駅下車。無人駅だが、公衆トイレがある。駅前のバス停は駅名と一緒ではなく、西畑小前だ。国道465
号線に出て西へ進む。庄司橋の東詰めで左折する。道路は横沢踏切を渡ると、緩い傾斜の未舗装道が一直
線に南へ登っている。この道が小さな広場に出たところ付近から狭くなり、左よりの尾根筋へあがる。尾根径
が続くが左に分岐のあった後、右に二本水平の道を分ける。いずれも尾根筋の方に、マーキングがあり、踏
み跡の濃い尾根筋を進む。左後ろからの合流があった先には、右に溝径があるが、ここでは左の尾根筋の
急登を登る。切開かれた大塚山の北側の肩に出る。右側、南西方向に広く展望がある。西側斜面に切り株の
椅子が多数並び、左手よりの最高所に三角点と、この地の歌人を紹介した看板がある。この山を読み込んだ
歌も書かれている。三角点の石標が数メートルはなれて二本(?)ある。高いほうには三角点の注意杭がある。
少し離れると、荒削りの石標が二箇所にあり、字名(あざな)を刻んでいるようだが、これは読み取り難い。
 西側の肩には、手摺柵のついた段径があり、東屋と砂利道の終点もある。真南の東よりの斜面にも急な下り
径がある。「右に溝」径があったものを進むとコンクリート道路のUターン部に接続する。左へ登ればトイレのあ
る広場、右へ下れば万葉ロード段径登り始めの分岐点に出る。

 B−2 万葉ロード
 ここで紹介する大塚山のコースのうち一番おすすめのコースです。
 上総中野駅→0.20←(三条入口南)万葉ロード入口→0.15←林道終点看板→0.10=0.05←大塚山

 上総中野駅下車。駅前の国道465号線を右折し、東へ進む。駐在所の先で、県道177号線へ右折する。堀
切興津踏切を渡り、大道(だいどう)橋を渡る。この付近は道路がカーブしアップダウンするので行き交う車輌
の数こそ少ないが、通行には注意したい。
 三条入口のバス停のところには、大きな看板がある。「曼珠沙華寺呼び戻しの鐘」などと書かれている。曼珠
沙華寺は浄宗寺という寺で秋になると境内は真っ赤な彼岸花でおおわれるという。江戸へ出稼ぎに行った息子
が帰らないので、早い帰郷を願って寺の鐘を叩いたという。軒先には小ぶりの鐘が吊るされていて、今も気軽
に叩けるようになっている。戦時中金属供出に応じてこの鐘は寺を出たが、終戦後、無傷で戻されたという。
又、昭和30年盗難にあったが半年後、無事に見つかって寺に戻ったという。正に寺へ戻る鐘だ。
 この付近からは大塚山の頂上が尾根の先に見える。県道のやや南側の右手には三條公民館があり、万葉
ロード臨時駐車場との看板があった。数台の駐車が可能だ。道路が右カーブする左側には旧道の広い路肩が
花壇になっている。その先の左手に万葉ロード入口=大塚山の登り口があり、腕木型の案内標識がある。
 路傍には万葉集の歌の書かれた木札が所々にある。左にガードレールに囲まれた未舗装道路が丁字路で
分岐する。ここから万葉集の歌の木札が多くなる。民話「罰当たりの石」を書いた大きな看板のある僅か先、左
側の山側に溝径が分岐している。古くからの径で、これは登れない。林道の終点にはトイレが1台ある。
 左手に傾斜の急な斜路があり、右手には丸太の段径がある。左右ともに中段の広場で合流する。ここにも仮
設のトイレがあり、西側の展望が開けている。広場の左側には手摺柵のついた急な段径が延びている。これを
登ると大塚山の頂上に出る。
 広場の右側にはスロープの山道があり、南側の尾根筋で北へ向き直って山頂に至る。途中、東側の展望台
への小径がある。
 東側から北側にかけて300度の展望がある。一番高いところには三等三角点の標石と歌人を紹介した看板
がある。真北には細い踏み跡ながら下り径がある。東屋やベンチテーブルがある。

A この付近からは鬼子母神堂が、木立を透かして山頂近くに見られる。
下手な写真ではお堂は色彩不明でわからない!!

 B−3 バス停弓木寺下から
 上総中野駅→0.20←(三条入口南)万葉ロード入口→0.10←田代滝入口→0.10←バス停弓木神社前
→0.05←弓木寺下→0.10←丁字路の網扉→0.20=0.15←小ピーク→0.15←大塚山

 上総中野駅下車。駅前の国道465号線を右折し、東へ進む。駐在所の先で、県道177号線へ右折する。堀
切興津踏切を渡り、大道橋を渡る。三条入口のバス停の付近からは大塚山の頂上が尾根の先に見える。防火
水槽の丸い赤い標識のある左手が万葉ロードの入口になっている大塚山の登り口だ。
 更に県道を南へ進む。下台バス停付近から左手に大塚山の頂上が見える。左手に田代滝への分岐を見送
る。右手に弓木(ゆみぎ)神社の鳥居と社殿がある。バス停弓木寺下に近づくと道路の西側が円弧状に拡がっ
ている。東側には細い道路と水色の倉庫があり、この道に入る。
 道路を道なりに左へ曲がって、東電柱弓木138柱のところで民家の前に出る。右側の未舗装道路に入ると、
その先に白いガードレールが見える。この道を進む。網の扉の前、左側に分岐があり、こちらへ曲がると又網
の扉がある。この扉を開閉して進むと又今度は右手にT字路型に分岐があり、右手の坂道に入る。この付近、
周囲には竹が多い。
 溝径が尾根筋に変わると尾根の左右に巻き径がついている。尾根筋にも踏み跡があり、こちらにマーキング
もある。ゆるい登りで尾根筋を進むと老大木の脇を抜けやせ尾根になると西側の景色が見下ろせる。左に直
登路右に巻き径、二つ目の小ピークも右の巻き径の方が紛れがない。赤白のポールの転がる北側の合流点
を過ぎて鞍部から緩い登りで頂上南側の分岐に出る。左側は下草のよく刈られた斜面で桜の木が植わってい
る。幅の広い、左側の径道はトイレのある広場にほとんど水平路で進んで、頂上を巻いてしまう。右側の道路
はヘアピンカーブの砂利舗装で細い径を右手に分岐させたのち東屋の下に至る。右手に分岐した方は枝木を
埋めた段径を上って頂上に達する。三角点の石標とこの地の歌人を紹介する看板がある。左手には丸太の椅
子が並び、広い展望がある。真北と西よりに下りの径がある。

B 万葉ロード駐車場 曼珠沙華寺入口 150m先 万葉ロード入口300m先 赤い屋根

 B−4 西畑駅・弥喜用から
 西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.05←弥喜用→0.45=0.35←大塚山

 西畑駅下車。無人駅だが、公衆トイレがある。国道465号線に出た東角を右へ曲がる。バス停西畑小前が
ある。製材所とバス停バス停弥喜用(やきよう)の角で右西へ曲がり細い道路に入る。三叉路は右へ曲がる。
集落を抜けると左へカーブして緩く下る。左右に未舗装道路が広がっている。やや左手に入りくんだところがあ
って、進むと向い側にイノシシ用の罠がある。−いずれ移動される可能性もあるが−斜面には溝径の地形が見
られ、これが急斜面で切れ落ちている。この付近には標識もマーキングもないので、入口は見つけにくい。その
V型の地形の右手にロープがあるがこれも目立たない。V型の地形を谷や川に見立てれば、左岸にあたる位置
へ登る。奇麗な竹林の外れで、この左岸を登る。又は、このV字型の地形の右岸にもう少し楽な踏み跡がある
のでこれを登る。疎らな林の中を右よりに、右下に倒木ならぬ枯れ竹で埋った溝径から遠ざからぬように進む。
 正面に尾根筋があって溝径は右へ折れるので、「右岸」のときはこの付近で溝径を渡って「左岸」へ踏みかえ
る。右下は奇麗に手入れされた竹林だ。左下の溝径の枯れ竹が減ったところでこの溝径に降りる。左手の尾
根は低くなり、石門を思わせる岩肌の切り通しがある。
 径は尾根筋か左に巻くことの多い特徴の少ない穏やかな径になるが、大きな倒木のために径が塞がれてい
るところが一ヶ所あるので、丁寧に乗り越えたい。右に尾根を置く径から左に尾根を置く径へ踏みかえるところ
でやや狭い切り通し状の地形のところがある。逆方向のとき、尾根の東側を巻いている径の下にもう一本下る
径があるので、こちらには入らぬこと。
 右後から西畑駅庄司からの径を合流させたのち、右下へ下る溝径を見る。ここでは左側の尾根筋を選ぶ。痩
せ尾根から傾斜を強めて大塚山の頂上に至る。右下の溝径は山を右側に巻く径でほとんど水平に進んだ後、
コンクリート舗装道路のUターン箇所に出る。左へ進めばトイレのある広場から頂上へ行く。右へ下れば万葉
ロードで三條へ下る。

C田代滝
 川回し(流路の短絡)によって造られた人工の滝です。旧河道を下って滝の下流に出られます。
 上総中野駅→0.20←(三条入口南)万葉ロード入口→0.10←田代滝入口→0.10←田代滝前

 バス停三条入口、下台を経て、バス停田代の僅か南、県道が左カーブしている所、東側に田畑への道路が
下っていて、田代滝入口の標識がある。県道の左右に路肩の広いところがあるので、車は県道より中に入れ
ないほうがいい。
 道路はすぐに未舗装道になり、三又分岐に出る。左へ進むと右側は河岸段丘の田畑の崖で、道路は北向き
から東、南向きへと右へ曲がって行く。右手の崖の中から水音が聞こえる。用水路のトンネルで、その中が小
さな落差を持っていて水音を立てている。道は右山の裾を縫う細い山径になる。すぐに西畑川の左岸に出る。
上流に田代滝が見える。

B お寺の境内のの花と大塚山(彼岸花)

D殿中山 ●263  兜野山 ○230
 すぐ北側の三條大塚山より高く、他の地域に重なりのない名前です。害獣避けの金網が山を南北に縦断して
張られましたので、これに沿って尾根筋を辿ればわけなく山頂へ行かれます。しかし何の標識も展望も有りま
せん。
 D−1 南側から殿中山へ 北側から兜野山へ
 上総中野駅→0.20←(三条入口南)万葉ロード入口→0.10←田代滝入口→0.10←バス停弓木神社前
→0.05←バス停弓木寺下→0.10←東電柱弓木163柱左折→0.10←峠→0.10←殿中山
 峠→0.05←兜野山

 上総中野駅下車。駅前の国道465号線を右折し、県道177号線へ右折する。三条入口のバス停から、更に
県道を南へ進む。バス停弓木寺下から南へ進む。左側二本目のコンクリート舗装道東電柱弓木163柱のとこ
ろで左折する。もう僅か進むと第二倉庫バス停だ。この付近は道路の路肩が広く、駐車が可能だ。
 コンクリート舗装の坂道は、二軒目の農家の玄関で左へヘアピンカーブして、未舗装になり今までの道路を左
下に見る。すぐ分岐があり左側の山裾を登る道を選ぶ。左側に傷んだ鳥居と石段がある。別所に合祀された
神社跡への参道を見送る。竹林の中へ差し掛かって左カーブする。右カーブして溝径になると分岐がある。さら
に右へ進むと害獣避け金網の張られた尾根筋の峠部に出る。
 峠部には金網が扉になっている。この扉を開閉して金網の東側に出る。この金網は最近造られた。作業のた
めの切開きに沿って、孟宗竹の切り株を踏んでかなりの急坂もわけなく進める。年が経てば通行不能の可能性
がある。小さなピーク一つのあとの頂上が殿中山だ。喬木の中で展望はない。
 峠部の金網の扉の東側に出る。南側へ金網に沿って進む。一部急なところもあるがすぐに長細い尾根筋を
進む。マテバシイの枯れ枝を踏んでピークに進んでも何の標識もないが、峠を挟んだピーク兜野山の頂上だ。
すぐ南側は小さな崖の下に林道が見える。

 D−2 北側から殿中山へ
 上総中野駅→0.20←(三条入口南)万葉ロード入口→0.10←田代滝入口→0.10←バス停弓木神社前
→0.05←バス停弓木寺下→0.10←丁字路の網→0.15←殿中山

 上総中野駅から県道177号線を進んで、バス停弓木寺下を目指して南へ進む。バス停のわずか北側に水
色の倉庫が東側にある。ここから狭い舗装道路を東へ入る。道なりに直進する。民家の前で舗装が切れる東
電柱弓木138柱のところまで進んで、右側の未舗装道路を登る。左手に分岐のある金網の扉の前に出る。左
手の分岐は大塚山へ至る径だ。扉を開閉して直進すると広場状の広い三又に出る。右側の広い道路は細くな
りながら、緩く登っている。直進は緩く下っている。左側の斜面には枯れ枝や枯草に覆われた溝径らしきものが
登っている。
 右南側の分岐を進むと徐々に幅を狭めながら緩く登る。三叉型の分岐は右側を選ぶと、その右側に先ほど
扉で抜けた金網がある。この金網は更に右側のピークへ曲がり込んで離れたりするが、この金網にそって平
らな径を進む。
 左側が小尾根の末端部で踏み跡がある。このまま金網に沿って急坂をいとわず進めば左側に竹林、右側に
金網の扉、金網の向こうに共聴アンテナを見る。右に曲がったわずか先が一番高い。殿中山だ。
 左側の小尾根の末端部に踏み跡がある方へ進むと、緩やかに高度を上げる奇麗な踏み跡が続く。小尾根を
越えると、お盆状の谷の竹林の上に出る。左側に水平な踏み跡が二本見えるが、これらには入らず、右手へ、
尾根の上部へ進む。踏み跡らしくはないが、歩きやすい。すぐに金網に突き当たる。その金網の向うには共聴
アンテナが見える。左へ折れるとわずか先が一番高い。殿中山だ。

B 浄宗寺 この日は法要があり、開いている。向拝の脇に呼び戻しの鐘がある。

 D−3 せせらぎの滝
 せせらぎ橋に近いバス停大坊の東側に長い参道を持った妙厳寺があり、境内には樹齢430年、天正年間
(1573年〜1592年)に植樹されたオオスギ二本が本堂の前に並んでいます。幹周り5.2メートル、高さ25
メートル。ほかにスダジイも大きい。
 総元駅→0.15←戸越踏切→0.05←(西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←)
交差点(バス停新船塚橋南側)→0.15←せせらぎ橋→0.10←せせらぎの滝

 総元駅は無人駅で、ホームに降りて西よりに二つの出入り口がある。右側がトイレの入口で左側が改札口
だ。待合室のベンチが並んでいる。駅舎の東半分は黒原公民館になっている。表通りの国道465号線に出
て、左へ曲がる。丁字路で左に曲がり、笛倉(ふえぐら)橋を渡る。踏み切りの先で西畑駅からの道路と合流
する。新船塚橋の南側だ。左へ曲がり、南へ進む。宇筒原、大坊のバス停を過ぎて右手にせせらぎ橋がある。
広い道路が分岐している。ゆるい坂道を登ると右側にせせらぎの滝体験農園の看板がある。これを進むと右
側に果樹園と販売場が見える。その右側へ道路を分岐して進む。
 正面に休憩ベンチがあり、右手に駐車場とたけのこ、果実の直売場とがある。左手奥にはベンチがある。こ
こまで進むと湾曲した河岸の岩壁を流れ落ちる滝が眺められる。清潔感にあふれた気持ちのいい滝だ。
   バス停百鉾(もふく)

 D−4 せせらぎ橋を渡って北側から殿中山へ
 総元駅→0.15←戸越踏切→0.05←(西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←)
交差点(バス停新船塚橋南側)→0.15←せせらぎ橋→0.05←分岐点→0.15←丁字路の網の東側
→0.15←殿中山

 総元駅又は西畑駅からせせらぎ橋を目指す。橋を渡るとせせらぎの滝体験農園への分岐が右にある。その
まま広い舗装道路を直進すると左後側にコンクリート舗装の道路が分岐しているが、そのままアスファルト舗装
道路を直進する。道路は工事中で将来は県道177号に繋がる。道路の終点から盛土の斜面を下るとこれまで
右手にあった谷の沢筋の径になる。この谷を左へ横切って狭い山道で谷の左岸の斜面をトラバースする。すぐ
に未舗装道になり、左手に広い分岐がある。このまま進めばすぐに金網の扉の前に出る。この幅広い分岐を
左へ曲がる。
 ここは三條大塚山の尾根筋の南端で、殿中山を北側から登る径になる。以下はバス停弓木寺下から殿中山
を目指した案内と同じだ。
 2009年の春、せせらぎ橋からの道路の終点に平田トンネルが開通した。

B 万葉ロード入口

 D−5 せせらぎ橋を渡って東側から殿中山へ
 総元駅→0.15←戸越踏切→0.05←(西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←)交差点
(バス停新船塚橋南側)→0.15←せせらぎ橋→0.05←分岐点左へ→0.15←切り通し部の分岐点
→0.10←殿中山

 総元駅又は西畑駅からせせらぎ橋を目指す。橋を渡るとせせらぎの滝体験農園への分岐が右にある。その
まま広い舗装道路を直進すると左後側にコンクリート舗装の道路が分岐している。やや急な道路で左に向き直
る方向の道路は尾根筋で舗装が途切れる。正面にはやや下りの未舗装道があり、右手にはやや登りの未舗
装道が分岐している。右手の未舗装道は左側に山筋の道路だが、これが痩せ尾根になって、左右の崖が切
られた溝道になる。
 この未舗装道路をそのまま進むと、竹林の盆地で道路は尽きる。周囲の山並の内、右よりのわりと低いとこ
ろを目指す。尾根筋には北側へのくだりの踏み跡があるが、これは北側からの径で、左側の緩い尾根筋を竹
林の中を登る。
 左右の崖が切られた溝道のとき、左手の崖に小さな踏み跡がある。これを登った場合は、林の中に薄い踏み
跡があり、マーキングもあって南へ進む。二回の曖昧な鞍部のあとの小ピークで右へ折れて細い杉林の中、幅
広い緩やかな尾根筋を進むと頂部に出る。

 D−6 バス停平沢ダム入口から 殿中山と兜野山
 総元駅→0.15←戸越踏切→0.05←(西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←)交差点
(バス停新船塚橋南側)→0.15←せせらぎ橋→0.10←東電柱宇筒原144柱右折→0.25=0.20←
峠→0.10←殿中山
 東電柱宇筒原144柱右折→0.25=0.20←兜野山→0.05←峠→0.10←殿中山

 総元駅又は西畑駅からせせらぎ橋を目指す。更に南へ進み、バス停平沢ダム入口、平沢ダムへの道路の丁
字路、平沢橋。その南側で、西右側の丁字路に入る。東電柱宇筒原144柱のところだ。右折してすぐ左折して
表の道路と並行した道路を南へ向き直るとすぐに狭い角度の三又分岐がある。これを右へ進んで緩く坂を登
る。右へ曲がって田の脇から左山の急坂の道路になる。左へ急カーブする。右に分岐があるが、舗装道路の
ほうを進む。右にわりと大きな小屋、未舗装の分岐が二ヶ所あるが、いずれも舗装道路を道なりに進む。右側
に小さな小屋掛けの作業小屋のある脇を進むと未舗装の道が分岐している。右後ろ寄りと、右前の二本、K字
路型になっている。
 右前方の未舗装道路のほうへ進む。周囲は竹林になって道はどんどん狭くなり、やがて山道になって段道を
少々登って金網の扉の前の「峠」にでる。金網に沿って右へ進めば殿中山で、左へ進めば兜野山だ。
 K字路型の分岐を右に見送って更に舗装道路を進めば、坂の頂部に達して未舗装になる。左手にコンクリー
トの塊とマンホールの蓋が見える。水槽だ。右手の一段高いところに金網が張られている。やや低いところから
これに登り、金網に沿って右手へ戻る方向へ進めば右手のピークが兜野山だ。そのまま金網に沿って進め
ば、扉の前の「峠」にでる。金網に沿ってさらに進めば殿中山だ。
 未舗装道は南へ向かって緩く下っているが竹林の広場で尽きる。

B 田代滝入口の標識

E弓木高塚山 ●242
 E−1 会所入口側から
 殿中山兜野山登り口東電柱弓木163柱→0.15←バス停会所入口・交差点→0.05←防火水槽
→0.25=0.20←弓木高塚山

 上総中野駅から県道177号線を南へ進む。バス停弓木寺下附近には旧道の広いところがあって路肩への
駐車が可能だ。それは、殿中山と兜野山の登り口になる東電柱弓木163柱付近のすぐ南側にあるバス停第
二倉庫も同じで、車止めの縁石に低いところがあって、歩道該当部よりも中に広いスペースがある。バス停会
所入口の交差点から更に南へ進むと、コンクリートの蓋がされた防火水槽がある。
 その脇から田畑の径を目指す。害獣避けの金網の扉の前へ進む。杉の木立がわずか途切れたところに未
舗装道路がある。扉には入らず、金網に沿って右手に登ると又、扉がある。道路は右へターンしてすぐに出て
くるのだ。三番目の扉を開閉して未舗装道に進むと、すぐに道の終点になる。孟宗竹の林の中の斜面になる
が、踏み跡のようなものはない。そのまま東へ高度を上げるとすぐに尾根筋に出る。右手のピークを竹の中を
進む。
 ピークからは竹は少なくなり、狭い尾根筋で下るころは踏み跡も明瞭になる。今度は急登になる。左にそれる
巻き径に誘われないように直登すると、頂上に出る。展望はない。北東方向に幅広い緩やかな尾根が見下ろ
せる。

 E−2 平沢側から
 せせらぎ橋→0.10←東電柱宇筒原144柱→0.10←バス停たけのこ村→0.10←バス停平沢共同館
→0.05←東電柱平沢36柱右折→0.10←山崎→0.10←弓木高塚山

 総元駅又は西畑駅からせせらぎ橋を目指す。更に南へ進み、バス停平沢ダム入口、バス停平沢共同館を経
る。この平沢農村共同館の敷地にはゆとりがあり、駐車は可能だ。低い山の切り通し状の南側右手の坂道に
入る。東電柱平沢36柱の向い側だ。最後の農家への私道を左手に分ける右カーブののち、周囲は竹林にな
る。右に竹林への分岐を見た後、左後への坂道が分岐している。
 左側の山肌が壁状になり、左へ急カーブする。その地点から直線に変わって間もなく、左手の山肌1段上に
並行している未舗装道路へ登る。更にもう1段上に並行している踏み跡へ登りかえる。竹林に入る車輌の轍が
右手に消えるところまでの左手の斜面の切れ込みを狙う。並行している踏み跡に登ったら左後へ向き変わり、
尾根筋の先端へ向かうと尾根筋に薄い踏み跡がある。
 「右に竹林への分岐を見た後、左後への坂道が分岐している」その後その坂道は右カーブして向き直ると、
三又分岐に出る。この分岐を右へ進む。雑木、蔓類の為に、幅の広い未舗装道路なのだろうが通行不能にな
る。これをかわして尾根筋の先端のところ左手の斜面を無理登りすると、尾根筋の踏み跡に出る。「斜面の無
理登り」に適当な箇所が見あたらない場合、崩壊で狭くなった道路の踏み跡が再び広くなるところで、左手の斜
面の上に踏み跡を探す。
 尾根筋は踏み跡こそ薄いが、枝や倒木の邪魔少なく、地形図では表現されない小さなピークのあと、急登し
て高塚山の頂上に出る。

Dせせらぎ橋

 E−3 平沢入口側から
 殿中山兜野山登り口東電柱弓木163柱→0.15←バス停会所入口・交差点→0.05←防火水槽
→0.05←バス停平沢入口→0.20←弓木高塚山

 バス停会所入口の交差点から更に南へ進むとコンクリートの蓋をされた防火水槽がある。その脇から田畑の
径を目指すことも出来る。更に道路を南へ進むとバス停第三倉庫の南側に東へ分岐する丁字路がある。バス
停平沢入口なのだが、傷んだバス停標識は読み取れない。ここで東へ曲がる。山裾は害獣避けのフェンスが
張られ、赤い鳥居のところでこのフェンスの中に入る。簡素な社がある。祭神は弓木神社に合祀されて、今は
無主の社だそうだ。右側には幹が洞(うろ)状になった大木もある。御神木だったのだろう。社の左側から薄い
草の中へ進む。孟宗竹の林の中なので草は少ないが倒れた竹をかわして進む。右手の山が尾根筋になったと
ころでこの斜面を目指す。踏み跡はない。孟宗竹ばかりの林なのに3本の太い木が混ざる。一本は杉で、目の
高さほどのところで変に幹が膨らんでいるのが特徴的だ。細い踏み跡が緩い傾斜で数本あるが、更に尾根筋
を直登する。尾根の左側を巻く位置に薄い踏み跡があって、尾根筋に合流する。
 尾根筋の径は尾根が狭くなると明瞭になってシイの並木になる。正面が急登になって、木の根が段径を造っ
ているのを登る。この山には珍しい露岩を踏む。右へそれて急登を避ける巻き径がある。しかし右下が流れて
狭い斜面の径になってしまっている。北東側の尾根との取り付きに出て、左に急登すれば頂上だ。露岩の位置
からそのまま直登してもわけなく頂上に達する。
 赤い鳥居の神社のわずか先に、もう一つゲートがある。これに入ると斜路が東へ延びている。周囲が背の高
い孟宗竹の林になると、径の草は少なくなり、左西へ折り返す。枯れた竹が径を蓋うが、幅があるので通行に
は差し支えない。かなり西へ進んで、この幅も径もなくなる。竹林の中、大木がある。右手に折り返して獣径ほ
どの踏み跡を進んですぐ左手の尾根筋を急登する。踏み跡はないが、足がかりに問題はない。尾根筋の左側
に薄い踏み跡があって尾根筋に出る。以下は、神社からの登りと同じだ。 道路からいきなり登りになる。途
中、径がなくなり尾根筋を頼りに急登するので、慎重に進むことだ。
 これらの山は筍の季節、瓜田李下、紛らわしいので入山しないほうがいい。

D 平田トンネル 東側

F頭見山 ●289
 バス停弓木第三倉庫→0.25=0.20←切り通し→0.10←298、299標分岐→0.05←頭見山

 バス停弓木第三倉庫はバス停会所入口の南で、防火水槽とバス停平沢入口とのほぼ中間だ。西側には二
本道がある。その内、北側の未舗装道に東電柱弓木214柱とバス停の標識が並んでいる。民家の脇を抜け、
草の轍は左右に分岐する。ここは左手へ緩く登る方へ進む。害獣避けの金網の扉を開閉して進む。右側が
山、左側は金網と浅い谷の地形。右側から古い崩落があったり、枯れた太い竹が倒れてこれが若干径にか
ぶったりするが、全体的には幅の広い歩きやすい径だ。切り通しの地形を抜けて、南北の尾根の西側を進む
が、東側には尾根筋直進の径もある。これに入る必要はない。痩せ尾根筋でも幅が広く、ほとんど同じ高さで
ピークを数回左に巻く。
 298、299の境界見出標の数字を見るところもピークを前にした痩せ尾根だ。径は左下に巻き径で続いてい
るが、ここで斜面を直登する薄い踏み跡を進む。291標の境界見出し標のある盛り上がりから右西へ進む。緩
い登り径は落ち葉で覆われた広い頂上の中央には石標がある。頭見(かしらみ)山で、石標には山と大きく彫ら
れ、反対側には三角点(旧字体)と彫られている。展望はない。南側には未だ幅広い径が続いている。
 県道177号、杉戸林道分岐の僅か南側に大森406柱で西側に分岐している農道から
北へ進んでも頭見山に至る。
 杉戸林道分岐→0.15←分岐→0.20←潅木の平地→0.20←298、299標分岐→0.05←頭見山

G犬石山 ●180
 G−1 総元駅から
 総元駅→0.20←十字路→0.10←林道から分岐→0.10←犬石山

 総元駅駅舎の東半分は黒原公民館になっている。自転車置場の先、曽根町踏切を渡る。不動滝を案内する
看板がある三又を左へ進む。不動滝遊歩道の看板があってこれは右下へ案内している。不動橋の下には川中
島があって、上流には川幅いっぱいに広がった河床の差が見える。道路の周囲が田畑から山になると、舗装
道路の路肩にはユキノシタが葉を広げている。割りと長いトンネルには複数照明があるが、足元のためには懐
中電灯を取り出したい。新道との十字路を卓とやや左へ登り、防火水槽のある丁字路を右へ曲がる。川畑の集
落を抜けると道路はアスファルト、コンクリート、砂利と舗装が変化する。右手に竹林があった先、道路は岩の切
り通しを抜ける。
 その右手後、加減に分岐する山道がある。標識はないので、道路の岩肌に気をつけたい。北へ向き直った
径は右手に尾根筋を置き左側を巻く。その右側の尾根が低くなったところに白い看板がある。犬石の昔話と最
近これを修復したことが述べられている。高さも幅も1.5メートルくらいの不整形の岩があり、東側にはお供え
物も注連縄もある。大きな犬のうずくまった姿だといい、欠けていた頭石を再発見して接合したという。
 北側にみえる急登の尾根に対して左右に巻き径があるが、この急登の尾根径を進むと僅かで基準点の標識
杭のあるピークに達する。

 G−2 総元駅または西畑駅から
 総元駅→0.15←戸越踏切
 西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←新船塚橋→0.05←戸越踏切
 戸越踏切→0.25=0.20←林道分岐点→0.10←犬石山

 総元駅前から表道路、県道に出て左折西へ進む。笛倉橋で左折、戸越踏切を渡る。
 西畑駅から東へ進んですぐ右折南へ進む。新船塚橋を渡って三又を左折すると、戸越踏切に出る。
 踏切の西側には二本の道路が南へ向いている。東よりの太くて低いほうを進むと左へ曲がりながらSカーブ
する。変則的な交差点の東側、丁字路(東電柱黒原181)を右折、南へ緩い斜路を登る。養鶏場の脇を抜ける
と道路は大きくカーブする。南へ向き直ると、分岐に出て左へ進む。色の塗られたガードレールで未舗装道路
の終点になる。ガードレールの右端から細い山径に入る。右側の尾根筋が下ってきて、この痩せ尾根に踏み替
える。尾根筋の左右に踏み跡が分岐しているが尾根筋直登の急斜面を登ると僅かで基準点の標識杭のあるピ
ークに達する。東と南に尾根筋が下っているので南へ進む。降り切った斜面の先、左手に岩と看板がある。犬
石だ。

E バス停竹の子村とたけのこ村

H湯倉高塚山 △178.6
 西畑駅からが一番楽な道です。楽な順に並べました。
 H−1 西畑駅から
 西畑駅→0.15←国道左折→0.25←湯倉高塚山

 西畑駅から国道465号線を東へ進む。道路の右側だけに歩道がある。湯倉橋は本多家の家紋にまで気を
使ったように歩行者用の側道橋があるのは嬉しい。右下には川面が、右上には水流で攻撃された高い岩壁が
遠望される。その後も右下には川面が見える。赤い欄干の瀬越(せごし)橋には歩道がないので行き交う車輌
に気を付けたい。その先の狭い車道の交差点で左折し、林道雨ヶ堀線を北へ進む。
 瀬越橋の下の川はその僅か下流で小さな滝を造っている。せごい、せごし滝はこの橋の僅か下流で川中島
の岩塊を巻き込んだあと、滝になる。東側の交差点で右折した東電柱湯倉94柱の先には右岸へ下りられる小
径が有り、川原に下りられる。
 林道雨ヶ堀線のアスファルト舗装の坂道を進んで、山中の二軒屋を見たあと、未舗装道路になる。ほとんど水
平の道路には轍がついている。この未舗装道路が尽きても、山道の幅は十分広い。切り通し状の小さな「門」
を抜けると右手に視界が広がる。ここで左手後の小ピークへの踏み跡を探す。一歩進んだ左手からひと登り
すると、二本の補助杭に囲まれた三等三角点の標石がある。

 H−2 東総元駅から 1
 東総元駅→0.10←国道分岐→0.10←池の三又→0.10←トンネル→0.05←左後ろ合・右前分岐
→0.10←湯倉高塚山

 東総元駅にはトイレはないので、そのつもりでいたい。国道465号線に出て西へ向かう。南側にだけ歩道が
ある。北側に道路が分岐している。東電柱小谷松95柱。右手には資材か廃材がストックされている。この道路
に入ると川の右岸の道路が左岸に変わり、右側に池があり、左手に花壇のある三又を右へ進む。ここから未
舗装道路になる。シイタケ栽培場に挟まれた道路は十分広く右へ折れた道路はトンネルに入る。
 光線の加減によっては足元が全然見えないわりと長いトンネルなので、照明器具は持参の上使用したい。北
側の出口付近は崩落で路面は荒れて通りにくくなってはいるが、徒歩の通行には何の支障もない。右手に視界
が開け、今度は左に山を置いた径になるが、これが山肌からの崩落の土砂によって狭いものになっている。再
び広い径になると左後ろから広い径が合流する。池の三又から民家の付近を通って来た径だ。ここから径は尾
根径になる。右手に尾根径が続き、左下へ緩い下り径が分岐している。ここではこの左下への緩い下り径へ進
む。径が登りに転じて右手の山肌に馬頭観音文字塔を見たあと、左手の視界が広がる。右側の斜面に細い踏
み跡を探して、ひと登りすると三角点のある頂上だ。

G 犬石トンネル

 H−3 東総元駅から 2 (西鍛治兼山 ●155)
 東総元駅→0.10←国道分岐→0.10←池の三又→0.15←高塚山・トンネル径との合流→0.10←
湯倉高塚山

 国道から北側へ分岐する道路に入る。右側に池があり、左手に花壇のある三又を左へ進む。左へカーブして
三角屋根の二階建て民家の前に出る。右手の一段高い平地へ折り返して上る。運動場を思わせる広場は農
場の作業場で、その右端、栗の木の立つ未舗装斜路に取り付く。
 山の中に入ったやや深い溝径は左右にカーブして高度を上げる。広い尾根筋の左肩を水平に進む径になる。
右手が尾根筋に変わったのち、その右手が低くなると径自身が痩せ尾根筋になる。右下には幅広い径が見え
る。高塚山・トンネル間の径だ。
 左手は小ピークになり、小さな踏み跡が丁字型に合流する。法塔山方面からのものだ。●155のピークを右
に巻くと高塚山への幅広い径に合流する。その方向のまま進めば高塚山へ至る。

 H−4 法塔山 ○140 西鍛治兼山 ●155
 法塔山の西側、地続きのこのピークが鍛治兼山で、別名西鍛治兼山ともいうそうです。地理院の地形図には
北東の別位置に鍛治金山の山名がありますので、こちらの方は西鍛治兼山とします。
 東総元駅→0.10←国道分岐→0.05←バス停久我原東丁字路
 久我原駅→0.15←バス停久我原東丁字路
 バス停久我原東丁字路→0.20←法塔山西丁字路分岐→0.25←西鍛治兼山・高塚山・トンネル径との合流
→0.10←湯倉高塚山

 久我原駅から表道路を北へ進むと陸橋を渡って国道の丁字路に出る。東総元駅から国道を進んで来ても同じ
くらいの時間だ。僅か西側にはバス停久我原がある。この丁字路の向かい側の山の斜面に草で覆われた左斜
路があり、これに入る。
 最初だけ下生えが多い。左右の木々が高くなると確実な斜路になる。しかし直ぐに古い小さな地滑り痕で径は
不明瞭になるが、それまでの方向で右山の斜面を進むと幅広い溝径のZカーブ箇所に合流する。この径で右
折する。左下は先ほどの斜面の下方で藪になって紛れてしまうものだ。
 谷の源流部に差し掛かると右折、一回のSカーブで峠の十字路に出る。峠乗り越し方向は下り始めだけ踏み
跡が明瞭だが、直ぐに曖昧になって、コンクリート法面の崖上の藪に至るものだ。峠の南側は細い登りの踏み
跡だ。峠からは左へ幅広い尾根径を登る。
 小さなカーブののち、右手の直登を避け、左手の巻き径を登る。この右手の小尾根に「弘化五年の石塔」があ
り、ここを法塔山という。その後右手は杉の植林になり、左肩の径をほとんど水平に進む。
 前方が開けるのは疎林状態の自然林との植生分かれの箇所で、踏み跡は丁字路に分岐する。左手は平地
の左肩から南へ向き直り、痩せ尾根へ変わっていく。右側の径は右手の杉の植林で多めの下生えを伴う。左手
は杉の木もその他の木々も疎らに生える自然林で、その生え分かれ部分に曖昧な踏み跡が続く。尾根が狭
まると小笹が疎らに被り、痩せ尾根は鞍部になる。小さく上りピークを左へ巻く径を繰り返す。別径に丁字路
型に合流する。右手東は池の三又へのもので、左へ進む。●155とこの付近のピーク群が西鍛治兼山だ。
僅か進んで右下の幅広い尾根径と合流する。高塚山とトンネルを結ぶものだ。

H 法塔山へはこの丁字路の向かい側の山の斜面に草で覆われた斜路があり、これに入る。

 H−5 総元駅から
 総元駅→0.20←筍農園前→0.15=0.10←分岐→0.20=0.15←竹の鞍部→0.15←湯倉高塚山

 総元駅から北へ進むと国道465号線これを渡る。狭いアスファルト道の坂道を径なりに進む。東電柱黒原
159柱の三又のところは左へ折れて、石垣を右手にして進む。ガーブミラーが有って道路が右へ曲がるとこ
ろ、直進すると砂利の道路になる。狭い分岐があり、左手が草の中に轍を見せる水平路、右がコンクリート舗
装の坂道で林の中の道になるところでは、この右手の道路へ進む。右手にこぎれいな家を見た後、林の中の
水平な道が続く。未舗装道が、左へカーブして筍農園の扉が遠望できるところ、柱上トランスをおく黒原249柱
の下で、右手けの踏み跡に入る。多少笹が被ってはいるが、「藪漕ぎ」と言うほどでもない、僅かに避る程度
だ。
 竹林を囲う金網の脇を通り、これが終わったところ、右へ曲がる溝径から左右に曲がって進むピ径になる。右
下の尾根からの径を合流させてからSカーブで小ピークへ登り、その後小ークを左右へと緩く巻き、痩せ尾根を
辿る径なって高度を徐々に上げる。右側の斜面に孟宗竹を見下ろしながら進む径では、径にまで生えた竹とそ
の倒竹をかわしながら小さく下って径の鞍部に出る。この「竹の鞍部」には正面にも右へ巻く踏み跡が明瞭にあ
る。
 正面の尾根筋に対して左下へ緩く下る径へ入る。更に下ると沢の源頭部を越える。右へカーブして緩く登ると
幅広い枝尾根に丁字路状に取り付く。左側は南西のピークに繋がる径で、右へ尾根筋を緩く登る。痩せ尾根
になって正面尾根が傾斜を強める所で、左下に分岐して水平に山裾を巻く狭い径に入る。非常に狭いので注
意が要るが斜面自身の左右の傾斜は強くないので落ち着いて進めば問題は無い。右側の山が低くなり、接近
した尾根筋が一段程度高い時に狭い踏み跡を辿って尾根筋の峠部に登る。尾根筋に踏み跡を見せる鞍部で、
十字に踏み跡が見える。左へ曲がって尾根筋を辿れば高塚山過ぎ南を巻く径に接続し、その背後のピークに
三角点がある。
 「竹の鞍部」から十字路の鞍部・峠まではもっと東寄りの尾根径もあるがそちらは「紛れ」が多い。

H 湯倉橋

 H−6 総元駅から黒原浅間山 ○140
 総元駅→0.30←黒原浅間山→0.15←分岐→0.20=0.15←竹の鞍部→0.15←湯倉高塚山

 総元駅からから国道465号線を渡り、狭いアスファルト道の坂道の二つ目のカーブミラーが左側に建ってい
る丁字路を右折する。小十字路を左折すると荒神様参道の石段の下に出る。右側に山道があってこれに入
る。孟宗竹の林の原を左に置いた急斜面の肩を辿る。
 石段の上にある荒神様の社殿は改築中でその脇に熊野神社の石碑がある。敷地の奥右よりに径があり、石
段からの径と合流して斜面の肩の径を進む。左手の孟宗竹を囲むフェンスの脇を進むが、これは直ぐに角に
出る。傾斜が強まった先ピークの広場にはかなり痛んだ石祠と思われる石が有る。くだりに転じて最初の鞍部
には東側に展望がある。二つ目の鞍部には4本に分かれた太い幹の木(ヒサカキ)があり、その左下にある広
い径に降りる。前項の径の途中鉄塔の脇から来た径だ。尾根径になって広い鞍部に出ると今度は太い木が二
本並んで門になっている。その間を抜けると急登に替わる。山包浅間講の小御嶽大権現文政十二年(1829
年)の石碑が大きい。更に急斜面を登ると青いトタンの浅間神社の前に出る。黒原浅間山の頂上は平で広い。
 大木が二本並んで門になっているのを抜けて薄い踏み跡を左へ水平に辿る。左下の斜面が浅い鞍部になっ
ている所でこれに降りて、浅間山北西に当たる位置の尾根筋に入る。踏み跡は薄く通行には判断が必要だ
が、急な斜面にかこまれた鞍部を挟むピークに踏み跡がある。二つ目のピークの後、浅い鞍部から急登で三つ
目のピークを目指すとその途中で別径に合流する。右折するとSカーブでそのピークへ高度を上げる。その後
は前項との重複を避ける。

I野々塚 △268.1
 山頂には二つの石碑が少し距離を置いて背を向け合っています。一つは法雨山。もう一つは妙見山と彫られ
ています。野々塚(山)の文字は手元の地図だけです。(法の字の右上、土は大と彫られています。石塔などに
用いられる異体文字です)法雨山の方が山名としては適切だったかもしれません。
 I−1 北側から
 総元駅→0.15←戸越踏切→0.05←交差点(バス停新船塚橋南側)
 西畑駅→0.05←バス停弥喜用→0.20←交差点(バス停新船塚橋南側)
 交差点(バス停新船塚橋南側)→0.15←せせらぎ橋→0.10←東電柱宇筒原144柱→0.10←
バス停竹の子村→0.10←バス停平沢共同館→0.05←東電柱平沢36柱→0.05←バス停平沢上
 せせらぎ橋→0.10←新道分岐→0.10←平沢ダム
 平沢ダム→0.20←大原橋
 平沢ダム→0.05←展望台→0.10←大原橋
 大原橋→0.10←未舗装道分岐→0.15←バス停平沢上
 バス停平沢上→0.10←無名橋(栄橋)→0.20←ゴルフ場裏入口→0.10←フェンス戸→0.20←野々塚

 西畑駅にはバス停西畑小があるが、小学校の開校時だけのスクールバス時刻設定なので、利用は出来な
い。バス停平沢上まで進む。自家用車の駐車場として適当な場所はないが、平沢ダムにはそのダム湖周回コ
ースの途中に複数の駐車スペースがある。これらの利用が可能だ。特に展望台ではダム湖が一望できる。駐
車場を借りるだけでは申し訳ないほどだ。南へ進んで両岸の道は大原橋で合流する。ピンクの蓮の花がみら
れる。南へ進む。右に未舗装道路を分け。左に飲食店に続く舗装道路を分けるとトンネルに入る。表の道路に
出て左折するとバス停平沢上だ。
 南へ山裾の道路を進むと、左手には赤い鳥居の神社がある。左に道路を分岐させて橋を渡ると、道路はやや
狭くなるが、今度は左前方の見通しがいい。山が迫り、谷筋の道路になるとゴルフ場の管理事務所への入口が
ある。この先から未舗装道路になるが、路面の状態はいい。右手にはフェンス戸があり、未舗装道路は山に突
き当たるまで直進している。(トンネルは無い)
 フェンス戸の脇を注意深くすり抜けて、舗装道路を進む。二回目のヘアピンカーブの直後、電波塔の前に出
る。鉄塔はフェンスで囲われているので、その周囲を廻ると、西側を除いた周囲に展望が得られる。採種園の
看板の前から桧の中木の小枝をかわして頂部を目指すと、植林を抜けたところで、法雨大明神の石碑があ
る。(法=異体字)僅か先には別の石碑が背を向けている。その台石には妙見山と彫られている。二つの石碑
のほぼ中間、僅か北西よりに、三角点の標石がある。桧の枝をかわして鉄塔の方向、東へ進んで戻る。僅か
な距離だが踏み跡がない。

H 久我原駅

 I−2 杉戸林道
 上総興津駅→0.05←家の田踏切→0.05←バス停植野坂下→0.30←植野坂上丁字路→0.20←
西原丁字路→0.10←荒田橋分岐→0.25←大森熊野神社→0.05←大森358柱分岐→0.10←
杉戸林道入口
 バス停平沢入口→0.15←林道分岐→0.05←ゴルフ場入口→0.20←杉戸林道入口
 杉戸林道入口→0.20←参道入口→0.10←野々塚・妙見山

 県道勝浦上野大多喜線177号の大多喜町先の南側、東電柱408柱のところには、急な坂道が南を向いて
分岐している。これに入ると、広域基幹林道筒森(杉戸)林道と看板がほかの注意看板と共に並んでいる。道
路の入口にはチェーンが張られ、施錠されている。林道の途中には妙見山国有林の看板が有り、杉戸林道の
標識もある。右側の樹林が途絶えた時、南に展望がある。
 左手山崖に、妙見山参道入口と書かれた標柱があり、鳥居と石宮が平成2年のものだと書かれている。林道
が左へ鋭角曲がりするところで、通り過ぎると11/13林班界標がある。ここの山径へ入る。直進する溝径へ一
歩進むと左手に細めの丸太の段径があり、これへ踏み替える。素木の鳥居をくぐって段径を登ると、石祠の前
に出る。新しい納札胴の上に古い屋根が載っている。うしろには風化した石祠が2基並ぶ。その一つの屋根が
新しい石祠に転用されたものだ。
 更に径は尾根筋を登るが、最初の二又は左を選ぶ。「□□□□雨碑」読みにくい文字が刻まれた菱形をした
鉄平石の碑がある。明治三十年(1897年)のもので、台座の石には妙見山と、人名が多数刻まれている。僅か
先には別の石碑があり、反対側には法雨大明神の文字が彫られている。その中間に三角点がある。これまで
の自然林が途切れて北東側は桧の林だ。

I 平沢ダム 中央に展望台の柵が見える。

I−3 大森から
 上総興津駅→0.05←家の田踏切→0.05←バス停植野坂下→0.30←植野坂上丁字路→0.20←
西原丁字路→0.10←荒田橋分岐→0.25←大森熊野神社→0.20←参道入口→0.10←野々塚・妙見山

 JR外房線上総興津駅下車。駅から西へ進み、植野坂入口丁字路から、バス停植野坂上へ進む。丁字路を西
へ進んで西原丁字路へ向かう。
 西原丁字路から北へ進む。三叉路は右側に直進すると荒田橋、八坂神社を通る。拡幅工事が徐々に進行中
の道路だ。その先の山並みに、鉄塔が小さく見える。野々塚山頂の鉄塔だ。大森熊野神社の石段の下に至る。
神社はかなり立派な社殿だ。市指定文化財、熊野権現本地仏がある。県道はこの西側に続いていて、その直
ぐ先に右側に未舗装の道路が分岐している。
 未舗装道路は左下の民家からの小径を合流させる。畑がきれいに耕され、その周辺は道路の手入れがい
い。右カーブし、左カーブのところには右後、右前に分岐がある。孟宗竹の林の尾根で右へ下り始める箇所か
ら、左へと尾根筋の山道へ入る。倒木も小木も少ない緩やかな径は尾根筋を左右にから見ながら進む。岩の小
さな切り通しののち、左の低い尾根筋がなくなると林道に出る。
 杉戸林道で向かい側に妙見山参道の標識柱があり、山道に入る。左に分岐して段径に入り、鳥居をくぐり、石
宮の脇を抜けて、妙見山の石碑の前に至る。三角点。その裏に、法雨大明神の石塔も有る。

J三又浅間山 ○120
 総元駅→0.20←バス停下原→0.05←東電柱三又84柱左折→0.05←小分岐右へ→0.10←
三又浅間山

 いすみ鉄道総元駅から東へ進み、黒原交差点で右折、バス停下原へ向かう。バス停は丁字路で右折して鷲
巣橋(わしずはし)を渡る。住宅地の十字路東電柱三又84柱で左折、住宅手目で左折し南側を山側へ進む。
幅広い未舗装道路が山に入ってすぐ、右手に狭い山道が分岐している。
 急な狭い径を進むと大権現の石碑が建つ。御岳山、石尊、大天狗、小天狗の文字と山包の紋が見える。脇に
は文政十二年(1829年)、別当延命寺ほか多数の文字が読める。更に急坂を上った山頂にはこじんまりした
社がある。北東から南西へ緩やかな尾根が続いている。

大多喜道の駅たけゆらの里

K鍛治金山 ●138
 国土地理院の地形図ではこの附近に鍛治金山の記入があります。全線コンクリート舗装と未舗装の混じる林
道が通じています。
 東総元駅→0.10←浄水場入口・日枝神社→0.15←石祠のピーク→0.05←鍛治金山

いすみ鉄道東総元駅から国道を東へ進む。浄水場の案内標識で左折すると日枝神社の参道、石段の前に出
る。右手の斜路は浄水場。左手のコンクリート舗装の斜路へ入る。右手は急な崖で2ケ所右後ろに岩段の細
い分岐がある。この路面の傾斜が緩むと未舗装になる。その後、道路の最高部と御思わせる箇所になる。左
手に小ピークがあり、狭い踏み跡を辿ると小石祠の前に出る。明治二四年(1891年)部田中の文字が読め
る。
 緩く下ると道路の左右が間知ブロックで固められた箇所を通過する。左右が切り通しになった右カーブ箇所
が最高所で切り通しを抜けた先で左側の踏み跡に入る。細い踏み跡の先はなだらかなピークで●138のも
のだ。
 その後、道路は小ピークの右側を巻くことが多く、下りが多くなる。     房総丘陵