嶺岡浅間

全般 △334.8              房総丘陵
 麓に昭和院と白滝教会、中間の山中に天狗の石面の祀られた祠。頂上には浅間神社と御嶽神社とがある信
仰の山。しかし嶺岡中央林道が山頂を走っているので、こちらから行けば、ほんの僅かな散歩になってしまい
ます。

@ 男坂

@白滝から
 バス停主基駅→0.40←白滝不動→0.20=0.15←天狗の祠→0.05←カーブと林道→0.15←
浅間神社=嶺岡浅間

 JR外房線鴨川駅下車。亀田病院発バス、東京湾フェリー行き、平塚本郷行き、木更津駅東口行き急行バスに
乗車。バス停主基(すき)駅下車。
 交差点を南へ進む。途中振り返ると、加茂川−鴨川の沖積平野越しに国境の山並みが眺められる。首筋に
無残な傷跡を見せるひときわ高いピークが、安房高山だ。
 正面に鴨川サテライト(場外競輪投票場)、右手に溜池のあるところから道路は右手に曲がる。昭和院の境内
に入ると、大銀杏(姉妹イチョウ)があり、その左側の鳥居から石段を登るのが男坂だ。
 舗装道路が左へ延びていて、その左側に白滝不動教会の駐車場がある。この女坂の道路を先へ進んで右に
曲がる所に、白絹の滝への細い径が左へ分岐している。これに入るとごく僅かで滝の正面に立つことができる。
 道路の左側に人一人分程度の大きさのトンネルがある。古い参道で今でも通行は可能だが、入口を見るだけ
にして右側の道路を進む。左手から住まい、事務所、信者会館、正面に拝殿、右手に男坂への下りの道が並
ぶ前庭に出る。拝殿に掲げられた白滝の文字の扁額は立派なものだ。
 事務所の建物の並びの中間に嶺岡浅間(みねおかせんげん)への登り口があり、建物の裏手に出る。大きな
水槽の脇からやや細い登山道を登る。沢筋自身の岩を刻んだ階段だったものを付替えたもので、白木の鳥居
を潜るところから、幅のある径に変わる。かなりの急斜面をゆるい傾斜のジグザグで高度を上げる。
 右手への水平な径に変わるところで左手へ進むと、石の祠の並ぶ祭壇の前に出る。天狗の石面が幾つか、
奉納されている。
 水平な径を進むと、左手に別の石の祠がある。尾根筋を踏み変え、右手に尾根筋を見る径になる。この右手
の尾根筋が終わりかけたころ標識があって、径を左手へ曲がる。この左カーブこ地点には北側に左巻き径と右
尾根径がある。南へ僅かに下って未舗装道路に出る。この道路を左へに折れて、僅か進んだ右手に草で覆わ
れた石段がある。右へ曲がってこれを登る。この道路の切り通しで寸断された参道を巻いたのだ。参道に戻ると
水平で幅のある広葉樹に覆われた径になる。
 竹藪の径に変わって、左手に石神様の祭壇がある。径の地面に水が沁み出てくるのを見ると仮設トイレと水
槽の跡がある。どちらも古く傷んだものだ。未舗装道路を横切ると石鳥居がある。平成19年と読める。浅間神
社の前に出る。右手のフェンス越しには急斜面の先、荒れ地が見えるが、好展望は北側にも望めない。未舗装
道を右手に進むと浅間神社のすぐ北側に出る。スカイスポーツのフライト台があり、ここからは北側全般、国境
の尾根が見渡せる。南側の藪の中に踏み跡を探すと参道の北側のフェンスの切れ間に出て、浅間神社の前に
至る。
 左手南側の樹林の中に三角点と御嶽神社の石祠がある。並行しているこちらの参道の方が踏み跡は明瞭
だ。更に南側の方が僅かに高い。
 「横切った」未舗装道路に戻って、南へ折れるとすぐに舗装道路に出る。嶺岡中央林道二号線で、嶺岡浅間を
案内する標識が取り付けられた。林業の伐採の進行により、一部南側に展望がある。
 「横切った」未舗装道路に戻って、北へ進むと、スカイスポーツのフライト台がある。北側の展望がいい。そこか
ら南側へ踏み跡を求めて斜面を登るとフェンスの端から浅間神社の参道の脇に出る。
 361又は360.8を三角点より高いこの山の標高とする資料がある。それは北側の斜面が採石場で削られる
前の山の標高だ。

@ 白滝不動教会 本堂

A巾着山 ●169
 白滝不動→0.10←巾着山(きんちゃくやま)

 バス停主基駅から鴨川サテライト(場外競輪投票場)へ向かうと右手に溜池がある。山ノ城(やまのじょう)橋か
ら右手に曲がって溜池と昭和院との間の未舗装道路を北向きに進む。坂道は左へカーブするが、ここで右側の
小さな盛り上がりを目指して、笹の中へ入る。尾根筋はヒトツバの葉で足元の踏みようもない。北側は切れ落ち
ているので注意したい。
 「房総山岳志」内田栄一氏によればここが巾着山で●330は雨乞山だとうことだった。

B熊捕山 ○320 
 嶺岡浅間→0.10←熊捕山(くまとりやま)

 嶺岡浅間南側の林道を西へ進むと日本テレコムの無線中継所がある。この鉄塔は遠くからでもわかるほどの
大きなものだ。林道熊取線との丁字路で、この角からフェンスに沿っ西へ向かい、ゆるく登る。フェンスの先僅か
で、右手に切開きがあり、小幅ながら北側が展望できる。何のためか小屋掛けがある。

C乞山 ●330 嶺岡花立山 ○310 
 嶺岡浅間→0.15←東電柱畑361柱→0.05←雨乞山
 嶺岡浅間→0.15←東電柱畑361柱→0.05←嶺岡花立山

 嶺岡浅間南側の林道を東へ進む。右側に林道が取り付き、左側のアンテナと展望のいい草地はフライト場
で、休憩所とトイレがある。左側山が高くなると右手が開けて南の展望がよくなる。東電柱畑357柱の箇所から
北側の斜面へ入るのは急斜面であること、藪状であること、踏み跡らしいもののないことなど、おすすめできな
い。さらに東側、畑361柱を見て、左手の藪の中に踏み跡を探して西へ向き直る。尾根筋、幅広い谷筋に踏み
跡がゆるく登っている。左側の盛り上がりが高いところで尾根筋に上れば狭い雨乞山の頂上だ。少ない木立越
しに南側が展望できる。ピークの西側が平地になっていて、雨乞いの祭事にも休憩にも多数の人がくつろげる。
 同じ東電柱畑361柱の箇所から道路南側に踏み跡を求め、東よりの斜面をゆるく登ると、ほとんど平らな嶺
岡花立山の頂部に出る。個人設置なのかもしれないテレビアンテナがある。林道の更に東側、東電柱畑364柱
付近から南側の崖を攀じ登り、踏み跡を道路と並行に辿ってもいい。藪をかわすだけのほとんど水平な径で、
一番高そうなところを左南寄りに求める。
 1996年から東京新聞房総版に連載された「房総の山50選」三浦一郎氏によれば、この●330が巾着山だ
ということだった。

@ 天狗の石面が幾つか、奉納されている。

D川代浅間山 ●279
 バス停追分→0.05←北川橋→0.15←熊野神社集会所→0.25=0.20←浅間神社→0.05←
中央林道(右折)→0.05←中央林道待避所→0.05←川代浅間山
 浅間神社→0.05←川代浅間山
 一戦場スポーツ公園→0.05←馬頭観音堂→0.10←龍光山入口分岐→0.10←左分岐左道路一本目
→0.15←左分岐道路電子会社看板→0.05←道路分岐(右は浅間神社へ)→0.05←中央林道待避所
→0.05←川代浅間山

 バス停追分から小学校の東側の道路を南へ進む。北川を渡る。十字路の向い側の道路が狭い丁字路では右
折する。棚田の案内標識と同じ方向だ。水田の真中の丁字路では左折の道路が太く、ここで左折して南へ進
む。突き当たりは川代(かわしろ)地区集会所で、勝福寺の境内は児童公園遊具もある。石塔も多く、鐘楼の奥
には毘沙門堂がある。東側には熊野神社があり、ここにも石碑や灯篭・狛犬などで古い石造物が多い。
 ここは西へ進む。道なりに左右に曲がりながら坂道を登る。右側に防火水槽があり、左側に流し台のある角で
は、その僅か手前を左折し急坂を登る。その後は「アスファルト舗装に分岐の方向を聞けば」いい。左手の垣根
の陰に家屋の有る集落を抜けると、林道を示す看板が有る。
 右手に金網に囲まれた浅間神社の社殿が有り、網戸を開閉して中に入ると湧水池がある。清冽な水が湧き、
柄杓が用意されている。その池の向うに石祠がある。その左手に奇麗に刈り込まれているが急な山道がある。
これを登ると途中、小嶽神社を経て川代浅間山山頂の石祠に至る。その左側には緩く下る径が続いている。
 右手の金網を見送って更に舗装道路を進むと直に中央林道に出る。正面の高みには工場の大きな建物が見
える。右折して、八岡(よおか)600柱の北側には道路の退避所がある。そこには奇麗な踏み跡が北側へ伸びて
いる。僅かな上下で川代浅間山山頂に至る。講の石碑と共に立派な石祠が立っている。東側にはやや急な踏
み跡が下っている。
 魚見塚から龍光山分岐を経て中央林道を辿れる。左右に別荘の入口や別荘地の入口になる道路が分岐して
いる。二子棚田の案内標識のある道路もその一つだ。嶺岡牧水飲み場跡の標識と園地、左手に工場が見える
と、川代の丁字路で右手が川代浅間山の茂みだ。

E川代浅間山から阿さみ塚を経て嶺岡浅間へ 阿さみ塚 △315.4 
 中央林道丁字路→0.05←中央林道待避所→0.10←阿さみ塚入口→0.05←テレビ中継所分岐
→0.05←別荘地分岐道路→0.10←雨乞山分岐→0.15←嶺岡浅間

 川代浅間山から中央林道を辿って嶺岡浅間へ行かれる。その途中には阿さみ塚または蒐塚(あざみづか)とい
う三角点ピークがあります。右手に別荘地の分岐と別荘の並ぶピークを眺めながら道路を進む。左側に展望が
いい。緩く右へ曲がったあと、振り返るとその道路の延長方向からも鴨川市が遠望される。右手の山の木立に
マーキングがある。急斜面は登れそうで登れない。やや右へ逸れて尾根を目指して左に戻ると、三角点の標石
と境界石が並んでいる。その後、尾根筋を選んで藪をかわして境界見出標と境界石を辿るとテレビの中継所に
至る。
 道路を西に進んで北側の盛り上がりが一旦途切れる所、畑386柱に奇麗な踏み跡が上っている。僅かな時間
でテレビ中継所に達する。境界石を辿って藪をかわしながら尾根筋を進むと阿さみ塚の三角点に至る。
 古い別荘や別荘地への道路を見送る。嶺岡七鈴鏡遺跡の標柱と雨乞山への入口を経て嶺岡浅間入口へ至
る。

@ 嶺岡浅間山頂の祠

F山之城城跡 ○297
 白滝不動→0.10←山道入口→0.10←とうしろ台分岐→0.10←カーブ地点→0.05←山之城城跡
 白滝不動→0.20=0.15←天狗の祠→0.05←カーブ地点→0.05←山之城城跡

 山ノ城橋で右折して溜池と昭和院との間の未舗装道路を進む。巾着山への小さな分岐を見送り、更に進むと
左手の山肌に溝径が分岐している。5メートルほど先には北側にガードレールもある箇所だ。
 南へ登る溝径は倒木と下生えを避けて土手を進む。2回目の右折のあと、小さな切り通しで尾根筋を踏み替
える。右手はとうしろ台(藤四郎台館跡)で、左へ折れる。右下に谷を眺める山道は数回ジグザグを繰り返して
明るい道に出る。左は天狗の祠へ下る径が直線的で奇麗だ。右寄りは少し下って未舗装林道に下って嶺岡浅
間に至る。この径のカーブ地点で左後ろの急斜面に足掛かりの少ない踏み跡が登っている。
 登って出た平地の先、土橋を渡ったピーク383杭の脇が一番高い。山之城(やまのしろ)城跡だ。北側には浅
い踏み跡が低い石垣と並んで下り、平地が繰り返される。青い杭400附近から急傾斜が強まり、竹薮に阻まれ
る。北側には下らない。

G貢城遺跡 ○50
 貢城(ぐじょう)遺跡は太尾橋南側の滝山の尾根筋にある中世城跡で曲輪、腰曲輪、土塁などが認められるそ
うです。
 バス停大里→0.10←太尾橋→0.15=0.10←尾根筋

 JR鴨川駅から東京湾フェリー行きバス、平塚本郷行きバスに乗車。バス停大里(だいり)下車。
 南側は公園で、陸上競技場とは駐車場とは隔てられている。この公園の中の径を進む。太尾(ふとお)橋の南
側の道路を西へ進む。左折して新しい住宅の前を進む。コンクリート道路の折り返し地点で西側の山へ入る未
舗装道路へ進む。途中に滝山分水工があり、その先を進むと明るい林の斜面に出る。これを登ると尾根筋の平
らなところに出る。更に尾根筋を辿って潅木の少ない幅広い尾根筋に踏み跡を求める。特段、遺構は認められ
ない。

H 鴨川漁港から魚見塚を眺める。

H魚見塚、大浦から ○108
 山の上から海面を見て魚の来るのを知って、漁師が船を出したという。それがこの山の名前の由来だというこ
とです。ここに近い鴨川青年の家の海岸では、天然記念物に指定された枕状溶岩が見られます。
 鴨川駅→0.20←加茂川橋→0.10←大浦バス停→0.15=0.10←魚見塚展望台

 JR外房線鴨川駅下車。バスお花畑行き、太海(ふとみ)フラワーセンター仁右ヱ門島(にえもんじま)入口行き
に乗車。大浦バス停で下車。妙昌寺南側の道路を登る。大きな境内の八雲神社へ入り、拝殿の前から左側の
径へ進む。
 拝殿の前の左側の径は民家の間を抜けて真っ直ぐ進むと、樹木に囲われた径にT字型に突き当たる。左側は
大浦より南からこちらの方向に入り、左に狭い径に分岐して登ってきた径で、土地の人間しか入らないほうがい
い径だ。右側は坂道が曲がり、石碑が並んでいる。
 更に登ると左側に拝所を見て、階段を登る。中央に手摺が設置してある。僅かな登りで神社の前に出る。社は
富士浅間神社だ。ここを山と解して浅間山としている書籍もあった。○106
 この右脇を抜けて進むと、魚見塚(うおみづか)展望台(塔)の下に出る。コンクリートのビル並みの造りで壁に
は鉄平石が貼られ、西側には大きな階段がある。回り込んでこれを登ると、樹林の頭を越して、鴨川市街と海が
眺められる。ここは像の土台部で、見上げても像の下部の裾の一部しか見られない。遠方から見ると、海に向
かって、天女が立っている像がある。天女の造形は仏像の現代アレンジだといい、地元の有名作家の作品だ。
しかし、この像の鑑賞ができるのは翼でもなければ、はるか遠方からか裾だけだ。その遠方から、かすかに眺
めたとき、嶺岡の山並みの最先端に、これが峻立しているのが見える。西側から鉄塔ばかり並んでいるのに,、
これだけ何かしらと思わせ、たいそう立派なものだと思われる。
 展望台(塔)からそのまま西側に下る緩い段径が、設置されている。下りきったところ、左南側に数台分の駐車
場と、公衆トイレがある。大変奇麗なものだ。真西には家が並び、道路が一戦場スポーツ公園へと続いている。
右北側には細い道路が東西に付いている。振り返ると樹頂越しに天女像の後姿が眺められる。
 八雲神社の拝殿の前にある左側の径を最初の民家で右へ曲がり、民家の脇を抜けて真っ直ぐに進むと、左
山右斜面の緩い坂の径が続く。魚見塚西側の駐車場に出て、展望台(塔)には北東側から取り付く。 

I魚見塚、一戦場スポーツ公園側から
 一戦場スポーツ公園→0.10←魚見塚展望台基部

 鴨川方面から国道128号線の嶺岡トンネルの北側入口手前から、左に分岐して嶺岡中央林道へ進む。丁字路
で林道に出て左折する。東へ進むと一戦場スポーツ公園への入口がある。
 左折すれば一戦場スポーツ公園の小さな駐車場複数と公衆トイレがある。
 直進し、飲食店、宿泊施設のある分岐を左後ろへVターンする。
 太海方面から国道128号線の新屋敷交差点で右折し主要地方道89号線に入る。二回左に曲がって嶺岡林
道を登る。宿泊施設のある分岐を右へ曲がる。
 宿泊施設の裏側がスポーツ公園のやや広い駐車場になっている。そのまま進んで、左への分岐を見送ってさ
らにそのまま尾根筋の狭い道路を進むと右手に駐車場と公衆トイレがある。天女像の後姿を樹頂越しに見上げ
て緩い段々の路を登る。天女像の後ろ姿も見えなくなると、展望台(塔)の基部の階段に着く。

I 一戦場スポーツ公園

J加茂川橋から一戦場スポーツ公園へ 石子山 ○40
 バス停加茂川橋→0.05←心巌寺→0.15←一戦場スポーツ公園

 バス停加茂川橋は川の南側にある。国道より西側に入る。相互通行の狭い道路の二又の鋭角側の民家の庭
先には夏みかんの木がある。東電柱貝渚38柱。左へ進んだ先、丁字路の角には水栓がある。東電柱貝渚40
柱。左折して坂を登ると心巌寺の入口に出る。そのまま進むと赤い鳥居の稲荷社の脇を通る。
 稲荷社の左脇から墓地の中を抜けると、樹木の中に細い径があって、山裾を右へ進む。大きな岩壁には弥勒
種子に続き、奉桟(賛の異体字か、ノギ偏に見える。造りは戈の重ね)四国霊場供養(異体字)塔と刻まれた
磨崖碑がある。享保元年(1716年)と願主の名前多数などが並んでいる。この左脇から碑の上に進められる。
これが石子(いしこ)山で標高はおよそ40メートルだ。(「鴨川の石造物百選」では移の文字だとしている。間違
いだと思う)
 稲荷社の参道を右に見送ってコンクリート舗装の狭い径を登ると民家の間を抜けて道路のVターン箇所に出
る。北側草の平地の先に磨崖碑の上部になる林が見える。のぼりの道路は左手に魚見塚展望台への分岐を
見ると、右手に一戦場スポーツ公園のセンターハウスへの近道と駐車場がある。宿泊施設のある角を鋭角に右
折して西へ進むと小さな駐車場複数と公衆トイレのある角に出る。

K馬頭観音堂から龍光山へ ●177
 馬頭観音とは頭上に馬の頭(宝馬)をかぶせて、忿怒形(ふんぬぎょう)という怖い顔をした観音様です。
 一戦場スポーツ公園→0.05←馬頭観音堂→0.10←右折→0.10←龍光山

 一戦場スポーツ公園への入口から西へ嶺岡山系の尾根筋を辿る道路を進んだところに、道路の北側に数段
の階段があり、これを上がる。回り込んだ東側から拝したコンクリートブロック造のお堂の中に、一戦場馬頭観
音像が安置されている。この付近に産する蛇紋石を使い、三面八臂(顔が三つで腕が八本)の忿怒形は石材の
色と相まって、恐ろしいほどの迫力がある。
 ここは嶺岡トンネルの北側の脇にある道路から、この尾根筋の道路に丁字路へ出て東へ僅か数分の場所で、
小さな標識を見落としかねない位置だ。
 房総丘陵に限らず千葉県内各所に、馬頭観音像がある。字のみ彫られた文字塔、小さな坐像、立像など登山
ハイキングコースの各所でも見られるが、見落とすことも多い。石像の多くは風化が進んで、かろうじて見分けら
れるほどということも多い。その点、ここは大変立派な石像である。
 嶺岡中央林道を更に西へ進むと、左手にパイプで車止めされた道路があり、右手に電波塔がある。ここでそ
の脇の右手の道路へ入る。もう一度右手に電波中継場があり、左手には民家がある。その手前に狭い参道が
登っている。垣根に囲われた参道には鉄製の鳥居がある。再び同じ鳥居があって山住大神の社殿の前に出
る。ベンチもあり、周囲の平地には石の祠、石碑等が社殿を囲んでる。社殿の裏手にはまだ径がある。倒木の
中の径を辿ると最頂部、龍光山に達する。境界石のほか標識はない。

I 駐車場のトイレと桜

L東勝寺から龍光山へ ●177
 バス停横渚→0.05←八幡神社丁字路→0.15=0.10←丁字路(NTT12柱)
 丁字路(右折)→0.05←東勝寺
 丁字路(直進)→0.25=0.20←龍光山

 バス停横渚(よこすか)下車。南側の十字路を西へ進む。突当った丁字路右手の崖は八幡神社で、ここは左折
して直ぐ叉右折する。西へ進んで右へ分岐する三又を左へ二回進む。小川の先の突き当りを左折して南へ登
る。水平になった交差点(嶺岡74柱)を右折、南へ坂を上る。
 NTT12番の柱の丁字路を右折、西へ進んで農地の中の道路を進む。右手飯縄大権現社からの未舗装道を
合わせて、カーブの坂道を登ると僅かで東勝寺だ。本堂の裏手には本県唯一の血盆経塔という太い六角石幢
がある。
 NTT12番の丁字路を直進すると未舗装の山道に変わる。溝径の右手に線刻地蔵坐像の覆い屋、馬頭観音
像その他の石仏群を見た僅か先、水路と尾根筋を右手に見送って、左へ反れ、ヌタ場の脇から右山左谷の登り
の踏み跡を辿る。進むに連れて明瞭になる小径は民家の門前に出る。そのまま直進すれば嶺岡中央林道だ
が、右折して民家の庭を右手に見下ろす狭い径が山住神社の参道で、龍光山に至る。

M波太富士 ○100
 溶岩でできた山でその東側は削り取られて「青年の家」が建設されています。山の中央は国道が貫通していま
す。
 バス停曽呂入口→0.05←事業所入口→0.05←波太富士

 バス停曽呂入口の西側には二本の道路がほぼ並行して西へ向かっている。これが合流する箇所に事業所の
事務所、北側に事業所の敷地が広がっている。その敷地の右寄りを東へ進む。車一台分の砂利の道路になっ
た先で山道に変わる。シートパイル(鋼板山留め材)が立つ左側を登ると3回目の折り返しで真新しいコンクリー
トブロックと銅板一文字葺きの屋根で囲われた石像を見る。その先で山頂の平地に着く。
 右手のほうがやや高い。藪に覆われた崖の上からは「青年の家」の屋根と太平洋が眺められる。左手の斜面
の奥には大きな石祠がある。石垣も含めた総高さは2メートル50センチ以上もある。タブノキの大木もあって低
い位置で幹分かれしている。
 バス停八岡から南西へ進むと波太富士西側の丁字路を経て一戦場スポーツ公園へ行かれる。その丁字路か
らも登れるという。「鋭い棘の多い蔓草と小枝の下に細い踏み跡が続く。山裾に出るとやはり棘の草と小枝に隠
された獣道ほどもない微かな踏み跡が断続的にある。一足登れば一歩滑り落ちるほどの急斜面の先、石祠の
裏側に達する」ということだった。これは避けよう。

K 馬頭観音像

 バス停八岡→0.05←波太富士西側の丁字路→0.10←一戦場スポーツ公園         房総丘陵